スナック
銀座のとあるスナック。小百合は店の手伝いに明け暮れていた。何度も訪れていた客は、小百合よりも姉さんになびくのだった。背が170㎝もある女であり、目が大きく、性格が穏やかだった美人だ。それに比べ、小百合は性格がねじ曲がっていたが、少しばかり来る客には好評をおえ、人気があった。赤の口紅の姉さんと発色のいいオレンジのリップの小百合だ。姉さんは何人かの男性を寝とったが、小百合はまだ誰も寝取らない。
「私は処女で売りますからね。」
と、低く野太い声で話していく小百合に、女らしさは感じなかった客達だった。姉さんと小百合は時々2人で原付で都内を旅する。築地の丼や、浅草のパワースポットに行き、常連さん達の願いをこめたりするのだった。