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『ワイバーンと新武器』


気づいたら、ジャンル別日刊ランキング15位あたりを停滞中のこの作品。


書いた作品が、初めてランキング入りしたので凄く嬉しいです! これからも、『Miracle World Online』を宜しくお願いします!






「『治癒』!」



俺の言葉とともに、俺を含めた三人が光に包まれる。まさか、全体攻撃をもってるとはな。ちなみに、俺の『治癒』の符は、気休め程度にしかならないので、後の回復はクノに任せた。



「『ヒール』『ヒール』『ヒール』! 二人共、大丈夫?」


「ん。」


「全体技もってるとはね。」



さて? いったいどうやって、倒そうかな? とりあえず、自分と二人に回復符を張り付けておく。普通にやるなら、翼をなんとかするところだが、狙いにくい。もう一回此方に来てくれないかな? そう思っていると、俺に向かって滑空してきた。


チャンスなので、ワイバーンをよく見て………ここだ!



「『土槍』!」


「グギャッ!?」



土の槍が翼に突き刺さったワイバーンが、地面に落ちる。そして、待ってましたといわんばかりに、ライラが突撃する。



「くらえ! 【魔法剣】━『ウィンドカッター』!」


「ギャァァァァ!?」



暴れ回るワイバーンに、ライラが【魔法剣】を使った一撃をくらわせる。しかも、偶然にも尻尾に当たって切り落とした。さて、暴れ回ってるし、接近戦はもう止めといたほうがいいな。三人視線で、合図する。



「『石槍』!」


「『ウィンドランス』!」


「『光の槍』!」



三人一斉に術を放つ。派手なエフェクトと、ワイバーンの断末魔の叫びの後に。



《お知らせします》


《北の山道のエリアボス。“レッサー・ワイバーン”が討伐されました。》


《北の町〈ノルデ〉が解放されました。以後、“レッサー・ワイバーン”を倒すと、北の町〈ノルデ〉に行く事が出来ます。》



《“レッサー・ワイバーン”の部位破壊報酬として、討伐に参加したプレイヤー全員に、〈下位亜飛竜の毒尾棘〉が与えれます。》


《おめでとうございます。“レッサー・ワイバーン”初討伐報酬として、討伐に参加したプレイヤー全員に、〈火晶石〉が与えられます。》



「尻尾、毒。」


「そっち!? 普通は〈火晶石〉でしょ!?」


「スノウちゃんって、少しズレてるよね。」



何を言うか、毒は強いんだぞ。どんなに強い奴でも、身体の中までは鍛えられない。毒を抽出して使うか、このまま武器にするか。うん。新しい武器が欲しい、でも、毒はいらないかな? 現実に近いって事は、毒に侵された素材は劣化しそうだしな。



「どうする? 北の町に行く?」


「武器換えたい。」


「そういえば、スノウちゃんまだ初期武器だね。」


「うわっ。本当じゃない、それなら、有名な鍛冶士のプレイヤーが、東の町にいるらしいから、今から行くわよ!」


「でも、あの人って凄い頑固者だって噂だよ。」


「なんとかなる!」


「ん!」



という訳で、東の町に行くことになりました。











「帰れ。」


「ちょ、ちょっと。」


「ハイハイ、鍛冶の邪魔だから、出てって、出てって。」



頼んだら、即効で断られた。そして、弟子みたいな奴に背中を押されて追い出される。



「なによ! 話ぐらい聞いてくれたって、いいじゃない!」


「頑固者っていうのは、本当みたいだね。」


「むぅ。」



困った事になった。やっぱり、作ってもらうなら、一流の人に作ってもらいたい。さてさて、どうしようか? とりあえず、理由を聞くためにもう一度入る。



「おい、帰れと言ったハズだ。」


「そうですよ。」


「なんで、駄目?」


「ふん! お前らみたいな女子供に作る気など、ない。」


「せいっ!」


「ぐほっ!」


「師匠!?」



見た目だけで判断されてムカついたので、銀鉱石を投げつける。さらに、追加で熊の爪やら牙やら、ワイバーンの牙やら爪やらを投げつける。



「お、おいまて、話を聞くから。」


「宜しい。」



それにしても、頭から血出てるけど、大丈夫か?


外の二人も中に入れて、要望を伝える。俺は、なるたけ攻撃力の高い鉄扇を、ライラは軽めで、出来れば魔法の威力も高められる長剣を、クノは前にリジェさんに紹介してもらった、木工士の人に杖を作ってもらったらしい。



「ふむ。ワイバーンの素材か、何人か挑戦したがやられたと聞いていたが、さっきのアナウンスの奴らだったか。強いなら作ってやる。三時間後にまた来い。」



有名な鍛冶士の人━━━ドルグさん━━━が作ってくれる約束をしてくれたので、時間をつぶす事にした。とりあえず、解毒ポーションとかを作っていく。解麻痺ポーションも作っとくかな? ちなみに、両方とも少し前にレシピを買っておいたのだ。そんなこんなで、三時間経過。ドルグさんのところへ行く。



「きたか、ホレ、持っていけ。」



ドルグさんから、武器を貰った。俺のほうは、ワイバーンの牙や爪が刃の部分になっており、両方の鉄扇の持ち手の真ん中に、ゴーレム産の魔核がついていた。ライラのほうは、此方もワイバーンの牙や爪、それに銀鉱石で出来た長剣。そして、刃の真ん中にゴーレムの魔核がついていた。よし、鑑定っと。



〈下位亜飛竜の魔鉄扇〉

ダメージ補正:C

斬撃補正:C-

打撃補正:D+

魔力制御補正:C

耐久値:500/500


≪武器能力≫

【術スキル強化:小】【魔力刃強化:小】

【自動修復:小】



んでんで、ライラの長剣が此方。



〈下位亜飛竜の銀魔剣〉

ダメージ補正:B-

斬撃補正:C+

打撃補正:D-

魔力制御補正:C

耐久値:800/800


≪武器能力≫

【術スキル強化:小】【魔力刃強化:小】

【自動修復:小】



おおー、強い。これで、先のエリアでも戦えそうだ。武器のほうは、ドルグさんに依頼しよう。






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