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トリスタンの皇帝  作者: Jota(イオタ)
188/364

ダヌアの空に29


『... よいっせ!こらせ!フゥ、フゥ...。くそ、こんなはずじゃ。...』


《ガン!ズッ!ズガガガガガガガガ!》


『...うおーーーーっ! ...』


『... バン!バーーン!。滑ってる!。すっ滑ってるよ!。マグネットクロッチが...。汗。 ...』


『... あ、危ねぇ。フゥ。危うくムカデの晩飯だ。汗。 ...』


《...グググ...ゴゴゴ》


『... おぉおぉ、また滑ってる!。バン!。滑ってるぞぉ!。 ...』


『... ギャアアァァァ! ...』


『... ハッ!。どうした!。坊主!。サブレ!。今行く!。 ...』


『... バンさん、そ、それ菓子...。 ...』


『... 何のかしだ!。ゼィ...ゼィ...。何言ってる!。こっちゃ、ヒッ...ヒッ..フーー、ヒッ...ヒッ...フー、く、苦し...。おおっ!。...』


《ズガガガガ 》


『... うわっ!。おぉい。おおい!滑ってる!。滑ってる!!。滑ってるよ!!。祈日下り、ほ、ほ、ホントなのか?...』


『... はぁ...はぁ...忘れてた...。』


『... な、何を!? ...』


『... 100太った。...100...キロ...重くなってた...。あの時より。 効かねぇワケだ...。クロッチが...。はぁ、はぁ、ゼィ...ゼィ。 ...』


『... 100キロ!。効かないって...。どうすんの...』


『... ギャアアァァ!し、死にたくないよーー! ...』


『... ハッ!。ま、待ってろ!サブレっ!。んん!んんっ!はぁ、はぁ、んんんっ! ...』


『... あ、危ないっ!! ...』


《ギギギギギギギギギギギギーーー!》


『... うおりゃああ!。...』


《ゴガンッ!バシバシバシバシィィッ!ギギーーー!バシバシバシィィッ!ギュワァァァ!》


『... すげぇ...。で、電撃板でぶん殴ってる...。片手で。あんな重いもの。 ...』


『... でりゃ!アホンダラァ!。...』


《バシバシバシバシィィ!ズバババババババ!ギギーーー!ゴガン!ゴガン!ゴガン!ゴガン!ビギッ!》


『...わ、割れた!。す、素手で如来の顔かち割った...。な、何ちゅう怪力... 。 ...』


《ギギギギギギゴゴゴゴゴゴーーーー!バシュウッ!!ガンッ!ゴッ!》


『... うわゎゎ。か、噛まれた、あわわわ。 ...』


『... なぁろう!グラァ!...』


《ゴガン!ゴガン!ゴガン!ゴガン!ゴガン!ゴガン!ゴガン!ゴガン!》


『... つ、強ぇ...。はっ!バ、バン!毒が...毒が ...』


『... 毒なんざ、関係...』


《ズガガガガガガガガガガガ...》


『... だ、ダメだ。クロッチの重さ超えてる。バーン!バン!バーーーーーン!! 今下まで行く!落ちるな!落ちたら終わり...』


『... 来るな!。リリー!来るな!。下にもう二匹いる!!ラムダじゃ捕まっちまう!...』


『... 関係ねぇ!。 ...』


『... 俺なら平気だ!。見ろ!。...』


《ゴガン!ゴガン!ゴガン!ゴガン!ゴガン!ゴガン!!ゴガン!!ゴガン!!ギュワァーーー!!!ギュワァーーー!!!ブシュワーーーーー》


『... 体液が。ウィンテルンが血を噴いてる。 ...』


《ズルズル...ズルズルズル。》


『...クッソ、血で滑りやがる。 ...』


『... ギャアァァァァ!!助けてぇーー!! 父さん!...』


『... 坊主!坊主!なんだこの、このぉっ。ハッ!しめた!。足がかかったぞ!。 タラップに!...』


『... 援護する!。ラムダの機関砲じゃ気休めだが。 ...』


《ドドドドドドドドドドドドドドドドドドガギィギュンギュンガンキーン》


『... こっちだ!こっち向きやがれ!如来面のムカデ野郎!! ...』


《ギギギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴーーーー!! 》


『... クッソ!全く効かねぇ。通らねえ!...あぁ...ううわぁ!ほ、ホントに、こっちに来やがった!。 ...』


《ドダン!ドダン!ダダン!》


『...よっしゃあ!おぉりゃあ! ...』


『... !?。登ったのか?バン!バーーン! ...』


『... あぁぁ...。...』


『... どした!バン!どうした!...』


『... ヒッ! ...』


『... バン!バーーン!応答しろ!バーーーン! ...』


『... ダメだ...。...』


『... 何だ?何がダメなんだ!どうした!...』


『... 痛い!い、い、痛いっ!ギャアッ!ギャアァアアアアア!助けなはやわたしり! ...』


『... 坊主が...。...』


『... えっ? ...』


『... ギャアアァァァ!助けはたまいかしりわまさなあきしあ ...』


『... 可哀想に。 ...』


『... 嫌だぁ!!泣。ギャアアァァァァ!!父さん助けて!。い、痛い!痛いよぅ。い、嫌だ!嫌だ、助けて、助け、ヒィッ!ギャアアァァァ!!!怖いよぅ!痛てぇ!。父さん!助けて。母さん!助け悩みわやわやふ。こやひすかあたまやわ。 ...』


『... バン!バン!どうした!。どうなってる! ...』


『... 映像送る。見ろ。酷い状況だ。助けられねぇ。 ...』


...。


『...な、何だ...。これ...。 ...』


『... 繭に取り込まれてる。繭と頭が...。ウィンテルンの繭と、サブレの頭が、完全にくっついちまってる...。 ...』


『... 何だこの、この異様に膨れ上がった頭...。何とか切り離し ...』


『... 完全に同質化してる。神経も血管もつながってる。見ろ。この太い血管。 ...』


《グロロロォォォォォォ》


『... 何だ!。黒いの!?。ウィンテルンが、小さいウィンテルンが!。いくつも ...』


『... いや、小さい訳じゃねぇ。こいつら全部で、一つの個体。女王になる個体だ。頭に冠がある。見ろ。こいつは、キリークになる奴だ。奴は人間に寄生する。 ...』


『... な、何だ...あの白い脂肪の塊 ...』


『... これがサブレの身体だ。同化してないのは一部の脳と神経だけ...。...』


『... お、お、お願いだよ...暗いよ、怖いよ..母さん...泣。痛っ!。その声が本物の人なら、た、助けて、お願い助け鹿な山高アカラ奈佐原に唯一ひかさ。 ...』


『... 目もえぐれてる...。鼻もだ。可哀想に。何とかならないか?。バン。 ...』


『... キリークはオライドーンよりもタチが悪い。坊主の部分は、もう数100gしか残ってない。もう繭の餌に作りかえられている。...』


『... 高圧炉は?こ、高圧炉が止まってる!? ...』


『... そうだ。もう、このバックホーンの全てのアルマダイで組織変体されちまった。餌に変えられちまった。ここにどれだけのエネルギーがあるか分かるだろう。...』


『... 死なせてやろう。バン。せめて楽にしてやろう。...』


『... いや...それも...繭がかえるまでは、死なせてやることも楽にしてやることも出来ねぇ。この繭は、大規模な生体爆弾(アルマダイ爆弾)と同じだ。 ...』


『... そんな...。...』


『... 助けてください!助け、助けて!助けてください!。暗いはやまわはさかかは、怖いはかし。どんどん頭がどんどん頭が潰れて行く...。さにまたなひしはやま音も、お、音も聞こえなくなかあたなはしらやわ!きあなら!助けてぇ。母さなちやさは。家に帰りたいよぅ...。家に。母さん。助けて。母さにたきはやわまな。 ...』


《ギュワーアアアアアアアアーーーー!!!!ゴゴギュワギギギギーーーギギーーー!!!》


『... 危ないっ! ...』


『... しまった!汗 ...』


『... うをおぉぉぉ! ...』


『... バン!!バーン!! ...』


《ギュヲギギゴアゴゴゴゴーアアアアアアアアーーーー!!!!ゴゴギュワギギギギーーーギギーーー!!!》


『... ひっ!バンがっ!バンが喰われちまう!。何とか!な、な、何とか! ...』


《ギュワゴゴギュワギギギギーーーギギーーー!!!ババッ!》


『... うおおおお! ...』


『... 顔が割れた!く、喰われ...バン!バンガルーロ!! あぁぁぁぁ!...ハッ!!?何だ!?...』


...ブウゥンッッ


...ズ


ズゴーーーーーーーーーン!!!!


ズズズズズズゴゴゴゴ...


ブシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『... バンさんっ!! ...』


ウィンテルンが血を噴き上げてる。


ダメだ。慣性で戻れない!。


バンさんが、地面に。


『... ジャミー!?。バン!バーーーン!ま、間に合わない。 ...』


ダメだ!戻れない。


『... リュウ!セブン!下がれっ! ...』


デュークさんだ!。

こんなに追いつかれてた...。


『... ダメだ!バンさんが潰れ!その速度っ! ...』


ジャミーは、巨大な金属の鷹のように羽根を広げている。


ジャミー乙型は、人より、二足歩行の鷹か戦闘機に近い。


あらゆる場所にウイングそして、武器。


キャノン、バズーカ、背中には、ジェットエンジンを伏せたような形のバックホーンがついている。


コックピットの大きさはやや84より大きい。ただ、84が12mなのに乙型は18mある

コックピット下に付けられた八つのペギリュウムライトが、まるで兵曹の目のようだ。


84は乙型に比べれば、人に近い。


『... バカ言うな!誰だと思ってんだ! ...』


『... あ、危い! ...』


『... 構えろ!バン!バーーーン! ...』


....ブウゥン...


....


ズッ..


ズガゴーーーーーーーーーーン!!!

スガゴゴーーーーーーーーン!!!


ウィンテルンを体当たりで、吹き飛ばした!

二体も!


『... 逆噴射っ!! ...』


《...グワアァ! ...》


乙型が呼応した!。


ウィーーーーーーーーーーーーーン!!!

ズゴゴゴゴゴゴゴ

ギュワーーーーーーーーー

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ドドドドドドドドドドドド


『... 急制動!ウイングマックス! ...』


《...グワアァ!グワアァ! ...》


バゴン!!

バゴン!!

バゴン!!


乙型が最大にウイングを広げてる。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


脚を全開に開いて突っ張ってる。


ゾーグの大地を深く削ってる。


ガガガガガガガガガガガガゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...


バウン!!

スバゥン!!


サイドウイングが吹っ飛んだ。


乙型は止まらない!


バンさんが!


潰れてしまう!


バンさんが!


『... おーりゃああ!! ...』


ズドーーーーーーーーーーーーーーーーン!


キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!


バックホーンを点火した!。


『... 高圧炉を!?...』


ギュワーーーーーーーーーーーーーーー


僅か数メートル手前で物凄いブレーキがかかってる。


バックホーンの規則正しい隙間から、緑の光がほとばしる。アルマダイの光だ。


シールド越しにも、目が焼けるほど発光してる。


ブゥオオオオーーーーー


スラスターから爆炎が噴き出してる。鉄を焼くバーナーのように。


と、と、止まったぁ!


止まった...。


『... キャッチしたぜ!。誰だと思ってる?。デューク様だぞ!。 ...』


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーーーーーーーー


排気管から火が噴き出した。まるで火炎砲みたいだ!。暗闇を地獄のように朱色に照らす。


『... バンは!? ...』


『... バンさん! ...』


『... だ、大丈夫だ。少し熱ちいが... ...』


『... リュウ伏せろっ! ...』


ビュウゥゥ!!


ガスッ!


ウィンテルンの尻尾が、柱のような棘がコックピットを掠める。


スガゴッ!!


大地に突き刺さった!。


...ボボボボボボ!ボボボボボボボボボボボボボボボボボボ!ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ


バシュ!バチィバゴン!バチィ!ドゴ!ゴゴゴゴゴゴ!ガゴン!バシュ!バチィバゴン!バチィ!ドゴ!ゴゴゴゴゴゴ!ガゴン!バシュ!バチィバゴン!バチィ!ドゴ!ゴゴゴゴゴゴ!ガゴン!バシュ!バチィバゴン!バチィ!ドゴ!ゴゴゴゴゴゴ!ガゴン!


乙型の対戦車バルカン!。


ウィンテルンの硬い硬い甲殻を吹き飛ばして行く。


い、威力が違う。


『... ウィンテルン孵化した!100はいる!汗。来るぞ! ...』


『... 狼狽えるな!もうオグワンが来ている!。ラムダ7!バンガルーロを拾って隊に戻れ!。急げ!俺たちはラムダの3倍の速度で動ける!。こいつらを始末して行く!。おい!どした!おい!バンガルーロの様子が! ...』


危ない!。


ダンバーを引きしゃがむ。

間に合わない!。


『... ジャンプ!ジャミー! ...』


《...ダァッ!...》


ウィンテルンがデュークさんのコックピットに。


体当たりだ!。


ガッゴゴッ!!

ズゴーーーーーン!!


良し!。


ギギギュワーーーーーーーーギギギギ!


空中で腹を見せた。


『... バルカン! ...』


《...ダァッ!...》


ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ


バシュウ!ズシュウ!バス!バシィ!バチィ!バッ!ズシュウ!バシュウ!ババッ!バシュウ!ズシュウ!バス!バシィ!バチィ!バッ!ズシュウ!バシュウ!ババッバシュウ!ズシュウ!バス!バシィ!バチィ!バッ!ズシュウ!バシュウ!ババッ


ウィンテルンの肉片が吹き飛んで行く


『... な...す、すげぇ。や、やるじゃねぇか!。笑...』


褒められた?。


ぼ、僕がデュークさんに...。笑。


『... バン!バーン! ...』


『... おっと。こいつぐったりしてるぜ。 ...』


『... ウィンテルンの毒に!毒にやられてる! ...』


『... 馬鹿やろう!。早く言え!。 クッ!...バルカン!...』


《...グワアァ! ...》


...ボボボボボボ!ボボボボボボボボボボボボボボボボボボ!ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ


バシュ!バチィバゴン!バチィ!ドゴ!ゴゴゴゴゴゴ!ガゴン!バシュ!バチィバゴン!バチィ!ドゴ!ゴゴゴゴゴゴ!ガゴン!バシュ!バチィバゴン!バチィ!ドゴ!ゴゴゴゴゴゴ!ガゴン!バシュ!バチィバゴン!バチィ!ドゴ!ゴゴゴゴゴゴ!ガゴン!


ギュワーギギギギギギギギギギギギ


『... リュウ!俺のジャミーの粒子ライフルを使え! ...』


『... 84が使えますか!? ...』


『... チャージ終わってる。30発は撃てる! ...』


『... 了解! ...』


ダン!ダン!ドダン!


乙型の背中に背負われた、大きなライフル。灰色の鉄塔のようだ。多角形と円柱の間の型。レーザーポインタに似ている。


各面の中央には大きな波型の溝が横断してる。


溝から緑色の光がほとばしってる。

不謹慎だけど綺麗だ。


『... ラムダ!来いっ!早く! ...』


ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー

ギギギュワーギギギュワーギギギギゴゴゴゴーーーーーーー

ギュワーギギゴゴーーーーーーーーーーーーーー

ギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー


アイレーザー!


僕のジャミーのコックピット下に四つの発射口がある。


目のように見えるからアイレーザーって言わてる。


ジュウゥゥ...ビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


レーザーがゾーグの地面を這う。


ドドーーーーーン!!


土が噴き上がる。


『... ライフルを使え!リュウ!土を巻き上げるな!人間は土の裏側まで感じ取れない! ...』


しまった!


『... 了解! ...』


こいつか。

予想より重い。


!?。

照準器が無い!。


『... 照準が! ...』


『... 肩に担いで引き金を引け。照準はジャミーの人差し指経由だ。モニターに電送される! ...』


『... 了解! ...』


『... 重いぞ!反動、警告!肩の上だ。コックピット前に構えるな!死ぬぞ!...クッソ!また来やがった!。キャノン! ...』


《...グワアァ! ...》


バゴン!ズズ...バゴン!!ズズ、バゴン!!


ピンク色の眩い光が、暗闇で炸裂する。


乙型は、武器のデパートだ。


ガッチャンッッ!

ズゴーーーーーン!


《READY TO SHOOT!》


バズーーーーーーンンッ!

ゴゴゴゴゴゴゴゴ


ズッ...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!


爆炎が噴き上がる。


くっ!


す、凄い威力だ。


ガガガガガガガガガガーーーーーーー


ズダン!ズガン!ゴガン!


後ろによろけた。


やった!。


『... 何やってんだ!!。リュウ!! ...』


『... え!?はっ、ハイッ!!...』


え?

ビビって電流が流れる。

デュークさん何を一体...。


『... それで一匹ずつ殺ってたら、どうやって300匹倒す気だ! 一度に20倒す気で撃て!...』


『... 数は100だ... ...』


『... 馬鹿やろう!今も増えてる!早く来い!セブン!仲間を見殺しにする気か! ...』


『... 待ってくれ。ど、泥に車輪が ...』


『... 馬鹿やろう!!。貴様アクセル踏みっぱなしじゃねぇか!!。バンガルーロになに教わった!!。 ...』


『... え!ハッ!えぇ ...』


『... 早く来いっ、クソ野郎!貴様が来ないと俺が攻撃出来ねぇ!...チッ!来やがった!バルカン! ...』


《...グワアァ! ...》


...ボボボボボボ!ボボボボボボボボボボボボボボボボボボ!ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ


バシュ!バチィバゴン!バチィ!ドゴ!ゴゴゴゴゴゴ!ガゴン!バシュ!バチィバゴン!バチィ!ドゴ!ゴゴゴゴゴゴ!ガゴン!バシュ!バチィバゴン!バチィ!ドゴ!ゴゴゴゴゴゴ!ガゴン!バシュ!バチィバゴン!バチィ!ドゴ!ゴゴゴゴゴゴ!ガゴン!


乙型が首を振り、ウィンテルンの如来の顔の中心を無駄なく撃ち抜いていく。


5体同時に首を吹き飛ばした。


流石...。


動いた!。ラムダ7。


危ない!。


『... リュウ!援護っ! ...』


『... 了解っ! ...』


この角度じゃ一度に二匹が精一杯。


怒られるけど、構わない。


バンさん達には変えられない。


バズーーーーーーンンッ!

ゴゴゴゴゴゴゴゴ


ズッ...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!


バズーーーーーーンンッ!

ゴゴゴゴゴゴゴゴ


ズッ...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!


バズーーーーーーンンッ!

ゴゴゴゴゴゴゴゴ


ズッ...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!


くっ!一匹逃げた。


デュークさんっ!。後で何とでも言ってください!。


『...アイレーザー!...』


《ダァッ!》


ジュウゥゥ...ビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


レーザーが地を這う。


ドドーーーーーン!!


吹き飛ばした。甲殻が割れた。


ギギゴゴゴゴゴゴゴゴギュワーーーーーーーーーーーーーーー!!


クッソ!

もう一匹...。


バルカン


《ダァッ!》


ボボボボボボボボ...ガスン、ガスン、カチ、カチ、カチ、カチ


やばい!弾切れだ!。


ライフルしかない...。


『... おぉりゃあぁぁーーーー!! ...』


カチッ!


バズーーーーーーンンッ!

ゴゴゴゴゴゴゴゴ


ズッ...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!


ブシャァーーーーーーーーー!


ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー

ギギギュワーギギギュワーギギギギゴゴゴゴーーーーーーー

ギュワーギギゴゴーーーーーーーーーーーーーー

ギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー

ギギギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー

ギギギュワーギギギュワーギギギギゴゴゴゴーーーーーーー

ギュワーギギゴゴーーーーーーーーーーーーーー

ギギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーー


うわああぁぁ!!


な、何だこの数!。

50匹はいる。

さっきの奴らよりデカイ。

84と同じ位のデカさ。


クッソ!


ジャキィッ


粒子ライフルで!。


ゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーゴゴゴゴ


『... リュウ!伏せろ! ...』


はっ!。

シムゴードだ!ティゲルワンだ!


『... tt11(ティーティーイレブン)アキーユバレンティン!集音器切れ!集音器切れ!音叉爆雷を撃つ! ...』


ティゲルワンのペギリュウムライトが辺りを照らす。


ティゲルワンは、白い光一色。


まるでシャンデリアだ。


二門の大きな主砲があること以外眩しくて見えない。


アキーユさん。


バスッ!バスッ!


ミサイルだ!。


『... 繰り返す!集音器を切れ!音叉爆雷だ!...』


ヒューーウゥゥーーーーーーー!

ヒュゥーーーーーーーーーーーーーーー!


銀色の塊が飛んで行く。

ウィンテルンの群れに。


グウワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!ゴワーーーーーーーーーーン!グウワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!


バシュウ!バシュウ!バシュウ!バシバシバシバシバシ!バシュウ!バシィ!バシュウ!バシュウ!バシュ!ギギギュワーギギギュワーギギギギゴゴゴゴーーーーーーーギュワーギギゴゴーーーーーーーーーーーーーーバシュ!バシュ!バシュ!バシュウ!バシュバシュウ!!バシュウ!バシュウ!バシュウ!バシバシバシバシバシ!ギギギュワーギギギュワーギギギギゴゴゴゴーーーーーーーギュワーギギゴゴーーーーーーーーーーーーーーバシュウ!バシィ!バシュウ!バシュウ!バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!バシュウ!バシュバシュウ!!


波紋が広がるように、次々とウィンテルンが粉々に砕け散って行く。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ....


ラムダが!アギュラーラムダ7が走り出した!。


バンさんを、デュークさんから受け取ったんだ!。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...


第七師団の方角へ走って行く。


バンさん、間に合って!。


『... リュウ!良くやった。 ...』


『... え?。 ...』


『... 正しい判断だ。俺たちで、ここのウィンテルンをみな殺しにするぜ!。 ...』


『... tt16 ラムダ7を格納する。ただいまターゲット上空。...』


『... tt1 tt16及びラムダ7の護衛にはいる。バレンティン中尉!。後方防衛お願いします!。..』


『... 了解!少しの間16だけで持ち堪えろ!その前に!主砲を撃つ!置き土産だ!。ジャミー隊!伏せろ! !行くぜつ!!。...』


『...待て!...』


『... 上だ! ...』


『... 見ろ! ...』


『... 来た! ...』


『... 来たぞ! ...』


...カーーーーーーーーココウコーーーーーーーーーーーーーーーココウーーー

...ドゥン!ドゥン!ドゥーーーーーーーン!...ドゥン!ドゥン!ドゥーーーーーーーン!

カーーーーーーーーコココーーーーーーーーーーーーーーーウ!


満点の星空に、眩しいほどの強い光。

赤、黄色、緑、青。

点滅しながら小さな太陽のように、激しく発光している。


『... 我が軍の攻撃衛星だ! ...』


『... オグワンだ!。 ...』


『... オグワンか来たぞ!。 ...』



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