表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/111

『お店のお手伝い』


お店の続きです。






「「「「「「きゃあーーー!」」」」」」


「……………。」



どうも、雪ことスノウです。ん? スノウこと雪? ま、どっちでもいいか。現在俺は、椅子に座らされて、撫でられている。頭だけでなくほっぺとかも……………



「こ、このリボンで髪をしばりましょう!」



どうやら、紐状のリボンを使って、後ろでちっちゃくポニーテールにされたようだ。



「「「「「「きゃあーーー!」」」」」」


「………………。」


「こ、今度はこのリボンでサイドテールに!」



お次は、青色の普通のリボンでサイドテールにされたみたいだ。



「猫耳つきカチューシャ!」


「「「「「「いやーーーー!!」」」」」」



猫耳カチューシャをつけられたようだ。っていうか、遊びすぎだろ! 少し怒ったふりをして、脱出する。


さて、開店前にお盆の上に物をのせて、片手で運ぶ練習をしたのだが、直ぐにマスター出来た。祖父直伝のバランス力が役にたった、訓練内容は地獄のようだったがな。



「スノウちゃん。」


「ん?」


「まるで、踊ってるみたいですね。」


「ん。」



運ぶのに、舞いを混ぜてみたら、以外と面白かった。これなら、スムーズに出来るかもしれないな。


そんな事をしていたら、お店が開店した。お客さんがくるまでの間、机を拭いて待つ。暫くすると、『カランコロン』という音と、「いらっしゃいませ!」という声が聞こえてくる。どうやら、女性プレイヤーが二人入って来たようだ。さっそく注文を聞くために向かう。



「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」



店長に言われたとおり、無表情でコテンと首を傾げて聞くと、「可愛い」と呟く女性プレイヤー二人。後なんか、「なんでスノウ様が?」と、聞こえたが、気のせいだろう。



「えっと、チョコケーキと、カフェオレで……」


「わ、私はモンブランと、ミルクティーを……」


「チョコケーキとカフェオレ、モンブランとミルクティー………以上で宜しいですね?」


「「は、はい。」」


「かしこまりました。少々お待ちください。」



注文を受けたので、厨房へ向かう。さぁーて、お仕事頑張るぞー!



その頃の、掲示板




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




【近づく変態は】スノウ様親衛隊、専用掲示板part11【排除しろ。】


1.総隊長

ここは、桜柄の着物を着た、白髪青目の美少女………スノウ様を影から見守る親衛隊専用の掲示板だ。


【親衛隊心得その1】

近づく変態オトコは排除しろ!


【親衛隊心得その2】

スノウ様には絶対“様”をつけろ!


【親衛隊心得その3】

スノウ様にこちらから話しかけるのは、よっぽどの事がない限り禁止!


【親衛隊心得その…………………



━━━━━(中略)━━━━━



572.六番隊隊員

お留守番なう。


573.五番隊隊員

同じくなう。


574.七番隊隊員

暇そうだな、総隊長達はどうした?


575.五番隊隊員

<<574

皆なで、見失ったスノウ様を探して、交代で全ての町を探してる。あ、西以外ね。


576.七番隊隊員

へぇ~、ん? スノウ様見失ったのか?


577.六番隊隊員

<<576

そうなんだよ。突然目の前から消えたんだって。


578.七番隊隊員

透明になるスキルか、転移スキルか、気になるな。


579.九番隊隊員

ちょっと、ちょっと、大ニュース!


580.五番隊隊員

<<579

どうした?


581.六番隊隊員

事件か?


582.七番隊隊員

いいニュース? 悪いニュース?


583.九番隊隊員

<<582

しいていうなら、複合。

今、八番隊隊員の子と、『カフェ リンド』に来てるんだけど、スノウ様が店員さんやってる!


584.六番隊隊員

お留守番とかどうでもよくなった、直ぐに向かう。


585.五番隊隊員

スノウ様にお世話させるなんて、そんなの親衛隊として……………今日一日親衛隊をやめる! たとえ、罵詈雑言を浴びせられて、拷問されても!


586.七番隊隊員

<<585

激しく同意する。それをするだけの価値がある! 『リンド』へ急げ~


587.参謀

ちょ! 休憩の合間に見たら、とんでもない情報が! 今日一日私は参謀じゃない! ただのヤハギだぁぁぁぁぁぁ!


588.暗部部隊長

お店に迷惑かけないように



━━━━━(中略)━━━━━




━スノウが働き始めて、だいたい一時間後━



どうなってるんだ? いつの間にか、店の前に長蛇の列が……………とりあえず、厨房から出された注文の品を持って行く事にする。たくさんの人がいる中を、ひらり、ひらりと、軽いステップで進んで行く。時折、尻に伸ばされる手も、ひらりと避ける。ちなみに、触ろうとした奴は、いい笑顔のプレイヤーにドナドナされていった。



「お待たせいたしました。」


「いいえ! 全然待ってません!」


「右に同じ!」


「左に同じ!」



初めてのデートが、年上のお姉さんもしくは、クラス一の美少女だったみたいなのりかよ! と、ツッコミそうになるのを我慢して、次の注文を受けに行く。


それにしても、なんで急に人気が出たんだ?







あ、あれ? おかしいな、今回でカフェは終わるハズだったのに、あれ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ