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トリスタンの皇帝  作者: Jota(イオタ)
252/364

ダヌアの空に89


...ギィヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーゴゴゴゴーーーーーーーーーーーー...


はっ!。汗


!?


心臓も鼓膜も破れそう。


ウィンテルンの咆哮で髪の毛が震えてる。


あぁぁ...。


あ..。


あ...。


大きな如来の顔。


目の前に。


ここが部屋なら天井まで届きそう。


大きな蠍の顔。


...ザァーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ...ザァザァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ...


鋏はもう私を触ってる。


長い繊毛がパイロットスーツを擦ってる。


赤く血走ってる複眼。


薄い緑の光を放つ。


化け物の目。


こっちをしっかり見てる。


魚卵みたいな無数の小さな目が集まって大きな目を作ってる。


坂から上がって来た。


...ゴゴゴ...ゴゴゴオオオオォォォォーーーーーー...


ウィンテルンの女王...。


ブロンズ像のような光沢。


無力なウチを更に威嚇するかのように。


潰される。


ブドウの一粒みたいに...。


終わった...。


何もかも。


残りの時間3分も無い...。


一気に開く。


大きな鋏。


民家を潰せそうなくらい。


大きな大きな...。


音もなく。


大きな鋏が開いた...。


トランジスタごと潰される...。


ウチ...。


...ビュウウウゥゥゥゥッ...


ひっ!。汗


...バウウゥゥッッ...


飛んできた!。


...バッスゥゥゥッ!...


何か!。


...ギィィィイイイヤヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


ウィンテルンの悲鳴。


飛び散る。


体液と一緒に。


何か刺さった。


...バッスゥーーーーーーン...


もう一撃。


複眼に。


「キャアァァァッ。」


飛び散る。


肉片?。


...ザザッ...バラバラバラバラ...


そして体液。


サソリの...。


...キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


眩しい!。


スラスター?。


ウィンテルンの目に何か?。


両方の。


...キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーゴゴゴーーーーーゴーーーーーーーーーーー...


スラスターの光?。


...ゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーー...


ラムダだ!。


「アギュラーラムダが!。」


まるで青白い太陽...。


[[...ユーイ•ピアルティ。走れ。時間が無い。...]]


船外マイク。


聞いたことある。


この声...。


大きな声が響いてる。


...シュ...シュ...シューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ...


眩しくて良く見えない。


煙?!。


ラムダのヘッドライトに照らされてる。


誰か降りてくる!。


反重力推進器を着けて。


左手に粒子ライフル。


ラインが青く光ってる。


右手に推進器の操舵桿。


...コココーーーーーーーーーーーーココーーーーーー...


『...ユイピィ!。走れ!。ここは任せろ!。...』

「ユ...ィ!。...れ!。ここ..........ろ!。」


バ...。


「バウザン!。」


バウザンだ!。


バウザン!。


「バウザン!。バウザン!。バウザーーーン!。」


バウザンが!。


『...走れっ!。ユイピィ!。...』


「りょー!。」


...キィーーーーーーーーーーーーィィイイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


ラムダ19!。


ゾルクヌートを突き破って来た。


天井を。


クヌンの膜がこびりついたまま。


ショットアンカーを撃ち込んだ。


ウィンテルンの目に。


両目に。


...ギィィィイイイヤヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーー...


...ゴゴゴゴゴゴ...


...ギィィィイイイヤヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーー...


ウィンテルンが痛がってる。


...キイイイイーーーーーーキィーーーーーーィィィイイイーーーーーーーーーーーー...


必死で首を振りラムダを叩きつけようとしてる。


...タンタンタン...タンタン...


悲鳴を上げてる。


ジニリウムの太いワイヤが。


凄い力。


...グウゥ...


...キキキィーーーーーーィィィイイイーーーーーーーーーーーー...


ラムダが引き寄せられる。


[[...ユーイ•ピアルティ!。我々はイブラデ達の支援に戻る!。バウザン•ボーヘイドゥが、君を援護する。CICの彼が立候補した。強い意思で!。彼がウィンテルンの気を引きつける!。行け!。武運を祈る!。走れ!。ユーイ•ピアルティ!。...]]


そうだ。


これはヌーノの声...。


『...ユーイ!。走れ!。ユイピィ!。...』


...バチィィーーーーーーン...


...キュワァアーーン...


ワイヤが切れた。


...キィーーーーーーン...


...ビュオウゥゥッ...


火花が飛び散る。


...ゴゴゴゴゴゴ...キィィィィーーーーーーーーーーーーー...



反動でラムダが墜落する!。汗


「危ない!。」


ば、バランス崩してる。


『...ユーイ!。振り返るな!。...』


「りょー!。泣」


...ズドーーーーーーーン...


うっ、眩しいぃ...。


粒子ライフルが炸裂した。


...バボウッ...


...キィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


アギュラーラムダが旋回して浮上して行く。


よ、良かった...。


アンカーの先に何かがぶら下がってる。


ウィンテルンの複眼?。


ワイヤーを切り離した。


スラスターはフルスロットル。


...キュワアァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


ラムダは加速して急浮上して行く。


任務に戻って行く。


ウチを助けに来てくれた...。


予定を切りつめて。


ラムダのスケジュールはミリ秒単位。


少しの遅れが大勢の命にかかわる。


スラスターが凄い光。


もの凄い加速。


...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...


複眼とワイヤーを地面に落とした。


大きな複眼。


...ギィィィイイイヤヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーー...


...ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...


バウザンの粒子ライフル。


1人で戦ってくれてる。


あの化け物と。


バウザン。


ありがとう。


何とか切り抜けて。


必ず戻るから。


粒子ライフルはタント族にとっても重い。


ダンドアのバウザンには重過ぎる。


ましてやバウザンはCIC。


『...ユーイ!。ユイピィ!。頑張れ!。後少し...』


...ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...


...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...


...ギィィィイイイヤヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーー...


「バウザン!。ありがとう。泣」


『...ユイピィ!。急げ!。キリークが!。キリークがぁっ!。...』


地鳴りが近く。


...ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ...


地面が激しく波打つ。


脚を上げてるのに進まない。


無駄に飛び跳ねてるみたいに。


...ゴゴゴゴゴゴ...ギュワアアアアアアアアァァァァァ....ギュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


....ギュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーギィヤアアアアァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


....ギュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーーーーグウオォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


....ギュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


迫ってる...。


『...走れユーイ!。そのまま真っ直ぐだ!。幸運を祈る!。真っ直ぐで合ってる!。ユイピィ!。ムッフィと一緒に行け!笑...』


バウザン...。泣


ありがとう...。


重い...。


重っもい。


走ってるけど...。


走ってるけど。


走れてない。


「ペネループ!。ペネループ!。どこですか!。ペネループ!。」


前に進めない。


少しずつしか。


ペネループ!。


合図を!。


ペネループ!。


「ペネループ!。合図を!。ペネループ!。」


重いぃ。泣


!!


パスタップが光ってる!。


強く反応してる!。


「ペネループ!。ペネルーーーーーーープ!。反応して!。ペネループ!。こちらユーイ!。ユーイピアルティ!。こちらz38ユーイピアルティ!。ペネループ!。どこですか!。ペネループ!。」


お願い反応して!。


苦しい...。


全身がりそう。


ペネループ!。


「こちらz38!。ユーイ!。ユーイピアルティ!。スーパー!。スーパー0!。ペネループ!。応答して下さい!。こちら!z38!。パラメーターを!。パラメーターを持ってきました!。」


息が苦しい。


目の前、星が飛んでる...。


...ゴゴゴゴゴゴ...ギュワアアアアアアアアァァァァァ....ギュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーードドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドギュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーー...


『...ユーイ!。ユイピィ!。ユーイピアルティっ!。走れ!。走れーーーーーーーーっ!。走れぇぇーーーーーーっ!。ユイピィ!。走れ!。生きろ!。生き残れ!。明日へ...ウッ...ク...』


...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドギュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーー...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドギュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーー...


『...バリバリボボゴゴゴ...バリバリバリバリバリバリ...バ.....................』


!!


バウザン!。汗


前へ。


バ、バウザン!。


前へ。


...ギィヤアアアアァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーードドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドギュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーー


もっと早く。


「バウザン!。」


もっと近くに...。


...ーーーーーーーグウオォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーードドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドギュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーードドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...


あぁっ!。


物凄い数!。


追いつかれる!


無数の鋼鉄の城!。


巨大蜘蛛の化け物...。


!?


...ズズズズズズズズズズズズズズズズ...ドドドドドドドドドドドドド...ズッドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...ドッスーーーーーーーーーン...ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...ゴーーーーーーーーーーーーン...ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ....ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド....バゴゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドドドドドドドドド...ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドドドドドドド....ガッツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...ドドドドドドドドドドドド...ズゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドド...ガツッ...ドドドド...スダドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドド...バチィィーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...ドドドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドドドドドドド...ガゴオッーーーーーーッ...ドドド...ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...


凄い衝撃。


何かが激突してる?。


次々と。


おかしい...。


一体何が起きてるの?。


普通じゃない...。


走って。


「ペネループ!。パラメーター!。ペネループ!。合図を!。ペネループ!。」


前へ。


お願い。


重いよぅ。泣


ペネループ。


左手の感覚が全然無い。


応答して...。


お願い。


3000体のキリークがこんな...。汗


...ズズズズズズズズズズズズズズズズ...ドドドドドドドドドドドドド...ズッドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...ドッスーーーーーーーーーン...ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...ゴーーーーーーーーーーーーン...ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ....ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド....バゴゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドドドドドドドドド...ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドドドドドドド....ガッツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...ドドドドドドドドドドドド...ズゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドド...ガツッ...ドドドド...スダドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドド...バチィィーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...ドドドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドドドドドドド...ガゴオッーーーーーーッ...ドドド...ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...


何...?。


この衝撃波。汗。


重くて鈍い。


次々と。


地面がまるで嵐の海。


凄まじい土煙。


「ペネループ!。こちらz38!。ユーイ!。ユーイ•ピアルティ!。作戦tqg167によってパラメーターを持って来た!。スーパー0!。応えて!。」


ま、また。


何も見えなくなっちゃった....。


何にも見えなく...また。泣


『...ピーーー..ゼル...に告....けたら.....に教えて...れ...』



『...ガッ...ガッ...ガーー...ぉーー...速攻...ぜ...』


ムッフィが何か...。


『...リュウ....ニア....ア.......が終わっ....こっ....ピーーーー....ビーーーーーー....ーーーーーーー...』


ハイドラ軍!?。


『...お...!。あれ....。...』


『...ど...?....。』


ムッフィがまた光ってる。


『...見...!。n12....4.667!。ト.....ン....ーって...』


『...おい!。間違...ない!。人だ!。トランジスタ持って立ってる!。...』


ムッフィちゃん。


ムッフィちゃん!。


ここを知らせて!。


『...見つけたぞーーーっ!。やったぞ!。見つけた!。z38のパイロットだ!。やったぞ!。間違い無い!。見つけたぞ!。z38のパイロットを見つけた!。...』


助けて!。


『...こちらJ1。ヤマト!。イルゴルが見つけた!。ザラ!。頼む!。...』


!?。


『...マジか!?。...』


『...ザラさん!。J2の強烈パワーでペネループに教えちゃって下さいいいぃぃぃぃぃぃ!。...』


え?。


『...りょー!。こちらザラ!。作戦tqg167が来た!。z38来てる!。J2ザラ!。ペネループ!。応答を求む。こちらJ2ザラ。...』


ジャミー!?。


『...z3リュウ•アーデン。インノァ及びシンニアジャがキリークに激突。インノァを援護する。...』


!?


リュウ...。


あ、あの、リュウ...


シンニアジャ?。


『...こちらサムサ。z38を確認!。護衛しまぁうす!。...』


シンニアジャも昆虫兵器...。


白く光る機体!。


土煙の彼方から。


近づいて来る!。


ジャミーだ!。


ジャミー84だ!。


両側から。


『...こちらナムジー。頼みまぁぅす。俺は逆サイドを援護しまぁうす!。』


『...お願いしまぅす!。...』


『...見ろよ!。女の子だぜ?!。...』


『...ほ、ホントだ!。おぉ...。サムサ全力で守りまぁぅす!。...』


『...おっ願いしまぅす!。...』


『...真面目にやんなさいよ!。...』


『...やってまぁぅす!。...』


...ギュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーー...


『...ザラだ!。そっちへ1匹行ったぞ!。...』


見えない何も...。


砂嵐で。


『...倒しまぁぅす!。...』


...キュワァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


何か光ってる。


青白い光。


『...お願いしまぁぅす!。...』


アルマダイの光。


『...真面目にやって下さい!。...』


女の人...。


粒子ライフルだ。


...ズッッ...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...


...バッスゥウウウーーーーーーーーーーーーン...


空が割れるような音。


...ドスゥゥン...


な、何か落ちてきた...汗。


...バッスゥゥゥン...


「きゃあぁぁ。」


...バンッッ...


...ガッ...


棘?が、これ、キリークの脚の棘...。


ビルの鉄骨みたいに。


甲殻...。


い、い...一撃で...。


粒子ライフルで?。


凄い.... 。


『...z38が来てる!。近くまで!。こちらザラ!。J2ザラ!。スーパー0!。ペネループ!。応答を求む。こちらJ2ザラ。...』


【...こちらペネループ。ペネループのピート!。来てるのか!。z38どこだ!?。か、艦長。艦長。来てるって。ぜ、z38来てま...】


!!


ペネループ!。


『...貴艦の前方200m!。若い女性です!。...』


【...分かってる。こちらから行く!。迎えに行く!。そこに留まらせておいてくれ!。...】


ペネループ!。


『...J24が防衛しています。J24を目安に。...』


【...了解した!。...か、艦長っ!。ハウザー!。至急移動をし...】


たどり着いた。


遂に...。


それにしても重い...。


早く来てペネループ。


右腕ももう限界超えてる。


全身痙攣しそう。


『...J13ナムジー。z38聞こえますか?。聞こえたら合図を。...』


こんな近くに!?。


いつの間に。


土煙だらけの暗闇の中。


ライトが。


『...ダメだ。ラウドスピーカーで...』


ごめん。


これしか出来ないの。


トラジスタが重過ぎて...。


『...ナムジー。この気づいてるよ。頷いてる。...』


『...マジか。トラジスタ重そうだな。持ってあげたい。...』


『...キリークが来るから防衛優先で。可哀想だけど。...』


『...いや、リュウが来るでしょ。...』


『...トラジスタ精密だからあんま手出ししない方が良いよ。その子に託した方が。...』


『...右手だけで持ってる。限界っしょ。サムサ防衛頼むわ。見てらんねぇ。左腕血だらけ。...』


...グググゥゥ...


左側の光が近づいて来る。


上から。


ゆっくりと。


濃い土煙をぬって。


ジャミーはこうして見ると大きい。


光が近づいて来る。


コックピットが近づいて来る。



...キィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


前からも大きな青白い光。


ラムダより大きくて明るい光。


ペネループだ。


間違いない。


...グウゥウオーーーーーーン....ゴゴゴーーーーーーーーーーーーガガ...ゴゴゴーーーーーーーーーーーー...ガガガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...



怪物の咆哮。


遠くで...。


キリークのじゃない。


哀しげな叫び声。


...カッチン...スゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


ジャミーのコックピットが開いていく。


...キィーーーイイイィィィ...


...ドーーン...


ペネループが来た。


近くに。


もう50mも離れて無い。


ウチはどうすれば?。


【...J24!。z38を照らしてくれ!。こちらから迎えに行く。フロントセンサーで!。時間がない!。...】


『...了解です。照らします!。J13が援助に降りてます。...』


【...了解!。...】



ムッフィちゃんの青い点滅...。


今度はラジュカムが反応してる。


〈...ヤーベ...イヒ..ニ...アマケ...ヌ...アマン..ウヌ...カナヌ...ノコナ...イ...ニヒヌアハ...ミ..エガヌコノアマタ...〉


ムッフィちゃん。


何言ってるの?。


...バシャッ...バシャ...バシャ...バシャ...


降りて来た。


男のパイロット?。


ヘルメットから束ねた髪の毛。


ガッチリしてる。


もう身を強張らせなくて良いんだ。


味方だ。


「大丈夫!。大丈夫かい!。z38さん!。ハァ、ハァ。」


「...大丈夫です!。」


「持ち方って...」


...ズッ...ズル...ズルズルズルズル...


「キャアアアァァァ!。」


...ガッッ...


「おっと。」


凄い。


軽々と受け止めた。


トランジスタ。



〈...アバゥク語に変換中...〉


アバゥク語?。


...カチッ...


〈...同志よ。立ち上がれ。今こそ積年の恨みを晴らさん。...〉


何これ...。



「何これ?。おぉぉ。ムッフィじゃんこれ。ちゃんとムッフィじゃん!。」


そこ?。


...グゥアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ゴゴゴーーーーーーーーーーーーーーーーガアゴゴオーーーーーグゴゴーーーーーーーーーー...


また咆哮が...。


〈...ヤーベ...マヒタト...ナハ...マルマーハ...イスカンダーハ...〉


「あぁ、これ、インノァの声だぜ。」


インノァ?。


インノァって何?。


〈...アバゥク語に変換中...〉


「ムッフィのくせにお喋りだね?。笑。大丈夫?。君?。」


〈...同志よ。怯むな。未来はすぐそこに...〉


まだ安心してはダメ。


ユーイ。


...ゴゴアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...ゴゴゴーーーーーーーーガガガーーーーーーーーゴオーーーーーグゴゴーーーーーーーーーー...


トランジスタをJ13が持ってくれてる。


〈...ヤーベダハヤーベ..ニ...アマケ...ヌ...アマン...ニヒヌアハ...ミ..エガヌコノアマタ...〉


「z38。楽にしてて良いよ。俺持ってっから。」


〈...同志よ。世界に秩序を未来を取り戻すのだ...〉


眠気が急に。


『...来たぜ!。ナムジー!。トランジスタ先頭の人に渡せ。アッカさんだ。ユーイさんはz38は真ん中の女の人に渡せ。...』


「りょー!。」


気が遠くなってく。


《...ナルバヤハーン...ダハ...アマケ...ヌ...アマン...》


「おっとぉ!」


...バシャーァーン...


ハッ!。


倒れるとこだった。


痛っ...。


J13がウチの右肩抱きしめてくれてる。


〈...甦れ。アバゥクの民よ。...〉


〈...ナルバヤハーン...ウイハヨル...ダハ...ナハ...イムル...ナハ...ウイハヨル...〉


〈...甦れ。ウィルハよ。神の兵士。ウィルハよ。...〉


...バシャ...バッ..バシャア...バシャ...バッ...バシャバシャ...バシャ...バシャン...バシャ...バシャバシャン...バシャ...バシャン...バシャ...シャア..バシャ...バシャ...バシャ...バシャ...


...眩しい!。


...バシャ...バッ..バシャア...バシャ...バッ...バシャバシャ...バシャ...バシャン...バシャ...バシャバシャン...バシャ...バシャン...バシャ...シャア..バシャ...バシャ...バシャ...バシャ...


「いたぞ!。あれだ!。」


「トランジスタこれだな!。」


「あはい。はい。」


「おまえは?。」


「J13ナムジーです。この子お願いします。」


...ガゴカン...


「パスカル!。パスカル!。いいか!。」


『...受信オッケーです。...』


『...z3。本艦防衛に来ました。後方20m!。...』


「一安心だな?。リュウが戻って来た。オオタカ。」


「どうだ!?。受信出来てるか?。」


『...受信は出来てます。...』


「受信はって何だよ!?。ペリシーダにパラメータ渡ってんのかって聞いてんだよ!。」


『...ヘイゲンです。イケてます。解読始めてます。あ!。プロブァルが丸サイン出してます!。何%!。え?!。95?え?あ。97%です!。イケます。早く戻って来て下さい!。ビクトリオが操舵します!。え?。ハウザー?。どっちでもいいだろ?。それは!。...』


「はい。ですが大佐も中でお待ちになって下されば。」


「いやいやいや。こういう時は我々が身体をはるべき時だ。」


「はぁ。」


「提督!。お願いします。」


...提督?。


まさかアンヌ提督が...直々に?。


「アッカ!。この子をタンカに。私が走る。J13任務ご苦労。機に戻れ。キリークが来る。シンニアジャが押されている。」


...夢かもしれない。


「ハッ、ハハァッ!。」


「えぉ。アンヌ提督殿が?」


『...ぶっ。w...』


「今笑ったのはどいつだ!。こんな緊急の時に!。」


「どう考えても私が早い!。適役だ。アンドレ!。おまえが後ろだ。ついて来い!。エンメルは横でサポート。早くしろ!。行くぞ!。」


ごめんなさい。


眠気が...。


「おい。z38。走るぞ。痛いだろうが耐えてくれ。」


しっかりしなきゃウチ...。


「回収終了!。ゴーンだ!。戻るぞ。発進準備!。ピート。発進準備!。シークエンス開始!。」


タンカ気持ち良い。


これ夢かも...。


「戻るぞ!。全員!。戻るぞ!。急げ!。」


空がぐるぐる回ってる。


「急げー!。戻るぞー!。総員!。ペネループに戻れーっ!。」


意識が遠のいて行く...。



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