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妖少女  作者: 龍華ぷろじぇくと
外伝2・探偵紳士と人魂ツバメ
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探偵紳士と人魂ツバメ・プロローグ

 別に友人な訳じゃなかった。


 別に愛しいほどに好きではなかった。


 別に面識らしい面識も大してなかった。


 だけど……


 疑問だったから――探した。


 好奇心猫を殺すと言うけれど、


 わたしに好奇心を押し殺すなんてできないから。


 そして、知ってしまったから。


 気付いてしまったから。


 誰が一番悪いのか。


 誰が、あの人を殺したのか。


 だから……


 わたしは、


 わたしの進むべき道を、


 過酷で絶望的な道だと知りながら、


 進んでいくことを、


 決めたんだ――――


 後悔は沢山あるけれど、


 未練も沢山あるけれど、


 あの人の想いにだけは応えたい。


 わたしは……


 魂を導くものだから。

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