『レベル上げ』
お久しぶりです。101話目ですね、狙ってないけど新章突入ですよ
職業『見習い巫女』→『巫女』
間違えてましたすみません
ログイン!
ん? 学校祭? あぁ、無事終わりましたよ。途中、倉敷先輩や須藤先輩が来たけど、お二人と違って常識のある先輩方が二人を連れ去ってくれたので、そこまで被害は被らなかった。
因みに、例の顎クイ写真が学校新聞に掲載されて、少し騒動になったが割愛する。なぁに、ヒステリックでストーカーな女が粘着してきたが、撃退(微物理)しておいたから大丈夫だ。
そして、ログインした俺はアザミさんの所にやって来た。前回お留守番していたメンバーも一緒である。
「可愛いー!」
「ちょっと着てみてくれる?」
「リボンを着けて……きゃあー! 可愛い!」
うん。皆、巫女さん達によって、着せ替え人形みたくなってるね。竜胆とシャルーは楽しそうに。ネーヴェは諦めの境地のように、悟った顔のままされるがまま。柊は戸惑いつつもされるがままだ。
「いい式を得たみたいですね」
「ん。いい子」
「姉さんは元気でしたか?」
「うん。宜しく伝えておいてって」
「そうですか」
ニコニコ笑顔のアザミさんと、ツバキさんや〈ヤマト〉のことで話す。
「そうそう。最近、辻斬りが出るそうですよ?」
「辻斬り?」
「えぇ、襲われた人の殆どはスノウさんと同じ異界の人達みたいですけど、最近は住民の皆さんがよく襲われるみたいで……」
ふむ。無差別な感じかな? 多分だけど、殆どのプレイヤーが先へ先へと行くことで、この辺の人数が少なくなっているからじゃないか? なんせ、初期のこの町によくいるプレイヤーなんて、拠点がここにある俺達《雪月花》を含む少数と、初心者ぐらいなもんだ。
まぁ、気を付けるに越したことはない。
「じゃあ、そろそろ」
「はい。また来てくださいね」
「ん」
着せ替え人形にされていた皆が凄いことになっていたが、気にせず連れ帰ることにした。
◇
「主様、何処へ行くのですか?」
「山」
修行と言えば山籠りでしょ! という訳で、俺達は〈ヤマト〉にある、険しい岩山と木々の生い茂る山が隣合った面白い山に来ていた。
なんで突然修行を始めるかというと、先日のPKとの戦いで思う所があったからだ。
〈ヤマト〉に行っている間、何度か戦闘はしたけれども、それでも回数は少なかった。その間、他のプレイヤーは着実にスキルレベルを上げていたようで、かなり引き離されているのだ。
「山ー!」
「きゅー!」
「!!!」
実はうちの子達にも抜かされています。という事で、集中的にスキル上げをしようと思った。その上で、スキル構成も変更しました。消して、増やすというね。
━━━━━━━━━━
【名前】スノウ
【種族】天女
【性別】女
【職業】巫女
【異名】
“竜に挑みし者≪風≫”
“虹幻の楽団員”
“風愛し子”
『風神アネスの寵愛』
体力:中
魔力:大
スタミナ:中
≪スキル≫
【鉄扇術・熟練:Lv25】【武闘術:Lv5】
【筋力強化:Lv1】【耐久強化:Lv1】
【敏捷強化:Lv1】【器用強化:Lv1】
【思考加速:Lv1】【気配希釈:Lv20】
【採取:Lv32】【鑑定:Lv40】
≪控えスキル≫
【調薬:Lv25】【料理:Lv28】
【水中行動制限解除:Lv25】【釣り:Lv10】
≪職業スキル≫
【舞闘:Lv25】【祈祷:Lv20】
【符術:Lv45】【霊感:Lv20】
【清祓術:Lv10】【神託:Lv━】
スキルポイント:0
≪種族特性≫
【仙術:Lv10】【神仙解放:Lv━】
【第三の眼:Lv━】
≪ユニークスキル≫
【風之主:Lv━】
━━━━━━━━━━
これが現在の俺のステータスだ。幾つか消えてるスキルがあるが、なんかスキルポイントに変換出来たのでした。なんせ、消したスキル達は、新たに手に入れた【仙術】と【第三の眼】で代用出来るというか、上位互換以上の性能があるのだ。
そんなこんなで、能力強化系のスキルを取った。
さて、この時点で俺の弱点は分かるよね? プレイヤーは大丈夫だと思うけど、風属性無効または吸収系の敵が出てきたら、キツイ。
「風属性以外………」
無属性って手もあるけど………
うーん。何かいい属性無いかな? まぁ、追々いいスキルを探そう。
「頑張ろ」
気合を新たに俺は修行を開始した。
……………
こんなもんでいいかな? 修行開始からリアルで約二週間。俺が山籠りしている間に、色々とあったようだが、それを無視して頑張った結果、スキルのレベルはかなりいい感じになった。
うーん。無理をした濃密な修行と、破産覚悟で多めに購入した経験値増加薬のお陰であろう。
しかし、ゲームとはいえ、不眠不休で頑張ったせいか、過労や睡眠不足の状態異常が発生したり、それに“社畜”や“修行バカ”、“限界を越えし者”という三つの異名をゲットしたりした。
“限界を越えし者”の、一度に入る経験値の限界突破は使えそうなので、“虹幻の楽団員”と交換しておいた。他の二つはそれぞれ、疲れ難くなったりするのと、戦闘外の行動による能力値アップ上昇という効果だった。なかなかいい効果なので、また山籠りする時にでもセットしよう。
さて、スキルの方だが、進化or改変したものを紹介。
【鉄扇術・熟練】━[進化]→【鉄扇術・皆伝】
【筋力強化】━[進化]→【剛力】
【耐久強化】━[改変]→【健体】
【敏捷強化】━[改変]→【迅雷】
【器用強化】━[進化]→【巧妙】
【調薬】━[進化]→【調薬・熟練】━[進化]→【調薬・皆伝】
【料理】━[進化]→【料理・熟練】━[進化]→【料理・皆伝】
こんな感じになりました。進化の方は、単純に能力な上昇値やら技が増えるので説明は不要だが、改変の方は説明しておいた方がいいだろう。
先ずは【健体】だが、進化の方は【堅体】だ。俺が選んだ【健体】だが、身体系状態異常にかかり難くなり、回復も早くなる。まぁ、単一の状態異常耐性系スキルには劣るが、攻撃を避けるタイプの俺には、防御力が上がるよりも嬉しい効果である。
次に【迅雷】の方だが、進化の方は【疾風】。【迅雷】のスキル効果は、体を動かす速度の上昇だ。手、足、指、体の細部まで動かすのが早くなる。移動時の速度上昇効果は無くなるが、元々速いので問題無い。【思考加速】と合わせると、かなり恩恵を感じられる。選んで良かった。
「ママー、今日私ー!」
「きゅきゅ!」
「!!!」
「今日は私の番のハズですよ」
うちの子達が言い争っている。うーん。そんなにアレが嬉しいのかな? とりあえず、ジャンケンで二人選んで貰うことにした。アレは、1日二回ぐらいでいいのだ。
あぁ、アレというのは、俺が修行中に編み出した弱点解消の策だ。目下、持続時間を増やすためと、慣れのために反復練習中である。
「うーん」
やっぱりそろそろ戻った方がいいだろうか。めっちゃメール来てるし。集中するためにまた切っといたけど、一週間経った時に確認すりゃ良かった。
「ん!?」
「ママ?」
「きゅ?」
「???」
「主様?」
PKギルド連合と《エスポワール》、《金鈴の旅団》、《雪月花親衛隊》率いるプレイヤー連合との戦争(仮)があるから来て欲しい!?
これは本当にメール確認ちゃんとした方がいいな。
作「どこまで強くなるんだスノウ」
雪「どこまで強くするんだ作者」
トッププレイヤーとスキルレベルを比べると、まだまだ低いです。(中には、さらに一段階進化させたプレイヤーも……)
はい、vsPK編スタートです。