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トリスタンの皇帝  作者: Jota(イオタ)
289/364

ダヌアの空に126 / ローズ編1


...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...


隊列は南へ移動。


魔獣ボルボーレから逃れるために。


やっとヘルメット外せたの。


今は、右目だけ薄い緑のレンズだけ。


照準用ヘッドセット。


...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...


251体のイブラデちゃんを守る。


それが今の私の任務。


...ゴゴ...ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


私達のアルガードが指揮を取ってる。


アギュラーラムダ11との通信が回復するまで。


やっぱり、アルガードじゃアギュラーラムダの変わりは無理。


アフロダイソナーも、アルマダイレーダーも力が弱い。


何より、出来ない演算が多すぎるの。


...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...


右上のモニター1に分布図を映してる。


まるで、群れの大移動だね。


!?


あ...。


またモニターにノイズが...。


「やん、まただ...」


ヨッちゃんの声。


ヨッちゃんはマヌ族。


色白で長い黒髪。


切長の目に赤いほっぺ。


お団子みたいなお鼻。


どしっりしてて、肝っ玉お母さんって感じ。


でも、とても優しい。


そして面白キャラなの。


うふふ。


このアルガード46のクルーは、カランちゃんと私とヨッちゃんの3人。


女の子3人だよ?。


凄くない?。


うふふふ。笑


あ...。


モニター1が...切り替わる。


「ちょっと待って!ああ...」


「あぁ...また切り替わっちゃう。」


メインモニターに5km後方の風景が映る。


また、干渉を受けてる...。


【.....方向......を..変え......た.....わ!....d4...5....から..33°.....速....度..227.......加..速....中.....4秒で.....】


多分、ラムダ13のパスタップ...。


混線してる...。


メインターフのいる通信網は、力が強いの。


特に13や7みたいな基幹ターフは。


だからインターセプトコントロールが出来る。


メインターフのいない私達の隊列は通信も安定しない...。


【....サ...ビオ....が..ジーン....の..前に.....出る....】


凄く緊迫してる...汗。


【...サ..ビ.....オ!...】


サビオ君?。


あの明王ラキティカさん...。


モニター1に映ってる。


ラムダ13からの映像。


「う...うわぁ....い、痛そう..」


ヨッちゃんが肩をすぼめる。


初めて見た。


大明王ダルカンさんみたいに大きい。


でも、若い兵曹さん。


甲殻の色や模様が薄い。


華奢だし、光も弱い。


50mくらいなのかな...。


放電翼がない。


珍しい。


銀色の兵曹さん。


甲殻が割れて煙が出てる。


「可愛そう...。あれ、血、血ですよね。」


カランちゃんもびっくりしてる。


巨人だからこんな遠くからも見える。


体液が吹き出してる。


ほんとなら動けない怪我なのに。


....ピーーーーーーーーーーーーー..ブブ...ブ...ピーーーーーーー...


「も、戻りましたわ...。汗」


今、操舵してくれてるのはカランちゃん。


ジャイナ族とイリーナ族のハーフ。


とてもスタイルが良くて、美人。


だけど、ワイナ語すっごくおかしいの。


「良かった...。このまま戻らねば、おぶつかりになっちゃうとこだった。」


ほらね。


この分布図の5つの青い点滅がアルガード。


アルガードは8足歩行のクモ型戦車。


飛び跳ねて、8つの脚を順番に着地させて走ってる。


走り方はお馬さんに似てる。


最高速度は400km/h。


大きくて頑丈なのに、滑らかに動く。


波の上のボートみたいに。


緩やかに。


操縦席は、ホテルのソファに似た匂い。


内装は緑。


深い森みたい。


高い位置にたくさんのモニター。


計器やメーターもピカピカ光ってる。


コックピットは多角形ドーム形。


プラネタリウムみたい。


吸収して静寂に変えてしまう。


どんな悲しみも苦しみも。


何もなかったみたいに。


このちびっ子隊列の中で、全長20mのアルガードは、超大きい。


アルガードは、イブラデちゃん達を囲んで、進行方向に3輌。


両翼に2輌。


緑の点滅がイブラデちゃん達。


数百メートル離れて走ってる。


凄く広範囲に広がって。


みんな疲れてて、ぶつかっちゃうから。


隊列は乱れちゃってるけど。


後ろの紫の点滅は、イブラデのマセナちゃん。


隊列の中で一番強いから、後ろを1人で守ってくれてる。


ピンクの点滅は高速装甲車ファラール


真っ赤なボディをしてる。


もの凄いスピードで走るの。


左翼と右翼に10輌ずつ。


外側数百mの距離を取って併走してる。


土煙を噴き上げて。


今は隊列の目や耳の代わり。


白い点滅の装甲騎兵さん達は40人。


イブラデちゃん達と併走しながらペースを維持したり、ケアしてくれてる。


まるでマラソンのコーチみたい。


パパやママみたいに、優しく、時には厳しく。


そして、装甲歩兵さん。


ホバーやビーチーに乗ってる。


※ホバー : 4人乗り。移動•運搬用 低層高速飛行装甲車。最高高度10m。最高速度230km/h。


※ビーチー : 10,20,40人乗り。移動•運搬用 低層高速飛行装甲車。最高高度45m。最高速度500km/h。


全部で180人。


自走してる人、自力飛行してる人もいる。


歩兵さん用の装甲機材ガラントウォーク4は、戦車も持ち上げちゃう。


このアルガードと同じ、アルマタイトで出来てる。


人の大きさのジャミー。


反重力推進機で、少しなら空も飛べるの。


アイアンマンみたいに。


大きさは、部族の体型に合わせて、SとかXLとかなのかな?。


2〜5m位。


お洋服みたいだね。


うふふ。笑


隊列の最低限界速度は95km/h。


これは今のイブラデちゃん達にとってギリギリ。


そして、この隊列は火力が弱すぎるの。


キリークやバルバロイからイブラデちゃん達を護るには。


...ピーーーーーィーーー.ビビ...


「あ!いやん。まただわ。」


メインパイロットのヨッちゃんが、今は全体制御をしてくれてる。


「1番は固定にするしか無いかもね?」


また、モニターが切り替わる。


【.....かばう.....気...だ!....】


え...?。


かばう....?。


誰を?。


サビオ君の関節の所。


火車みたいに回ってる。


光が。


赤、青、黄色、白、黒、緑、桃、橙...。


「見て!...あの兵曹。凄く光ってる。」


かばうって、何が...おかばいになるのでしょう?...」


「あ........!。あの子.........汗。あの子、子供だ!」


「ヨッちゃんさん。ご集中なさってください。」


サビオ君は強い黄色メロウの光。


優しい子だね...。


【.....どう...や....って....】


「お切り替わりました!。良かった!。」


...ゴゴゴゴーーーーーゴゴゴゴ...


...グゥウオオオォォォォォォォォォ....


イブラデちゃん達の悲鳴が...。


見ちゃったんだと思う。


サビオ君の姿。


「あぁ...良かった。戻った。汗」


分布図のモニターがイブラデちゃん達の映像に切り替わる。


みんな必死。


口から泡を吹いてる子も。


怖いよね。


キツイよね...。


ごめんね。泣


魔獣ボルボーレからは5km離れたけど、まだ凄い衝撃波や熱風が来るの。


....ボボボボボボボボボ...


「うわっ。砂...」


さっきも、衝撃波で結晶山が崩れて、アルガード31が下敷きになった。


何とか抜け出せたけど...。


この距離でも魔獣ボルホーレは危険。


もしピンクの光が近くに来たら、みんな蒸発しちゃう。


たったそれだけで。


1人残らず...。


イブラデちゃん達は、そんな中、お外にいる。


爆風や衝撃波が吹き荒れるお外に...。


大き過ぎて、かくまえる機材が無いの。


本当は、幼い子ばかりで、みんな弱ってる。


重傷な子もいる。


兵曹さんの身体は柔らかい金属で出来てて、頑丈。


そして、びっくりする位大きい。


でも、皆んな普通の人なんだ...。


...ガチャガチャ...ガガガ...ドドン...ドドドン...


「あ!誰か接続しました!」


「え?。困る。接続する前に教えて欲しい...」


陸の機材の外装には、補給用ソケットがあるの。


装甲兵さんは、そこに直接接続して、アルマダイ補給したり、移動したり、休憩したりするの。


ローズ達のアルガードにも、ソケットが7つあるよ。


接続できる機材が決まってる固定スタティックと、決まってない自由オープンがあるの。


私達のは7つとも自由オープン


本当は固定スタティックが良いんだけどね。


女の子ばっかりだから。


「ホントでございますよね。もう。汗」


アルガードは、粒子砲をたくさん撃つのに、アフロダイエンジン。


いっつもいっつもアルマダイを備蓄しとかなきゃいけないの。


「あ、また来た。」


あれ!。


誰かモニター1に直接合図送ってる。


パスタップ壊れたのかしら。汗


『...g1187 ブルースだ。補充させてくれ...』


あ!。


「うぅわ。びっくらこいたぁ」


ブルース大尉だぁ!。


良かったぁ...。


驚いちゃった。


「ヨッちゃんさん、おっさんみたいですね?」


「何だと?カラン!てめぇ。ガルルル。」


「久しぶりだねー」


大尉は、装甲歩兵 第51分隊の隊長さん。


あれ53分隊だったっけ?。


装甲歩兵さんは、作戦とか色んな事を考えてる。


司令塔って言うのかな?。


『...あぁ。ローズ中尉もお嬢さん方も元気かい?...』


「げ、元気ですぅーー!」


「はい。お元気であらせられます!」


「ちょっと相談しても良ーい?」


みんなブルースの事がだーい好き。笑


『...あぁ。そのつもりだ...』


空気が変わるもの。


「ブルース大尉。6番がおすすめです。」


だってねぇ。


とってもカッコイイの。笑


うふふ。


『...やぁカラン。お勧め?スタンバイって言ってくれ。笑...』


「ブルース大尉!。お、お、お久しぶりでござんすっ!汗」


ヨッちゃん。また、おかしくなってる。笑


『...よぉ。笑。ヨシコ。元気か?リラックスしろよ?。笑...』


ヨッちゃんは、第7師団の女子の中で1番ブルース大尉が好き。


「ほ、は、ハイィィッ!」


うふふふ。笑


「あぁっ!ヨっちゃんさんまた赤くなってるー。」


カランちゃんは階級が下なのに...。


「なってません!てか、何で呼び捨てなのよ!」


...ガガガカ...ゴゴン..ガガ...ゴゴゴン...


大尉の機体は6番に接続した。


『...ついでにシャワーを借りたいんだが...』


「分かりました。ハッチA開けますね?。中に階段で降りて、下のお丸い所に入ったら、敷居を抜けたお箱がシャワールームですよ。」


『...ええと。何言ってるか分からんぞ。このアルガードは特別なのか?...』


あ。困ってる...。


「えーっとねぇ。他のアルガードと同じだよ。ハッチ降りて、ブルーの扉がパウダールームだよ。好きに使って?。」


『...あぁ。ありがとうローズ...』


「私の説明では、お分かり難いですか?」


『...いや。気にするな...』


...ピーッ...ピーッ...ピー...ピー...


...ガーーーーーーーーーーーー...ゴゴ...ガーーーーーーガーーーーーー...


ハッチが回転してる。


...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...


「もしもし、4番さん。こちらアルガード46のヨシコですぅ。もしもしー?。」


誰なんだろう...。


「あのーぅ。4番さん?」


「ねぇねぇ。ヨッちゃん。識別名で呼んだ方が良いよー。」


「スロット番号で呼ぶなんて。笑。ヨッちゃんさんがユニークが過ぎて...。笑」


「カラン!黙っとれ!どつきまわすぞ!ワレ!」


「ねぇ...2人とも。汗」


「私は何も感知しませんので平気です。笑」


「何だと!?キサマコロス!」


ヨッちゃんが親指を下に...。


『...あ。ユリアですぅ。寝てしもて。ガハハ。寝てしまってる。寝てしまってるぅ。ガーーーーーー。言うてますけど。あはは...』


あ、勝手に接続した人だ。


女の子の装甲歩兵さん。


ザブル弁だ...。


こてこての。


「番号。番号教えてください。」


『...は?何て?番号?...』


「識別名と、識別番号を教えてくださいな!」


ヨッちゃん顔が真っ赤。


『....t77983や!そんなん自動で出んのちゃうんかい?って言うてますけど....』


変な人...。


モニター1一杯にユリアさんの顔が映る。


「お相撲さんかと思っちゃったの。笑」


「ちょっと!カランちゃん!汗。失礼だよ!」


『...は....!?何て?...今何て言わはりました?言うてますけど...』


ほら....。


女の子にお相撲さんだなんて...。汗


大変なことに...。汗


「え...い...いや..その....」


『...あんたぁ!失礼やな!レディに向かって!誰がエマ•ワトシンやねん!言うてますけど...誰がエマ•ワトシンより美人やねん!全く...そんな!聞き飽きたっちゅうねん!言うてますけど...聞き飽きて、耳にタコが...チラッ...耳にタコが...チラッ...言うてますけど...』


タコ?のイヤリング...。


「あぁ....耳にタコがいる!なぜ耳に、細くて、白くて、そうめんにしても美味しい....うーん。つるつる。喉越しが....って、それイカじゃないの!」


ヨッちゃんが突っ込む。


『...はっ!ホンマや!....イカや!いつの間に...こりゃいかん!..て..そしたらシャワー借りさせてもろて...って言うてますけど...』


「何でやねん!」


ヨッちゃんがモニターに向かって変顔してる。


中指立てながら。


ヨッちゃんは、負けず嫌いなの。


「カランちゃん。ハッチ開けてあげて」


「Eの扉がお開きになります。」


『...何だって!?いい加減なことを!Eだけに... Eだけに...なんちゃって...なんちゃって!って言うてますけど...』


「またですか?もう止めて....汗...言うてますけど....って、下ネタじゃねーか!」


『...どこがやねん!言うてますけど...』


寒過ぎるの...。


...ガチャン...ガチャン...


あれ?


十字の銀のハンドルが回ってる。


銀色の厚いドア。


銀行の金庫みたいな。


...ドーーーーーーン...


「お邪魔するよ?」


「うわぁ。びっくりしたぁ。」


「ちょっと良いか?」


「は、ハイィィィィッ!」


ヨッちゃん。汗


...ドン...ドン..ドン...


ブルース大尉が段差を登って来る。


金属の階段。


ジャンプーの匂い。


スキンヘッドなのに。


ヨッちゃんのシートに肘を着いた。


「ちょっと見せてみろ?。ここを...ほら....ここ。ここを....こうな?。切り替えるぞ?....ほら。そうすると.....ほら。コンパネに機体番号、識別名が...出る。」


コンパネを手際良く切り替えてる。


「は、はっ!。す、す、凄い...。ご、ご、ご鞭撻ご、ご鞭撻!あ、ありがとうござんす!」


ヨッちゃん...。


お鼻が...お鼻が垂れてる。


「凄ーい。」


サブモニターにユリアさんの顔写真と情報が。


...パチ..パチ..パチ...パチ...


カランちゃんが立ち上がって、拍手してる。


第18分隊 隊長


中尉


サブル州ダナン出身


性別 女


31歳


前職 : サブル大学 素粒子物理学部 助教


こんな個人情報まで...。


「ヨっちゃんさん。大尉に惚れないでくださいよー?」


「チッ!このクソが!カラン!このクソが!」


...パンッ...


「ローズ。頑張ってるな」


大尉がハイタッチしてくれた。w


「ありがとう」


...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...


「ラムダ11との交信は出来たかい?。」


「パルスは感知出来ても、応答がないの。」


魔獣ボルボーレの10km圏外はキリークやバルバロイが出る。ここから先、ラムダやレオパードとの合流はどうしても必要だ。」


「そうだよね...。でも、どの作戦にも参加してないから、おかしいなって。」


...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...


「大破してパスタップだけ生きているのかもしれない。他の長距離ソナーを持っている機材を探そう。圏内機材の直結は試したかい?。」


「...ヨッちゃんさん...ファラール8に...警告をお願いです...」


「アルガードを直列に繋いでるけど。リレーで探知出来てるのはラムダ11だけ。ゾルクヌートのせいで、パスタップの届く範囲も凄っごく制限されてるの。」


※ゾルクヌート : アルマダイを纏った、クヌンによる、黄金のアルミ箔状のドーム。直径数十キロに渡る。アルマダイ波、アフロダイ波を遮断する。


...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...


「ゾルクヌートが通信の障害になっているとしたら、向こうからもこちらを簡単には見つけられない。キリークやバルバロイもだ。幸い、探知能力はアギュラー•ラムダが上回っている。」


「じゃあ、発信し続ければ、他のラムダが見つけてくれるかも。ねぇこれ。モニターが干渉を受けてるの。ほら。13の受信は出来てる。」


「なるほど...。ここに留まれれば良いが。やはり、メインターフの解析が欲しい。」


「見て。バイタルメーター。イブラデちゃん達の...クヌンの濃度が高いから半径400mの測定結果だけど。」


※クヌン : ゾーグ平原特有の樹木。または、クヌンが風化して出来たゾーグ特有の黄色い砂。アルマダイを纏い鏡面を形成する。


...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...


「...カランちゃん...こちらの..誘導間違っ..てない?...」


「これは酷い...。イブラデ達の状況は...。思っていたより遥かに。この場にあとどの位留まれる?。どこか安全な場所を探さなくては。」


...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド... ...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...


「...あっ!ロング..で送ってた..どう..致しまして...汗」


「シールドを張れる子もバイタルが底をついてて....。アルガードも他の機材への補給と直列通信で、余裕が無いの。ここはまだ魔獣ボルボーレからの衝撃波や爆風が凄すぎて...。大きな岩やデブリまで飛んで来る。」


「...大丈夫....直せば...ショートで新しいソケット作って?...識別教えてくれたら私から8に伝える...」


...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...


「なるほど.......。発信を続けながら...このまま南へ移動しよう。最後にレオパード5を捕捉した地点を目掛けて。速度は落としても良い。だが止まってはダメだ。」


「...どう致しまして...直ぐにやりますですね...」


...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...


「うん。ありがとう。もし、キリークに見つかったら?アルガードの数以上のキリークが来たら?」


...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド... ...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド... ...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...


「その時は.................その時は全力で倒すだけだ。」


...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...ドド....ド...ドドドド....ドド...


....ピィィーーーーーーィィーーーーーーーーーーーー...ガ...ガ....


「何だ?」


「パスタップが干渉 お受けになられてます。また13...」


【.....魔獣ボルボーレ....来..ま....す!....】


「何か映って.....え!?....これ...何だろ....ジーンさん.......?え.....!。えぇ....!?大変!た...大変!キャップ!み、見てください!じ、ジーンさんが...ジーンさんが...汗。黒焦げ.....汗」


「よ、ヨッちゃん!モニター切り替えないとカランちゃんが!」


「何あれ!何あれー!何なのあれー!汗」


「あ..あわわ.....。」


え....。


あ......汗。


く...黒い山脈が...。


「.え......す.......すっごく大きいお熊...」


「や、山じゃなかったの..!?.あ..あれ...」


顔が昆虫の...山...。汗


大き過ぎて雲...纏ってる。


「何なのーーーあれ.....汗」


土が噴き上がる。


突進...。


あ....脚...。


ぁ...脚が6本....!?汗


え....上にも...。


え?....12本ある。


あぁ...ぁ...ぁ....。


魔獣ボルボーレだ。あれが。」


あれが...あれが...魔獣ボルボーレ...。


思っていたのと違う。


全然違う...。


大き過ぎる。


リアル過ぎる...。


あんな甲殻の色...。


【........激.突...する.....】


えっ!。


【...サ...ビア..ノー....ア...魔獣ボルボーレを....迎..え....撃ち....ま..す...】


えっ!?。汗


【....ば......バカ!.....サ...ビオ!....サ..ビ...オ!.......】


嘘!?。


ぶ、ぶつかるつもりなの!?.....汗


ぶつかって止める気なの!?。


「切り替えられない...どうしよ。どう....え!?...え!?汗....た、た、大変...キャップ。キャップ。パワーがレッドゲージ切りましたぁ!」


あんな恐ろしい怪物に...?。汗


「ヤバい!。どう致しまして!パスタップの勝手なシンクロでアルマダイをかなりお使いになってる!どう致しまして!...」


【......ぁぁ..あ.......】


あ...あんな大きな化け物に...?。汗


【......う...わ....ぁ...ぁ...】


「キャップ!?汗。キャップ!?」


む....無茶だよ....汗。


【........サ...ビ....オ!....】


〈...ジェイ!頼むぞ!...〉


これは?


...誰なの...?...汗


「キャップーーーーーー!」


「キャーーーーーーーーーーーップ!」

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