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トリスタンの皇帝  作者: Jota(イオタ)
304/364

ダヌアの空に137 / バイキールの魔女編 7

….ゴゴゴゴゴゴゴゴ…


それをかき消すような光。


「眩しい!」


来る!汗


ダメかい..。


『…お…お…ぉ…』


…ゴ…….


…..



….ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…


「ひぃぃぃぃぃ!」


「ヒィーーーーーーー!」


「キャァァァァァァァァーーーーーーーー!」


衝撃波…汗。


『…ブリュイエールが…』


….ゴ…ゴ…


「6見とくれ!モニター6」


『…ブリュイエールが…青犬神ゾアーグ激突タックル…』


「あ…あぁ….ぁ…ぶ、ブリュちゃんが…汗」


た、助けてくれた。


ブリュちゃんが。


捨身で….。泣


「ブリュイエールちゃ…あ..脚折れてるのに」


ウメが思わず叫ぶ。


ブリュイエールも、オパも、立っているのがやっと。


思念すら出せない。


そして、兵曹は、安易にしゃがむと高圧炉シーアナンジンの圧力で死んでしまう。


『…今だ!..シドニー撃て!…犬神ゾアーグの目だ!….』


『….TT77 粒子砲ハイパーリフリート発射します。射線上の機材は退避願います…目標..青犬神ゾアーグ…』


眩しい…。


….ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…


….



『…来たか!…』


…ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…


『….命中!青犬神ゾアーグの顔面に命中!…』


….ゴゴゴゴゴゴゴゴ.. ゴゴゴゴゴ…..


『…いいぞ!シドニー!…』


….ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…


「そ、逸れた…た、た…助かった…」


犬神ゾアーグの放った、太い光の柱が空を横切って行く。


「た..助かった…」


青空に黒煙が…。


『…犬神…倒れ..ます…』


…ゴゴゴゴ…ゴゴ…ゴゴゴゴ…


200mの巨塔が倒れて行く。


【…全軍、ファザスフォーメーションシールド最大展開…繰り返す…全軍..ファザスフォーメーションシールド最大展開…】


まるでスローモーションみたいだ。


巨体に雲が出来てる。


ゆっくりに見えて猛スピード。


背後にはクレーターの巨大な壁面。


…ゴゴ…ゴゴゴゴ..ゴ…ゴゴ…ゴゴゴゴ..


…ゴゴゴゴ..ゴゴゴゴ…ゴゴ…ゴゴゴゴ…


青犬神ゾアーグが壁に激突する。


『…激突する!…耐衝用意!…』



..


….ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…


岩が噴き上がる。


…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


…ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…


….ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…ガゴン…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…ドゴッ…ゴゴゴゴゴゴ…ゴゴン…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ..ガガガ…ゴゴゴ…ガガガガガガ….ゴゴゴゴゴ….ガガガ..ゴゴゴ…ガガガガ…ゴゴゴ…ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…


青が壁に激突した。


煙や岩が一気に噴き上がる。


大気が歪む。


何も聞こえない。


正に天変地異。


犬神ゾアーグは重い。


まるで鉄の塊。


大地が揺れてる。


脳や背骨ごと揺さぶられる。


衝撃波が内臓を直撃する。


『…今だ!一斉掃射…スタグ15..スタグ19….ノーウォール14..ユニコーン7…ライノセレス4…一斉掃射…目標..青犬神ゾアーグ…』


50機近い、航空戦車シムゴードが、青犬神ゾアーグを取り囲んで行く。


波状攻撃….。


背後に控えた、ミサイル戦車 オリファント隊が、無数の正体爆弾ブラックドッグを連射。


ティゲルワン、ティゲルツーが波状攻撃を仕掛ける。


粒子砲ハイパリフリートを連射して、去る。


ヒットアンドアウェイ。


戦闘艦レバンナの主砲に匹敵する砲撃。


...BOBAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA…


『…ブチ切れてるぜ!笑…』


『….白犬神ゾアーグが、オパに向かっています…』


『…脚を振り上げた!オパ!回避!…』


オパちゃんは、もう、動けない。


『…蹴り殺される…』


『…オパを!…エンジェル!オパを防衛!…』


『…スカー隊..ザズ隊…シモン隊….連携四連粒子砲ティラーソーン砲撃用意…一斉掃射!…』


…チカッ…


『….白犬神ゾアーグに命中!粒子砲ハイパリフリート命中!…』


…ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…


〈…でかした!白の目を破壊した…〉


ティゲル77が飛び越えて行く。


…いいぞ!シドニー!…


「ほれ!ラブコールだよ!ダーリンから」


タフがモニター7を指差す。


ティゲル77がパッシングをしてる。


明らかにこっちに向けて。


やったぜ!って感じかね。


良くあたしがここだって気づいたね。


同様せず冷静だった。


シドニー。


あんたは出来る男だよ。笑


….ゴゴゴゴゴゴゴゴ.. ゴゴゴゴゴ…..



..


…ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…


…ゴゴゴゴ…


….


…ドドーーーーーーーーーーーーーーーーーン…



青犬神ゾアーグが、両手を岩壁についた。


『…立ち上がる!….』


…立ち上がるぞ..アルガード隊!来るぞ落石…


青犬神ゾアーグの身体から小石が落ちて行く。


でも、アルガードにとっては、致命的な巨石。


「危ない!ブリュちゃ!離しな!ブリュちゃ!」


タフが必死で叫ぶ。


格闘家と幼児ほどの体格差がある。


でも、ブリュちゃんは離さない。


『…見ろ!また回復し始めた!…』


〈…可哀想に…オパはもう…限界じゃ…〉


逆再生のように、皮膚、毛並み、血管….。


戻って行く。


なぜ?!。


〈…うひひ…奴らは…自力で…回復しとる…十分に….アルマダイを..得ておる..うひっ…〉


〈…目 意外は…な…〉


『…またレオパードを向いてる…』


『…狙いはジャミナキラだ..ロータスだ…』


岩が捲れ上がる。


『…ブリュイエールが引き摺られています…』


あぁ…ぁ…。


青犬神ゾアーグの脚に、ブリュイエールがしがみついている。


気高い王女が、なりふり構わず。


….踏まれるぞ!…


…に…逃げろ!….


…あぁ…脚を振り上げた…


「逃げて!ブリュちゃん!」


…ブリュイエールが….


『…脚を振り下ろした!…』


危ない!。汗


…ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…


…ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン….


…ドーーーーーーーーーーーーーン…


生体爆弾ブラックドックだ。


航空ミサイル戦車オリファントの。


青犬神ゾアーグの上半身に命中する。


脚がブリュイエールから、逸れた…。


あんなのに踏まれてたら、ブリュちゃんは…汗。


『…スタグ19!スタグ30!ティポキシアス10!ブリュイエールを援護!青犬神ゾアーグを引き離せ!…』


ティゲルの3編隊が旋回して向かって行く。


ブリュイエールを囲むように。


まるで銀色のハチの群れ。


…チカッ…


…チカ…チカ…


…チカッ….


航空戦車ティゲル粒子砲ハイパーリフリートが火を噴く。


…ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…


…ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン….


…ドーーーーーーーーーーーーーン…


爆炎が噴き上がる。


次々と。


『…回避!回避!….』


….ゴゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…


青が撃ち返す。


熱線が空を横切る。


太い炎の滝。


…ドン…


….ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…


….ズズズ…ズズ….ズズズ…


遅れて、衝撃波がレオパードを直撃する。


いつ切れてもおかしくない。


ワイヤーが。


….グッグッ….ググググググググ…


「キャァァーーー!」


「き、切れる…」


艦が傾く。


『…今だ!食らえ!…』


…シュゥゥウゥゥ…


モニター!


「何か来るよ!ファザス上げて!強度!」


「もう一杯一杯!これ以上は無理!」


モニター3。


白煙が旋回してこっちに直進して来る。


「当たる…ひっ..汗」


…ゴガアアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーン…


空中で炸裂した…?。


何だい?汗


…キーーーーーーーーーン…


音叉ミサイル?


…ギュワアァァァァーーーーーーン…


『…10式 te4774!…ワイルドキャット キャノン 参上!』


え…?。


誰?。


正義の味方みたいな…汗。


「ワイルドキャット隊が何でここにいるのかしら?」


「ここじゃないのかい?モモちゃん」


「ここは、スライフォックス隊です。確か」


キリークが音叉でラリってる。


1匹墜ちた!。


『…なぜそこにいる?ワイルドキャット隊は地上だ…te4774…』


「あそこだよ。ほら。モニター。」


ジグルス16からの映像。


10式が岩陰から出てくる。


崖の上にある大きな岩。


!?


キリークの動きが止まった。


艦上の。


「キリーク止まったよ!」


「モモちゃん!今だ!」


キリークは脚が絡まってる。


「GO!サラマンダー!GO!」


モモちゃんが叫ぶ。


….グゥウオオオオオォォォーーーーーーー…


サラマンダーが応える。


50mの巨体が勢い良く飛び上がる。


空高く。


…ドンッ…


「うわっ…」


….ゴゴ….ゴ….


ひっ….汗


レオパードがずり落ちる!汗。


…ゴッ…


サラマンダーがキリークに激突した。



..


….


….ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…


頭上で激突…。


乗っかっているキリークに体当たりした。


….ガシャァァァァァァーーーーーーーーーーーーン…


「ひぃぃぃっ。」


激しく揺れる。


…バリバリバリ….


….ギリリリ…


….キュワン…


….ギンッ…


ワイヤーのフィラメントが切れる。


モニター5。


「しめた!」


キリークが塊になって落ちて行く!。


艦の下弦。


サラマンダーがホバリングしてる。


スラスターを8つとも点火して。


「良くやった!サラマンダー!回頭!15, 56。粒子砲アルナイル発射用意!」


サラマンダー空中で、回転を始める。


脚を折りたたんで。


そう。


水に浮かんだクモみたいに。


落ちて行くキリークに頭を向けた。


….キュワァァーーーーーーーーーーー…


サマランダーの目が輝きを増す。


「発射!」


サラマンダーが粒子砲アルナイルを撃った。


…バスゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…


爆炎が噴き上がる。


….ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン..


キリークに命中。


群れの落下軌道が変わる。


「今ですよ!砲台ギガフォート回転!砲顎ギガジョーを展開!主砲アルカロンをガード!主砲アルカロン!最大拡散放射用意!。レオパードを主砲で飛ばしますよ!」


え…汗…そんな事できんのかい…?汗


「行くよトメ!」


「わ…わ..分かったよ!ウメ!」


「エネルギー充填率 38, 39, 40, 41….拡散発射最大。」


…キ..リ…ーク..地..面に…激..突…良く…やっ…たte4774!…


「拡散発射最大!」


「モモちゃん!ピーカーのショットアンカー解除!」


「了解っす!マロン!モコ!コテツ!私が合図したらフック外すよ!その後ジャンプ!いーい?」


砲台ギガフォート回転!出力最大!」


粒子砲アルカロン発射用意!」


…ゴガーーーーーーーーン…


岩が砕けた…汗。


…ウィィィィィィィ….


「あと少し」


「お…重過ぎる…. 砲顎ギガジョーが曲がっちまう」


タフの額に冷や汗が。


ギリギリだ…。


砲顎ギガジョーが折れたら、粒子砲門アルカロンごと逝かれちまう。


そしたら、もう犬神ゾアーグと戦う術がない。汗


…ギィィヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーー…


えぇ!?汗


…ギィィヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーー…


「ひっ…汗。来ちまったよ!見て!モニター4!」


上空のジグルス16からの映像。


崖の上の大地。


猛スピードでキリークが来る。


これまた、結構な数。汗


「あぁぁ…また来た…汗」


「サラマンダー!」


「無理だよモモちゃん!」


サラマンダーは距離が離れてる。


間に合わないよ…汗

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