『イベントスタート』
イベントスタートです!
イベント当日。
待ちに待った日という事で、プレイヤー達はイベントが始まる前からテンションが高い。ヘイルとスリート姉さんも、そのうちの一人だ。
イベント開始は午前10時からで、〈ツェントゥル〉の噴水広場から始まる。パーティーでの参加あり。こんな感じだったかな?
さてと、イベントが始まる前にステータスの確認しとこう。
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【名前】スノウ
【種族】天女
【性別】女
【職業】見習い巫女
【異名】“竜に挑みし者≪風≫”
体力:中
魔力:大
スタミナ:中
≪スキル≫
【鉄扇術:Lv15】【体術:Lv17】
【魔力刃:Lv8】【武術:Lv10】
【調薬:Lv10】【採取:Lv10】
【料理:Lv8】【鑑定:Lv10】
【】【】
≪職業スキル≫
【舞い:Lv13】【祈祷:Lv8】
【符術:Lv12】
スキルポイント:10
≪種族特性≫
【浮遊:Lv3】【仙人化:Lv3】【自然操作:Lv5】
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現在のステータスはこんな感じ。ちなみに、スキルは『職業スキル』と特殊なスキルを除いて、10個まで装備できて、11個以降は『控えスキル』になり、装備したスキルと交換する事で効果を発揮する。まぁ、スキルがなくてもだいたいの事は出来るが、なんかマイナスがどうとかするらしい。今度改めてヘイルあたりに聞いとかないとな。
「いよいよスタートね!」
「楽しみです。」
「ん。」
ライラ、クノと一緒に噴水広場でイベントが始まるのを待つ。さて、パーティー参加ありとなっていたが、いったいどんなイベントなんだ?
《イベントを開始します。参加されないプレイヤーの方々は、光る線の外側に出てください。》
アナウンスとともに、噴水を囲うように光る線が現れ、参加しないであろうプレイヤーが線の外側に出た。
《これよりイベントフィールドに移動します。視界が一瞬で変わるので、ご注意下さい。》
そんなアナウンスの後に一拍をおいて、視界が変わる。うーん、これは結構気持ちわるいな。これキツイ人いるんじゃないか?
「うっ。」
「クノ、大丈夫?」
ほらな。クノの事はライラに任せて、辺りを見渡す。どうやら、森の中のようだ。ここで、どんなイベントをやるのかな? そう思っていると、頭の中に声が聞こえた。
『やっほー! イベント、雑用担当のレインボーと~』
『質問、アバター設定担当のホワイトです。』
『さぁさぁ、今回のイベントの説明をするよー! 今皆ながいるのは、結構な広さの無人島だよ、皆なにはここで七泊八日のキャンプをしてもらうよー! あ、ここでの七泊八日は現実での二時間になってるから、安心してね♪』
『もし、イベントから離脱したい場合は、メニューにある《イベントからの離脱》もしくは、デスペナルティになると離脱出来ます。』
『さてさて、このキャンプの間は、スキルのレベル上げをするもよし! 未知のアイテムを集めるもよし! 無人島を探索するもよし! 自由に行動してね♪』
『このキャンプ最大のポイントは、無人島内にいる魔獣、幻獣、神獣の子供と仲良くなる事で、イベント後に仲間になります。』
『可愛い子! かっこいい子! 自分好みの子を探してね♪』
『それでは、七泊八日のキャンプを……』
『『楽しんでください!』』
ふむ。キャンプイベントか、なかなか楽しめそうだ。
「始まったわね。早速探索に………」
「ストップ。」
「スノウちゃん。何か?」
探索より先ずやる事がある。拠点だ。闇雲に歩き回ってたら、寝るとき苦労するぞ。それを二人に説明すると、野宿の事を想像したのか、嫌そうな顔をした。
「それじゃ、拠点になりそうな場所を探しますか。」
三人で辺りを見ながら、拠点になりそうな場所を探す。どのくらいかかるかな~と、思っていたら、見つかった。見た目は、石かなにかで出来た、少し大きめの小屋。ずっと使っていなかったようだが、一生住むわけではないのでいいだろう。にしても、無人島だと言っていたが、以前は人が住んでいたようだ。
「うーん。とりあえず、片付けよっか。」
小屋の中は木の枝や、何かの破片等があったので、三人手分けして片付けていく。
「よし! これぐらいでいいでしょ。」
「ん。」
「そうですね。」
片付けたとはいっても、床は石なんだよな~。俺は基本どこででも寝られるけど、二人は無理そうだな、どうするかな…………ま、今考えてもしょうがないか。
「よし! 探索行こっ!」
「そうだね。」
「ん。」
よっぽど行きたかったのだろう。ライラは、先頭に立って歩いて行く。さてさて、このイベントでしたい事はとりあえず、魔獣か幻獣か神獣の子供と仲良くなることかな。動物…………もふもふは結構好きですよ。
新たにステータスに『職業スキル』枠を追加しました。