表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖少女  作者: 龍華ぷろじぇくと
第三章 眼鬼と復讐者
143/485

眼鬼と復讐者・プロローグ

 壁に耳あり、障子に目あり。

 悪行を働いても、必ず何かがそれを見聞きしているという昔のことわざ。

 とても良い言葉だと思う。

 もし、本当に……壁に耳があったなら、誰かが気づいてくれたなら――


 ザァ……


 誰も知らない路地の裏


 暗い昏い闇の中


 冷たい雨に穿たれて


 着ていた衣類は無残に裂かれ


 左の目玉を奪われて


 殴られ蹴られ


 打ち捨てられて


 無情な雨に晒された


 冷たくなって動かない


 既に意識は欠片もなくて


 信じた幸せ壊されて


 もしも、


 壁に耳があってくれたなら


 口や目玉があったなら……


 こうなる前に、救えたものを――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ