ベグレブ強化場3
...ビーー...ビーー...ビーー...ビーー...
...ヒュウウウウ...ヒュウウウウ...ヒュウウウウ...
『...侵入者あり...侵入者あり...捕獲せよ...捕獲せよ......』
ビーー...ビーー...ビーー...ビーー...
...ヒュウウウウ...ヒュウウウウ...ヒュウウウウ...
『...侵入者あり...侵入者あり...捕獲せよ...捕獲せよ......』
〔...間もなく北北東のバラクター。一旦、射程距離に入るぉ!。気をつけて!。...〕
「ま、まずい...。汗」
「どこかの扉を壊して入ろう!。」
「キャァァ!。」
..ビュウッッ...
「ひぃぃ!。」
閃光が床を這う。
...ボンンッ...
ビンセントの肩の通信機が爆発する。
「ううわっ!。」
掠った?。
「ば、バラクターだ!。」
「も、戻ろう。あっぶね...。汗。」
「う、うん...。汗。」
3人は来た道を全力で戻る。
...ダン...ダン...ダン...ダン...ダン...ダン...
通路は、蜂の巣のようにハニカム構造になっている。
天井は見上げるほど高い。
全てのパーツや文字が、グレーと、薄いグリーンで構成されている。
金属の床は滑りやすい。
〔...進行方向、GM10バラクター8体合流したぉ。距離710m速度56km。向こうは、こっちに気づいてるぉ!。このまま行くとレーザーの射程に入るよーぅ。気をつけて!。...〕
「ど、ど、どうしょう!?。」
「下がって!。俺が前に出る!。シールド張るから下がって!。」
〔...後方、バラクター4体 距離620m射程距離まであと15秒!。走って!。...〕
「行くぞっ!。」
...ドウゥーーーーーーーン...
タクの前面に、ピンク色の光の壁が展開する。
「行こう!。」
「うん!。」
2人は着いて走る。
...シュゥン...シュゥン...
赤い閃光がシールドの上を通過する。
「きゃっ!。」
「おわわっ...。」
「何あれ...。」
...シュゥン...シュゥン...シュゥン...シュゥン...
「うわぁぁ。アイビームだ...。当たったら蒸発だ。蒸発...。」
「えぇっ?。」
「やべっ。当たるっ!。」
...ドーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ドーーーーーーーン...ドーーーーーーーーーーーーーーーン...
「うっわあああああああああああああああ!。」
「だから、耳元でデカい声出すなっ!。」
「す、すまん。つ、つい...。汗」
「ウケるw。」
...ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ズズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...
...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ。」
「うっわあああ...ハッ!..。」
「うわあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!。」
バラクターのレーザーがまともに直撃する。
「おまえ!。人に言っといて何だよ!。」
...ズゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ドドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...
...
...ズッ...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
レーザーの威力が段々強くなってくる。
...ビュウウウゥゥゥゥッ...
...ガンッ...ゴンッ...
天井に当たったレーザーが弾かれケイとビンセントを掠める。
「う、うわっ!。」
... シュゥゥゥゥゥ....
「キャーーーーーーーー!。」
「し、しまった!。大丈夫っ!?。」
...ズボボボボウンッッ...
...
...
...ッッッ...
...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
複数のレーザーが同時に炸裂する。
「はっ?。」
「あぁぁぁーーーーーーーっ!。」
「キャァァァァァ!。」
...ドゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
ついにタクのシールドの限界を超える。
3人は吹き飛ばされ、硬い通路に激突する。
「はぁっ..はぁっ...クッ...ふぅ...はっ...はっ...ああぁぁ!。」
タクは立ち上がり、ギリギリでエネルギーシールドを張り直す。
「た、タクっ...。サンキュー。行こうケイ!。はっ...はっ...。はっ...はっ...」
「うん。タク。だ、大丈夫..?。はぁ...はぁ...はっ...。」
「行くよ!。」
...タンタンダンドダンダンタンタンタンタンタンタンドタドタドタドタドッドッドッタンタンダンドダンダンタンタンタンタンタンタンドタドタドタドタドッドッドッタンタンダンドダンダンタンタンタンタンタンタンドタドタドタドタドッドッドッタンタンダンドダンダンタンタンタンタンタンタンドタドタドタドタドッドッドッ...
〔...もうすぐ、通路が交差するぉーー!。...〕
...ドゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ビュウゥゥゥゥ...ビュウゥゥゥゥ...
...ドゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ズゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ドドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...
...
...ズッ...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
バラクターのレーザーの威力は更に増す。
タクは全力で突き進む。
ブルドーザーを押し負かす力がある。
しかし、少しずつスピードが鈍っている。
〔...交差してる通路!。左からバラクターが3体くるぉっ!。気をつけて!。...〕
3人は通路を右に曲がる。
〔...危険だぉ!前方にバラクター2体来たよ!。射程距離内!。撃ってくるぉ!。...〕
「ど、ど、どうすりゃいいの!。」
〔...伏せて!。...〕
「伏せるんかい!。走ってんのに!。」
...ドーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ドーーーーーーーン...ドーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ビュウ...
...ドドゥーーーーーーーーーーーーーーーン...
「ど、どこか、は、早く..もうダメだ..保たない!。」
...ドドゥーン...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ドーーーーーーーン...ドーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ドゥンドゥン...
「ミンチくん!。」
〔...このバンドルじゃ、スコープもパワーもたりないよー。もし、解決策が必要なら、アルマダイ素粒子演算コアは、beyond1000以上必要だぉ。そして、通信カードはパスタップder3以上でおなしゃーす。...〕
こいつ調子に乗りやがって...。
「ミンチくん。ここに3台バンドルがあるわ。ここにあるのではどう?。」
〔...分かった。近くにある3つのバンドルだね?。僕の方から読み取るぉ!。許可してねっ。それから、みんなのバンドルをシナプス解放モードにしてみようっ!。電源を切らないでね!。...〕
「こ、これでいい!?。」
〔...オッケー。これで近くのバンドル君達が見えるぉ。...〕
〔........〕
〔...おっ!。beyond9000があるぞっ!。もう一つは、通信カードしか見えないぞっ。...〕
「タクちゃんの...。」
「ちょっと待って。みんな左側に、俺の後ろに寄って!。右手空ける。」
「寄ったよ!。シールドの後ろに。」
「ケイ!取って。」
...ドドゥーン...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ドーーーーーーーン...ドーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ドゥーーーーーーーン...ドゥン..
〔...おおーーっ!。こっちはSirius1500。...〕
タクは、苦しそうだ。
汗をかいている。
頭はもうビショビショだ。
タクのブーツの底が床の金属と擦れて焦げてる。
〔...さあ!。この3つを直列に繋げるよーう。誰かの腕に3つとも着けてね。...〕
「俺はケイの小さくて入んない。」
「じゃ、私が着ける。」
〔...これから、一時的にこの強化場のメインシナプスフレームを乗っ取るよ。みんなっ!。一緒に叫んでねっ!。僕が合図したら。メイズランナーわっしょいーーって!。...〕
「嫌だよ!。そんなの!。」
「え!。メインシナプス乗っ取る?。出来ないでしょそんなこと。無理だよ。」
「それが出来るのよ!。」
〔...そのコマンドがなきゃ、結合モードで再起動出来ない。よろしくね!...〕
「メイズランナーわっしょーーーいっ。」
〔...違うぉ。わっしょいーー。だぉ。コマンドは正確にね!...〕
「チッ!。メイズランナーわっしょいーー...」
〔...結合モード。再起動シマス。...〕
...ギュルルルルルルルルルルーーーーーーーーーーーーーー...
3つのバンドルが音を立てて起動する。
「...こんなの初めてだ....。」
〔...メイズランナー統合モード...〕
空中に、丸い赤い目盛りが飛び出し、一回転する。
「わ!。乗り移った。」
ミンチは、ビンセントのバンドル、ビヨンドに乗り変わる。
もう一回転目盛りが周り、タクのバンドルに。
3つのバンドルから赤い目盛りが出て、目まぐるしく回転を始める。
ミンチは、3つのバンドルの上に定着した。
〔...これで僕は安定してみんなをサポートできるぉ!。...〕
3つのバンドルは、激しく光り点滅し始める。
〔...同期開始だぉ!。...〕
...ドーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...ドーーーーーーーン...ドーーーーーーーーーーーーーーーン...
一際大きな爆発。
シールドを下から突き上げる。
「うわぁっ!。」
タクは弾き飛ばされる。
シールドが消え、バラクターのレーザーから隔てる物が無くなった。
〔...シナプスを乗っ取ったよ!ヒャッハー!。...〕
「ば、ば、バラクターがーーーっ!。」
バラクターか3体。
コーナーを曲がって来た。
体長は3m前後。
艶消しの黒。
脚も手も、数本の鉄のパイプが繋がって出来ている。
手や足がやけに大きく長い。
パイプに吊るしたグローブみたい。
手と足は関節がやたら多い。
胸と腰の装甲は、まるで戦車みたいだ。
スピーダーのヘルメットのような頭。
赤く光る目は横に6つ。
みんなが大嫌いな殺人アンドロイド。
今、タクは、動けない。
「うわっ...。」
「あら...。絶対絶命...。」
...バ...ババババババババ...ババババ...
バラクターの目が一斉に光る。
もうダメだ...。
殺人光線 アイビームが。
「....。」
「....。」
「....。」
...ブウゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
辺りが真っ白になり何も見えなくなる。
〔...ファザスフォーメーションシールド!。...〕
ミンチが叫んだ。
タクのシールドが真っ白に、巨大に。
どこかから、エネルギーの補填を受けてる。
壁や床からシールドに向けて無数に光が差し込んでいる。
「えぇぇ!。そんなことも出来るの?。」
...バスッ...ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...バスッ...ドーーーーーーーーーーーーーーーン...
...バスッ...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
...バスッ...ドーーーーーーーン...バスッ...ドーーーーーーーーーーーーーーーン...
ミンチの作り出した光の壁が、バラクターのレーザーを全て弾き返す。
...
...
...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...
反射したレーザーの直撃を受けた、前列のバラクターが爆発する。
破片が、またファザスに弾き返される。
〔...ここは、インテリジェント•マテリアル•ストラクチャーだぉ。人間の細胞のように、それぞれの役割を持つファンクションブロックで構成されているぉ。ジョイントブロックや、エネルギー供給ブロック、通信ブロック。普通は、3〜4つのファンクションを持っているよ。さぁ、ルートを作ったよ!。準備はいーい?。...〕
....ゴゴ...ゴゴゴゴゴゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...
「床がっ!。ゆ、床...。汗。」
床の中央が下がり、下まで続く通路が現れる。
「うわああああ!。」
「うぐっ!。」
3人は、一気に滑り落ちる。
まるでジェットコースター。
〔...真中に寄ってっ!。EB1、EB2、EB3が開くぉ。EB2を行くぉ!。...〕
「え、えぇ?。」
「EB2って..。」
〔...EB1とEB3はゴミ焼却場行きだぉ!。気をつけて!。...〕
「えぇぇぇ!」
....ドーーーーーーーーーーン...
後ろで、天井床はが元に戻る。
3人は、傾斜している床を滑る。
...ガッコン...
床の中央、EB2と書かれた区画が開く。
「うっうわあーー!。」
3人は更に落ちる。
吸い込まれる様に。
3m位の幅の通路を右に左に滑る。
ますます加速する。
〔...右の壁が開くぉ!。右に寄ってねっ!。...〕
「みっ右っ!?。」
「と、通り過ぎちゃう。」
「あーーーれーーーーっ!。」
〔...真っ直ぐ行ったらぽっちゃん便所直通だぉ。!気をつけてっ!。...〕
「早く言え!。ミンチ!。」
「おおおお!。」
「キヤーーー!。」
...ガツッ...
タクが壁を蹴って3人を目的の方向に。
...ド...ダンッ...
壁が開く。
3人は右の壁に吸い込まれる。
〔...後は任せて!。...〕
通路は、猛烈なスピード。早過ぎて何も見えない。
「キヤーーー!。」
「うわああああ!。」
「ごあーーーー!。」
今度は左に急カーブ。
「うわああああーーーーっ。」
通路の下が開いて落下する。
「キヤーーー!。」
真っ暗だ。何も見えない。
「ひえええーーー!。」
「キヤーーー!。」
「うわっ!。」
着地した。
そのまま滑る。
床の滑る音だけが聞こえる。
「うわあっ!。」
浮き上がった。
「ギャーー!。」
左に急カーブ。
何も見えない。
真っ暗。
ますますスピードが増している。
縦か横か前か後ろか、分からない。
また、浮き上がった。汗。
もの凄いスピードで放り出される。
...ビュウーーー...
...ビュオウゥゥゥゥーーーーーーー...
全身で風を感じる。
真っ暗で何も見えない。
怖すぎて声も出ない。
「え!?。」
「え?!。」
「み、ミンチくん?!。」
やばい。
ミンチがバグった。
こ、これ...。
「えっえっ!?。」
落ち始めた。
これ、死ぬやつ...。
「キャーーーーー!。」
「ごあーーーー!。」
「うわーーー!。うわーーー!。うわーーー!。」
「落ちるーーーー!。」
「だ、ダメだぁ。」
「きゃーーーーっ。」
何も見えない。
声が遠くで反響する。
やまびこのように...。
景色が目の奥に広がる。
走馬灯のように...。
風が涼しい。
風の音と、息遣いしか聞えない。
遠くに光が、淡く光ってる。
こりゃ、死んだわ。
光が近づいて来る。
〔...着地するおっ!。気をつけて!。...〕
ミンチが!。
「んん?!。」
あっと言う間に、光が大きくなって迫って来る!。
「キャーーーーー!。」
「わあーーーー!。」
「うわーーー!。うわーーー!。」
突然視界が開けた。広い..。
白い部品が沢山...。
工場だ。
...ドンッ...
...サーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...
...サーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...
...サーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...
着地した。
工場の2階にの通路滑ってる。
まだ、滑ってる...相変わらず、もの凄いスピード...。
...ドン、ドン、ドンーー...
3人とも、猛烈なスピードで金属の床を滑ってる。
...サーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー......サーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー......サーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー......サーーーーーーーーーー...
やっと遅くなって来た。
「なんだ..これ..はぁ...はぁ...ふぅ...。」
「び、び、びっくりしたぁ...。」
「ウケる...。汗」
...サーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー......サーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー......スーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー......スーーーーーーーーーーゥゥゥゥゥ...
...スススーーースス.....ス.......ス....
止まった...。汗。
やっと...。
助かったぁぁ...。
ひゅう...。汗。
〔...はいっ!みんなっ!用意はいいかい?...〕
「え?。」
「なに?。今度はなに?。」
「何の用意だ!。ミンチこの野郎!。」
〔...せーのっ!。メイズランナーわっしょいーーーーーーーー!。...〕




