ダヌアの空に32
シアバールの海は波が高い。
ハイドラの海の殆どはカリビア。
デメロネア(マングローブの一種)の生える遠浅の海。
穏やかで暖かい。
どこまでも続く青く透明な水。宝石のように綺麗な海。
でも、シアバールは違う。
アマル帝国側の海アドリア海に面してる。
黒く深い。
波は数千メートル級の山々より高く、激しく畝り、繰り返す。
僕たち水性民族でさえ、命を落とす激しい海。
この星で最も過酷な海。
僕の故郷シアバール。
父さん。母さん。プロスティ...。
ウィンテルン〔※1〕が、シアバールの波のように押し寄せる。
渓谷一杯に、僕が見た1番高いビルよりも高く積み重なっている。
黒い鋼鉄のムカデ。
頭だけ如来の巨大な化け物。
『...おぉりゃあぁぁ!!...』
〔※1:アバウクという小国のウィルハという名の守護神だった存在。デューンの科学力の前に繁殖力の強いゾーグムカデと結合された。アルマダイを吸収蓄積するためデューンの生物兵器の餌として養殖される。ゾーグヒルに寄生する。小国アバウクは全ての国民をウィンテルンに食われ滅亡した。〕
...ブゥワゥッッ!...
...ズドッザバァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!...
...バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!シャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!シャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!シャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!...
乙型のパルチザン〔※2〕がウィンテルンの群れを薙ぎ払う。
〔※2:リノリュウト製の大剣。ジャミー乙型の近接武器〕
こんなにパルチザンに破壊力があるとは...。
一太刀で、30体以上のウィンテルンの首を刎ね飛ばした。
Z3のパルチザンは、純正のものに比べ軽い。
カスタマイズされている。
デュークさんが自ら、ザナディンの重機加工屋に削らせたと言っていた。
去年の創立記念式典の大会で、デュークさんは、一瞬で8体の乙型の脚を切り飛ばした。
普通は、腕すら切り落とせない。
心技体、そして、ジャミーと一体化して成せる技。
...ブゥワゥッッ!...
...ドゴザバァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!...
...バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!シャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!シャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!シャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!...
...ブゥワゥッッ!...
...ドゴザバァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!...
一太刀ごとに、数十体のウィンテルンが抹殺されていく。
まるで剣舞のように舞い、無駄なく確実にとどめを刺していく。
これこそが、ハイドラ第七師団のエースパイロット デューク•エリオットの真の実力。
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー
でも、ウィンテルンは無尽蔵...。
『...くたばりやがれ!クソムカデ野郎!...』
...ブゥワゥッッ!...
...バゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!...
...バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!バスッ!バスッ!バス!バスッ!シャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!シャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!シャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!...
...ボワゥッ!バーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!...
乙型が火炎砲を点火した。
...ガコッ!ピーーーーーーーーーーーーーーーーー!ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!...
レーザーも。
僕も。
『...レーザー!火炎砲用意!...』
《...ダァッ!...》
僕のジャミーが呼応する。
『...照射!!...』
《...ダァッ!...》
...ボワゥッ!バーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!...
...ガコッ!ピーーーーーーーーーーーーーーーーー!ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!...
84の出力は弱い。
でも、攻撃にはなる。
機体温度が上がって行く。
煙で緑のシールドビューも霞む。
ジャミーのコックピットシールドは、闇の世界を明晰に見せてくれる。
山より高く聳える鋼鉄の下等生物。
恐怖で身体全体が震える。
気を紛らせるため大声で叫んでた。
でも、声も枯れ果てた。
もう全力でぶつかるしかない。
それしか、選択肢は無い。
あぁぁ...。
僕のジャミーが、84が、押されている。
流される。
対峙してるウィンテル達はデュークさんのパルチザンを恐れて踏み止まっている。
そして、無数の死骸...。
おかげで、まだ、数万のウィンテルンの群れに呑み込まれずにいる。
それも限界...。
でも、負けない...。
前面のウィンテルン達が、浮き上がってる。
ウィンテルンの腹を蹴る。
...ガン!ドコッ!...
クソ!。
...バッスゥゥ!!...
一撃で腹をブチ抜く。
...ギギギュワーーーーーーー!
...ブゥワゥッ!...
ウィンテルンが噛み付いてくる。
...ガッ!...
頭を...。
...バッキィ!!...
ねじ切る。
後ろっ!!
...ボワゥッ!バーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!...
...ガコッ!ピーーーーーーーーーーーーーーーーー!ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!...
...ジュワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...
...ギギギュギュワーーーーーーー!
レーザーがウィンテルンの目を焼いていく。
一撃でやらなきゃ、一瞬で決めなきゃ、ダメだ。数に、こいつらの質量に潰される。
凄い数だ。
数万のウィンテルンが、黒い塊となって、峡谷を突進して来る。
...ブゥウゥゥーーーーン...
片方のアックスが帰って来た。
...ガツーーン!
キャッチした。
手元で回転を強化して、また、投げる。
...ブゥウゥゥーーーーン...
...バッスン!ズバンッ!バッスン!......バッスン!ズバンッ!バッスン!...
ハンドアックスが勢いよくウィンテルンの首を跳ね飛ばしていく。
でも、焼け石に水...。
こんなの全然追いつかない。
うわっ!!
わああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
..ググググ...
...グワーン...
ジャミーが倒れる。
ウィンテルンの体液で滑った。
...ギギギュワーーーーーーー!...ギギギュワーーーーーーー!
クソ!邪魔だ。
...ドゴーーーーン!...
回し蹴りで首を跳ね飛ばす。
最初は、あんなに苦戦したウィンテルン。
こいつら、もはや雑魚だ。
でも、この数。キチガイじみてる。
多すぎる...。
何ともならない。
!!?
...ブゥウゥゥーーーーン...
危ない!
ギリギリでもう片方のハンドアックスを交わした。
次キャッチしないとハンドアックスは失速する...。
...ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ーーーーーーシャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ーーーーーーシャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!...
Z3のパルチザンが、次々とウィンテルンの首を跳ね飛ばして行く。
これがジャミー乙型のパワーバンド。
真の力だ。
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドコドドドドボコボコドドドドド...コドコドドコドコドドドドボコボコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドコドドドドボコボコドドドドド...コドコドドコドコドドドドボコボコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーー
くっそ!!。
キリがない...。
!!?
あぁぁぁ...。
うわああぁぁぁ!!
な、な、流される!!
だ、ダメだ...。
この数、やっぱり無理だ...。
ぁぁ...。
うわっ!うわっ!うわああぁぁぁぁぁ!
こ、怖い...。
怖いよ。
お母...。
凄い数。
こんなん無理だよ...泣。
うわっ!うわっ!!うわっ!!うわあああ
ぁぁぁぁ!!
すげぇ数だ...。
『...うわああぁぁぁぁぁぁぁ!!!...』
た、助けて...。
こ、怖いよ。怖い...。
ホントに怖いよ。
母さん...。
『...リュウ!リューーーウ!!...』
デュークさんが、z3が、こっちへ来る。
でも、パルチザンを振るのを止めれば、z3も簡単に飲まれてしまう...。
『...リュウ!リューーーウ!!リューーーゥ!!今行くぞ!待ってろ!クッソ!この野郎!邪魔だ!邪魔だっ!!どきやがれ!!クソ野郎!!このクソ野郎ども!!リュウ!!リュウ!!待ってろ!ヒッ!クッソ!!...』
...ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ーーーーーーシャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ーーーーーーシャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ーーーーーーシャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ーーーーーーシャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ーーーーーーシャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ゴギィッ!バギィッ!ガキッ!ーーーーーーシャアアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーブッシャアーーーーーーー!...
デュークさんは必死。
鬼神の如くって、こういうこと?。
僕を助けようとしてる。
...流される...
ウィンテルンが乗っかって来る。
...ギギギギギギギュウゥゥゥゥ...ボコンボコン!ガッコン!...
僕のジャミーが潰されてく...。
もう、ダメだ...。
『......リュ...!リュー...ーウ!!...ュウ!!リューーーーーーー...!ど....!ど...に...る!...ュウ!...』
こんな中でも動ける乙型、いやデュークさん。凄い...。バケモノだ。笑。
でも、僕は、僕は...。
もう無理。限界だ...。
...バッキン!ガギィッ!...
ああぁぁぁぁ...。
コックピットシールドが割れた!!。
怖いよ...。
『...デュークさん!僕のことは構わず!逃げて!逃げてください!...』
ウィンテルンの鳴き声のせいで、通信が届かない。
デュークさん。
ありがとう。
でも、逃げて下さい。
死ねば怖くても関係ない。
それまでの辛抱だ。
『......こーの野...!クッソ野...!どき...がれ!ど.......れ!...』
!!?
え!?
ダメだ!ダメだ!ダメだ!
逃げてよ!
『...逃げろ!!逃げて!!デューク!!デュークさん!!...』
『......』
ま、まさか!汗。
デュークさん?デュークさん!
僕のせいだ!?
『...デュ!!...』
...ズドーーーーン!...
..ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーー
うわっ!!
うわぁっ!!うわぁっ!!うわぁっ!!うわぁっ!!
うわぁぁぁああああああ!!
え!?!
『...つ、つ、捕まえたぞ!!笑リュウ!!リュウ!!無事か!!...』
乙型が僕の84の腕を掴む。
...ゴン!...
反射で僕もつかみ返す。
な、何で!!
何で逃げないんですか!?!。汗
...バン!バン!ボガン!ズゴーーーーーン!パキッ!パキッ!バギッ!...
コックピットが...潰れていく。
も、もう、ダメだ...。
あ!?
Z3はパルチザンを捨ててる!?。
な、な、何やってるんですか!!。
『...もう、無理かもな...汗。リュウ。会えて良かったぜ。笑...』
『...何で、何で、逃げないんですか!!...』
『...いいんだ。俺だけ逃げてどうする?あとは、エースやジェットがやってくれる。手を離すなよ?笑。おっさんで悪いけどな?笑...』
『...そ、そんな...泣...』
『...つ、強がんな...怖いだろ?...』
『...い、いえ!自分は!...』
『...俺もだよ。笑。...』
デュークさん...。泣。
コンパネが潰れて身体に密着して来る。
...バギッギュウゥゥゥゥゥグググググググ...
終わった。
プロスティ、母さん...。
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...
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...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...
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...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー
もう、もう力が...。
手が、手が、動かない。
力が...。
...ドガン!!...
頑丈な乙型のウイングが弾け飛ぶ。
!!?
え?
何だ?
『...おー...。デュー...。笑。調...はどう...?俺だぁ。ジェット...。俺からお前...アド....イ...がある...。...』
『...何だ!キャップ!こんな時に!!ざけんな!!リュウ!リューーーウ!リュウ!し、しっかりしろ!は、離すな!ぜってぇ離すな!手を離すなぁ!!リュウ!泣。リューーーーーーーウ!...』
...ガガギギギギギギギギギギ...
『...おー...い!...何...ってんだ...てめぇ!笑...』
だ、誰だ!?。こんな時に。
ふざけんなよ!。
....グググガガガガガガガガ...
ジャミーの指が滑り始めた。
もう、デュークさんの手を掴んでいられない!。
に、逃げてください!デュークさん!。
『...逃げ...』
『...おまえ...お知ら...ある..ぜ!。とっとと生...ミサイル撃ち...め!こ...大バカ...郎!!...』
?
ん?。
何て?。
『...何で...体ミサイ...使わねぇ...!ドアホ!変...速報何で見...!いつ...言っ...るだ...が!...』
えぇ?。
どういうこと??。
『...な、何だって!!?...』
『...何だってじゃねぇ!このトンマ!とっととシールド張りやがれ!この出来損ないが!何でミサイル撃たねぇ!!...』
え!?
ええ?
トンマって言葉久しぶりに聞いた...。
通信がクリアに...。βゾーンだ...。
『...もう全部孵化しちまってんのに!!何で生体ミサイル撃たねぇ!?。おまえはバカか!!?バカなのか!!?...』
『...え?...?...?。』
『...え?じゃねぇ!!何で生体ミサイル撃たねぇのかって言ってんだよ!!早くシールド張れ!!この大バカ野郎!!...』
『.......え?...............ハッ!?。マジか!?いつの間に...え?!...ハッ!!?...マジか!?マジか!?チッ...。やらかした...。リューーーーーーウ!!...』
『...は、はいっ!...』
『...対衝撃防御!!リュウ!!起動するぜ!!対衝撃防御!!いくぞっ!!...』
『...え?!あ!え、は、はいっ!!...』
『...バックホーン起動っ!!...』
...ドドーーーーーーーーーーーーーーン!...
...キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Z3がバックホーン(アルマダイ高圧炉)を点火した。
『...リュウ!!頑張れ!!振り絞れ!!近くに来い!シールドを展開する!!...』
手!僕の手!頑張れ!
くっ!
頑張れよ!
『...ったく、速報なんぞ見てるヒマねぇぜ...』
『...んだと!?...』
バックホーンの隙間が緑色に光ってる。
...ブウウヲォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!...
乙型がアルマダイシールドを展開し始めた。
た、た、助かった...。泣。
乙型のシールドは、僕のジャミーのアフロダイシールドの33倍強固だ。
僕のシールドは硬度があるので他の機材と共有できない。
展開した瞬間に衝突してしまう。
アルマダイシールドは、粒子のスピンが順回転なら、シールドはただの光。
でも、粒子スピンが反転した瞬間から、外からは何者も通さなくなる。
僕の84も覆うほどの大きな球状のエネルギーシールド。
薄い緑色に光っている。
...ググググ...
...ググググ...
...ググググ...
ウィンテルンがシールドに激突する。
『...リュウ!!俺から離れるな!!死ぬぞ!!...』
『... Z3!デューク!デューク聞こえるか?!!ジャイロだ!。 ...』
『...こちらZ3デューク。...』
シールドに包まれた僕たちは、ウィンテルンので洪水の上を弾かれて浮いている。まるで水に浮くゴムボールみたいに。
『...ウィンテルンが孵化した。108度線まで下がれ!。凄い数だ。全て孵化してしまった。...』
『...隊の、隊の状況は?...』
『...まだだ。40%の機材しか復旧していない。が、先に、ジャミー5機が出られそうだ。108度線で合流しろ。...』
『...了解!。...』
『...デューク!待たせたな?。すまん。笑。俺だ。エース。パンサー1だ。...』
『...こちらZ1。ジェットだ。お前の上司だ。おーい!デューク•エリオット!。ちゃんと速報見ろー?。それも書いてあるー。...』
『...おーい。坊主。覚えてるか?俺だパンサー3、ロッドだ。俺も行くぜぇ。久々だなぁ。ブッぱなすのも。...』
パンサーは、ティゲルと同じ大砲を背中に二門背負ったタイプだ。
『...ヤッホー!リュウ!私も行くよー!J18ウルヘリエスよん。今日は夜食の支給もあったのよん。...』
泣。
笑、笑。
みんな...。笑。
『...おまえら、お喋りは止めろ!。ジャイロだ。デューク。やられるぞ!。急げ!変更速報7でバックホーンの起動、速報114で生体ミサイル解禁になってる。そこで撃って離脱しろ!...』
『...り、了解!た、助かった...。行くぜ!おりゃぁ!...』
...ファアアアア...
...ブフゥワア...
...ファアアアア...
...ブフゥワア...
...ファアアアア...
ジャミー乙型が両方の肩が一気に開く。
生体ミサイルが打ち上げられた。
...バスッ!......バス...バスッ!バスッ!...バスッバスバスバスッ!!
広範囲に拡散していく。
『...リュウ!来るぞ!!耐衝撃、耐閃光防御!...』
『...はいっ!!...』
僕も84もすれすれの耐衝撃体制に。
生体ミサイルは、生き物だ。
威力は半端ない。
微かにミサイルのスラスターの光が見える。
また打ち上げた!。
..バスッ!......バス...バスッ!バスッ!...バスッバスバスバスッ!!..バスッ!......バス...バスッ!バスッ!...バスッバスバスバスッ!!..バスッ!......バス...バスッ!バスッ!...バスッバスバスバスッ!!
....
....
少しづつ光が広がっていく。
...カァッ!!チカァッ!!...
あぁぁっ...。
目をつぶっているのに、閃光ゴーグル越しに、閃光が目に焼きつく。
ジャミーのシールドも、耐閃光モードになっている。
身体が揺さぶられ始める。
始まった。
....ズズズ...
ッ...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
太鼓の革が破けるように、大気が割れる...。
激しい振動。
ジャミーが右に左に突き上げられる。
何も聞こえなくなった。
鼓膜をやられた...。
Z3のアルマダイシールドが、護ってくれている。
でも、全力でダンバーを切ってるのに、コックピットから吹き飛ばされそうだ。
シールドごと激しく吹き飛ばされる。
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
容赦無く連射が続く。
デュークさんは、ミサイルを撃ちまくってる。
....ズズズ...
ッ...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
『...うっ。あぁ。...』
....ズズズ...
ッ...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
必死で持ち堪える。
....ズズズ...
ッ...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
....ズズズ...
ッ...
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
...ブウヲォォォーーーーーーーーー!!ビュウゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーー!!ブウォォォーーーーーーーーーーーーーーー!!ビュウゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!...
爆風が吹き荒れてる。
嵐なんてものじゃない。
凄い風速。
爆炎の中でも、コックピットシールドが、辺りを見せてくれる。
縦に大きな亀裂が入ってしまってる。
シールドごと目まぐるしく回転している。
まるで、メリーゴーランドみたいに...。
まだ、シールドごと烈風で飛ばされてる。
...ズゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...
乙型が着地した。
...ズーーーーーーーーーーーーーン!ガーーーーーーーーーーーーーガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ...
僕の84もスラスターを使って着地する。
...シュウゥゥゥゥゥゥゥゥ...
シールドが解除されていく。
『...良し!道が出来た!リュウ離脱する!リュウ!離脱するぞ!108度線まで後退する!...』
『...TT11アキーユ!。女王を谷に落とした!。ジャミー隊に告ぐ、離脱しろ!衛星砲まであと3分!ジャミー隊!離脱しろ!衛星砲まであと3分!こちらは目的を達成!...』
『...了解!...』
あ、あと3分...。
『...行くぞっ!リュウ!...』
『...はいっ!』
...ウィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
...ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
乙型のスラスターが炸裂する。
デュークさんのZ3は、遥か彼方だ。
...カッッ!ガッッ!...
アクセルが固まってる。
う、動かない。
操縦桿だ!。
!!?
ダ、ダメだ...。汗
アクセルも、操縦桿もひしゃげて動かない...。
『...リュウ!どうした!早く来い!...』
『...はいっ!...』
音声がある。
『...走れ!ジャミー!座標1457,108...』
『...ダアッ!...』
...ズドーキュー..ーーー...ン...キュン...キュン...
...ズタドーーーーーーーン!ズドーーーーーーーーーーン!...
ジャミーが動き出した。遅い。
『...ジャミー、最大加速!...』
...ズタドーーーーーーーン!ズドーーーーーーーーーーン!ズタドーーーーーーーン!ズドーーーーーーーーーーン!...
時速15キロ。
ダメだ...。
アクセラレータも、ブースターも壊れてる。
『...リュウ!早く、早く来い!お、おい...汗...』
『...行ってて下さい!大丈夫です!すぐに追いつきます!...』
『...おまえっ!!座標が動いていない!!汗。バカな。しまった。乙型に乗せるべきだった!...』
...ダメだ。
動力系がいかれてる。引っかかってる。
スラスターの温度がレッドゾーンに入ってしまってる。1200度だ。汗。
どうしたら...汗。
『...大丈夫です!直前で追いつきます!余裕があり過ぎたらつまんないでしょう?笑...』
『...ば、バカ言うな!エンジンが反応してない!座標が動いてない!待ってろ!リュウ!悪かった。俺の確認不足だ!...』
『...な、何言ってるんですか?笑。だ、大丈夫...』
う、う、う、うわ。
うわぁぁぁあああああああああ!!
き、来た!。
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...
...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー!...ドコドコドドドドボコボコドドドドドコドコ...ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー
『...ウィンテルンの群れだ!!リュウ!!間に合わせる待ってろ!!...』
『...デューーーーク!!俺が行く!!アキーユバレンティン!!TT11だ!!。おまえは逃げろ!!...』
あ、アキーユさん。汗。
『...だ、大丈夫ですって!二人とも僕を置いて逃げ...あ!汗...』
『...見ろ!笑。通り道だ!84の方が軽い!耐衝撃防禦!行くぞ!リュウ!...』
『...え?あ、は...はいっ!...』
...キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
激しい光!
ライトだ!ペギリュウムライトだ!
ティ、ティゲルが来た。
来た!。
『...マニュピレーターを掴め!!リュウ!確実だ!手は動くか!...』
『...はいっ!...』
ジャミー行け!
...ズタドーーーーーーーン!ズドーーーーーーーーーーン!ズタドーーーーーーーン!ズドーーーーーーーーーーン!...
遅い。
ダメだティゲルに捕まるには、遅すぎる。
『...チャンスは一度だ!...』
『...はいっ!...』
...ゴゴゴゴゴゴゴゴ...キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーゴゴゴゴーーーーーー!
ティゲルワン!
来た!
凄いスピード。
猛スピードだ。
スラスター二基死んでるのに。
くくっ...うぅぅ。
ダンバーが効かない。
油圧がいっちゃってる!
『...ハンズアップ!ジャミー!...』
『...ダァッ!...』
...ガンガンガンガンガンガン...
音声モードもだ。
だ、ダメだ。汗。
『...アキーユさん!行って下さい!無理です!...』
『...ならば強引に掴むだけだ!!耐衝撃防禦っっ!リュウ!!...』
....ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
上がれ!腕!
『...ジャミー!ハンズアップ!ジャミー!ハンズアップ!ジャミー!ハンズアップ!!ジャミー!ハンズアップ!!...』
動け!動け!こ、このダンバー!動け!動け!ダンバー!
...バギッ!ズゥウウーーン...
あ、上がった。
握れない!
『...リューーーウ!!そのままだっ!!...』
...ッッズ..,.
...ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!....
....ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
す、凄い衝撃。う、腕が、ほ、骨折れた...
痛ぇ...
ジャミーが、凄い勢いで引きずられてる。
衝撃吸収ジェルがコックピットいっぱいに。
い、息が...。
『...おぉりゃあああああああああ!!!ゲフッ!ゴボ!ゴボ!...』
アキーユさんが血を吐いてる?。
...キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...キーー...キーーーーーーーーーーーーーーーーー
!!?
ティゲル!あ、上がらない!。
84を持ち上げられない!!。
掴まれてるから、離せない!!。
くそっ!このままじゃ...。
このままじゃ、アキーユさんまで道づれに!!
動け!!動け!!動け!!動け!!動け!!動け!!ダンバー!動け!!動け!!動け!!動け!!動け!!動け!!動け!!
『...ジャミー!!ゴー!!ジャミー!!ゴー!!ジャミー!!ゴー!!ジャミー!!ゴー!!ジャミー!!ゴー!!ジャミー!!ゴー!!ジャミー!!ゴー!!...』
『...もうすぐだ!!待ってろ!!坊主!!...』
『...来るなぁぁ!!デューク来るなぁぁぁぁぁぁ!!俺が必ず連れて帰る!!連れて帰るから!!デューク戻れーーーーーーーーー!!上がれっ!!上がれっ!!クソっ!!クソっ!!...』
動け!!動け!!動け!!動け!!動け!!動け!!ダンバー!動け!!動け!!動け!!動け!!動け!!動け!!動け!!
『...ジャミー!!ゴー!!ジャミー!!ゴー!!ジャミー!!ゴー!!ジャミー!!ゴー!!ジャミー!!ゴー!!ジャミー!!ゴー!!ジャミー!!ゴー!!動けよ!!バカ野郎!!動け!!バカ野郎っ!!!...』
...バギイィィィィッ!!...
...ボウンッ!!...
左のスラスターが爆発した?!
...キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あれ?ダンバー動く!
『...デューク!デューク!デューーーーク!!戻れ!!戻れ!!何やってる!!...』
回転数上がってく!!
200
500
...ボウン!!ボンッ!!...
左のウエスト装甲が外れた。
アクセラレータ!
アクセラレータ回復してく!
アクセラレータ回復した!!
アクセルが!
アクセルが!!
アクセルが踏める!!
アクセルが反応してる!!
....ズッ...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
...ギュワァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凄い音だ!
いいぞ!!
800
1200
か、回転数が上がってく...。
ジャミーのアフロダイエンジンが!
2900
すげぇ!
すげぇ!!
4500
5200
4900
行け!パワーバンドまで!
行け!行け!ジャミー
『...行け!!行けっ!!行けっ!!行けっ!!ゴー!!ジャミー!!ゴー!!ジャミー!!ゴー!!...』
....
!?
『...ダァッ!!...』
...ズッドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
5100
5300
5300
5300
5350
...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!...
6100
ギュワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
パッ、パッ、パッ、パワーバンドだ!
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
パワーバンド!!キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
『...アキーユさん!!行けます!1人で!!...』
『...やったな!!リュウ!!...』
『...もう行けます!!離して下さい!!...』
『...どうやって!?スラスターが片方死んでる!...』
『...ペルセア。インターセプトコントロール。ペルセア。インターセプトコントロール。衛星砲カウントダウンを開始します。衛星砲カウントダウンを開始します。ハイドラ軍は直ちに衛星砲影響範囲から離脱せよ。繰り返す。ペルセア。インターセプトコントロール。ペルセア。インターセプトコントロール。衛星砲カウントダウンを開始します。衛星砲カウントダウンを開始します。ハイドラ軍は直ちに衛星砲影響範囲から離脱せよ。...』
『...じゃ!このままで!捕まっててくださいっ!!84で引っ張ります!!...』
『...うわあぁ、何だっ?!どうした!?すげぇ加速だ!ティゲルが加速してる!すげぇパワーだ。...』
『...パワーバンドです!!84のホントの力見せますよ!!...』
『...はっはっはっはっは!デュークみたいだな!?笑。良し分かった!離すぞ!!すげぇパワーだ。笑。...』
『...何で!?牽引して行きますよ!?!...』
『...バカ!調子に乗んな!!笑。誰だと思ってんだ!?アキーユ様だぞ!?...』
『...それ、デュークさんの!笑...』
『...足手まといだ!!離すぞ!?笑...』
『...こっちのセリフです!笑...』
『...デュークを追い抜くぞ!!デューク!!覚悟してろ!!...』
『...追い抜いちゃいますよ!!...』
『...やってみろ雑魚ども。笑。心配させやがって!笑...』
『...リュウ!!どっちが速いか競争だ!。笑...』
『...こちらジャイロ!おまえ達!急げ!あと1分だ!まだ影響範囲の真ん中だ!...』
『...ペルセア。コントロール。ペルセア。コントロール。衛星砲カウントダウンまであと70秒。衛星砲カウントダウンまであと69秒。ハイドラ軍は直ちに衛星砲影響範囲から離脱せよ。繰り返す。ペルセア。コントロール。ペルセア。コントロール。衛星砲カウントダウンまで66秒。衛星砲カウントダウンまで66秒。ハイドラ軍は直ちに衛星砲影響範囲から離脱せよ。...』
ついに、特別攻撃衛星ビスタックが点滅を始めた。




