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『夏休みあけの学校』


本日より、1話づつになります。申し訳ありません






突然だが、夏休みが終わった。


九十九と狩りに行った後は、ひたすらスキルのレベル上げや、冒険者組合の依頼を受けたりなんだり………簡単に言うと、特に珍しいこととか、特筆すべき事はありませんでした。


それで、夏休みが終わった。つまり、学校です。


学校はそれなりに好きだが、微妙なこともある。まぁ、とにもかくにも向かいますか。



「行ってきまーす」



誰もいないけれどね。


マンションから出て、高校に向かう。


家からは10分くらいの場所にある。


はい、着きました。



「おはよう冬道!」


「おはようございます」


「冬道、なんでスカートを履いてこない!」


「先生、セクハラっすよ」



お馴染みの挨拶を風紀の先生と交わして、教室に向かう。


ちなみに、この学校ではそれなりの有名人です。新聞部の作成する学校新聞に、一年生美少女ランキングとかいうのが出て、3位を取ってしまったせいで………


ちなみに、新聞はくしゃくしゃにして捨てた。


教室内では、既に俺が男だということは伝わっているが、女子からは基本女子として扱われている。泣きたい。


男子は、普通に仲がいい。たまに、慰められる。



「おはよう」



教室に入り、挨拶を一言。


まばらに挨拶が返ってくる。うん。いつも通りだ。



「冬道くん、おはようございます」


「おはよう九条さん」


「雪、おはよー」


「はよー」



隣の席の九条(クジョウ) 詩乃(シノ)さんと、九条さんの後ろの雷門(ライモン) 霧月(ムツキ)に挨拶する。


九条さんと、雷門とは席が近いこともあって仲がいい。後は、そろそろ来るかな



「詩乃ちゃん、霧月ちゃん、雪ちゃんおはよ~」


「三人ともおはよう」


「おはよう」


「おはよー。後、雪ちゃん言うな!」



九条さんと雷門の友達で、おっとりしている八潮(ヤシオ) 由沙(ユサ)と、つり目クールな、十七夜(カノウ) (サクラ)だ。


基本的に、この四人の少女プラス俺で集まっている。


そうそう、俺以外は皆部活に入っている。


九条さんは、合唱部


雷門は、吹奏楽部


八潮は、弓道部


十七夜は、薙刀部


俺は、たまに空手部とか、柔道部とかにお邪魔して練習に参加したりしている。



「あれ?」


「どうかしました?」


「いや、なんでもない」



なんだろう。この四人見たことある気がするような………って、学校でいつも会ってるしな。



「はい、おはよー」


『おはよー』



朝のHRの時間になり、先生がやって来た。我らが担任であり、元レディースの総長こと茨木(イバラギ) 叶恵(カナエ)先生だ。後、まだ来ていないが、副担任のふわふわ天然な上杉(ウエスギ) 華火(ハナビ)先生がいる。



「お前らー。夏休み中はっちゃけたりしなかったよな? 問題起こしたら説教するつもりだから、覚悟しとけよー」


『はーい』



恒例の言葉だな、しかし、元レディースの説教少し気になるけど、怖いんだよな。



「んじゃあ、この後始業式があるから、各自体育館に向かうように、遅れるなよ~。それと、雪、ちょっと立て」


「え? あ、はい」



先生に言われて立つと、先生が怪訝な顔をする。なんだ? 何か駄目なところあるのか? 校則通りだと思うんだが………



「お前は、何時になったらスカートを履くんだ?」


「先生、履きません」


「なんでだよー、履けよー、絶対似合うってー」


「似合ったら嫌なんで嫌です」


「冬道さんには、純白のワンピースが似合うと思います!」



そんな事を言いながら、扉を開けて上杉先生が入って来た。それにしても、どんな入ってきかただよ。



「お、いいな。タイトスカートも似合うと思うぞ」


「いいですね~」


「やめてもらえませんかねぇ」



この先生二人は、俺は男だっつーの。女装趣味はないの!


え? スノウは?……かって? 気にしたら負けだ。


その後は、始業式を普通に終わらせた。


そして、教室に戻って来て………



「はーい。それじゃあ、1か月後にある学校祭でやる展示を考えまーす。何か意見がある人は、じゃん、じゃん出してくださぁーい」


「はい!」


「はい、華火先生!」



最初に手を上げるのが副担の先生っていうね



「メイド喫茶がいいと思います。一度、メイド服着たかったんですよ~」



先生、先生の学校祭じゃないんだから



「賛成だ! 雪のメイド服はとびっきり可愛くしてくれ」


「着ないからな!」


『いいねー』


「おい女子! 着ないからな!」



男子! 何か言ってくれ! 君らだけが頼りなんだ!


……………


おい、なんだその諦めきった目は! なんだその、諦めてくださいって目は! 嫌だ! 絶対にメイド服は着ないからな! 絶対にだ!



「雪、多数決で決定だ。諦めろ」


「俺にだって拒否権はあるハズだ!」


「あ、雪くん当日は俺は駄目だよ。出来れば、私で、大穴でボクもいいよ」



実行委員! スルーの上に一人称の変更を強要だと!? 俺に拒否権はないんですか?



「ちょ、ちょっと皆! 冬道くんが嫌がってるんだから、止めてあげなよ!」



九条さん! やった! 流石は我がクラスの良心(雪が心の中で、勝手にそう呼んでます)もっと言ってやって!



「詩乃、あんた雪のメイド姿見てみたくないの?」


「え? あ、えーと……」


「ほらほら、想像してみろよ詩乃、可愛い雪の姿を」


「そうですよ、可愛いですよ」


「え、あ、確かに可愛い……かも」



き、貴様ら! よってたかって九条さんを洗脳しようとしやがって!



「いやいやいや、似合わないよ俺! それに女らしくないし!」


「少しは女らしくする努力をしろ! そんなんじゃ、男にモテんぞ!」


「モテなくていいんだよ! っていうか、モテたくないわ!」



最終的に、とりあえず着てみて似合ったら、その時考えようと言うことになった。


メイド喫茶は決定し、多分だが俺のメイドも決定した気がする。


いや! 諦めるな俺! きっと大丈夫! 似合わない!



…………ハズ






はい、1話まるまるリアル会でした。

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