2話 魔力
時間ができたので。少なめですが投稿します。よろしくお願いいたします。
目を合わせただけなのになぜか悲鳴を上げられるなんて、そんなに目つきが悪かっただろうか。
「どうしたの? リア。」
ミーナが不思議そうに魔導士のリア?を見る。
「え? あ、あの、 め、眼が……。」
彼女は俺の方を見て信じられないといった顔をしている。
「目? リトの目がどうかした?」
えっと、め? 目? 眼! まさか、魔眼がばれた?
といってもメリッサにもばれている可能性があるけれど、これまでの様子から少なくとも周りには話していないようだ。
なに、この子も鑑定持ち?
いや、眼の色は違う。もしかしたら俺のように目の色が変わらない魔眼かもしれないので絶対ではないが。あるいは何らかの魔術?
勇者パーティ怖い、やっぱり村でおとなしく過ごしていた方がよかった……。
あ、メリッサに脅されてるんだった。
ここから逃げる算段をしているとミーナが俺の方を見てきた。
「目? ああ、目に魔力が見えたのね。ねぇリト、この子にスキルを教えてあげてもいいよね。」
「へ? ああ。」
考え込んでいた俺はよく考えず生返事をしていた。
「リトのスキルは鷹の目なのよ。だから目に魔力があってもおかしくないわ。」
ミーナの説明に、彼女はきょとんとしたあと。
「鷹の目? え? 嘘……(だってあの魔力量はそんなかわいいものじゃないです。魔王といっても過言ではないです! ……魔王なんてみたことないですけど……。)」
なんかリアさんがすごい疑いの目を向けてるんですけど……。
「ほら、リア、まずは自己紹介の続きをしましょう。」
メリッサに促されて、彼女は納得がいかないまましぶしぶ続ける。
「……はあ、まあ分かりました。メリッサさんがそう言うなら後にします。」
ようやく彼女の自己紹介と相成った。
「私はリアといいます。魔術協会出身で、年はミーナと同じです。ジョブは魔導師をしています。」
さっきの眼の魔力とかどういうことだろう。
俺は疑問に思ったことを彼女に聞いてみる。
「さっきの眼に魔力がってどういうこと?」
「え? あぁ、そうですね。説明すると私、魔力が目で見えるんです。まぁそういうスキルなんですけどね。」
そういって俺の眼をじっと睨みつけるのだった。