183/485
黴に魅入られた少女・プロローグ
本来は外伝をと思ったのですが、途中までで止まってしまってるので先に四章始めます。
女は死んでいた
彼らが殺したのだ
別に殺したかったわけではない
ただ……違った
彼らを受け入れることが出来なかった
だから彼らは殺したのだ
彼らの目的に見合うものに成れなかったから
そこは彼らの旅の始まりであり、旅の終わりではなかったから
――――約束しよう――――
何時の、誰の言葉だったろう?
彼らは未だ旅を続ける
この先に終わりはあるのだろうか?
この旅に意味はあるのだろうか?
ただ一つ確かなのは
いつか交わした約束……
――――約束しよう
天津神祖として
いつかお前たちを必ず
あの幸福で包まれた地へと
連れて行こうと――――
迷える子羊たちは旅を続ける
いつか辿り着くだろう
約束の地を目指して……




