表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/1

アリスとクレイゾン

 クトゥルフ大陸の空、そこに一つのコンテナを載せた輸送機と5つの護衛らしい機体が飛んでいた。


「なぁ、俺達が守ってるこのコンテナの中身は何かお前ら知ってるか?」

「いや、それについては隊長しか知られてない事をお前聞いてなかったのか?」

「そうだぞボブ。」

「俺達はあくまでこの輸送機を目的の場所まで守るだけだ。」

「そうだな…。だかよ!俺こっそりと聞いちまったんだわ!あのコンテナん中はこのクトゥルフ大陸で獲れる、普通のオカルティウム鉱石よりも更にヤバい鉱石!ベノベット鉱石って奴を使用したエンジンのベノベットエンジンって奴を組み込む為の管理用AIが組み込まれた試作型クトルウァルらしいんだぜ!」

「ボブ…お前疲れてるんだよ。そもそもそんな重要な情報をお前のような奴に聞こえそうな所で話すか普通?」

「けどよぉ…。」


 そんな感じで駄弁っていた5人組だが、そうやって油断していた罰のように輸送機が空中で狙撃され、爆発した。


「…!何っなんだぁ!」

「チッ!しまった!ボブの話で油断していた隙を狙われたのか!総員散開!今はコンテナよりも己の身を優先しろ!」

「マズイ…!隊長は先に賊がいないか索敵している!戻ってくるまで暫く時間が掛かるぞ!」

「スマン!俺が話をしたせいで…。」

「そんなことはいい!ボブそれよりもどっちからビームは飛来してきたのか気づけたか?俺達はお前の方を見ていたからな。」


 そう言ってボブに敵の居場所を期待はしてないが教えてもらおうとした矢先に無線から指示が飛ぶ。


「お前ら!隊長命令だ!総員撤退しろ!」

「「「「了解!」」」」

「待ってください!隊長!何故ですか!俺達はまだ傷一つ食らってません!戦えます!」

「ボブ!今はそれどころじゃないんだ!謎の機体がそっちに向かって行ってる!俺達のKWを超える速度だ!コンテナは捨てろ!」

「っ!…了解。」

「ボブ。悔しいのはわかるだが、それでお前の命を無駄にするだけだ。今は本部に連絡をっ!」バギッ

「隊長!?皆!俺は隊長を連れて行く!だから皆は逃げろ!」ギュイーンッ

「待て!…クッ…。俺達は逃げるぞ!」


 こうして罪悪感を感じていたボブ以外の隊員は隊員の指示通りにこの場から逃走し、ボブ一人は隊長の命令に背き助けに行った。


 「隊長?隊長!何処ですか!隊長!」


 そうボブは囮役と隊長に気付いてもらうという狙いで下の森の中叫びながら飛び回る。


 「これは隊長のKW!?」


 しかし見つけたのはあっちこっちが切り刻まれてコクピットがビームらしき物で貫かれていたKWであった。


「一体どんなKWがそんな事を?「ガサッ」っ!?敵か!ハァ…ハァ…!」


 それでも物音が聞こえたら隊長の死による悲しみを切り替え、仇を目視で探す。


「レーダーは反応無しか…。何処から来るのか…。」

 

 そう神経を尖らせて周りを見ていた…だからこそ負けたのだろう。ドカン!


「なっ!背後で恐らくここら辺に墜落したであろうコンテナが爆発したのか!これではクトルウァルが…っ!?」


 しかし最後まで言い切ることなくビームに貫かれて彼は塵すらも残らずに死んだ。


「…。」


 こうしてボブと隊長はこの世を去り、その下手人はコンテナが爆発した事から、中身のクトルウァルも破壊されたと考え、去って行った。



 場所は変わりとある畑、そこでは囚人服を着ている、金髪の女性らしき人がいた。


「今日の収穫はこれぐらいで済まそう。それに今日はとんでもない長さの大根が採れたからな…。この大根は漬物にでもして食うか。」


 そう彼はニッコリと笑いながら家に帰ろうと畑に背を向けた時に…。彼の生活はガラリと変わる。


 ヒュ~ッドンっという大きな音が鳴り響き、衝撃で土や壁、フェンスが舞う。


「な…?どうして?…そうか…そういう事だったのか…。」


 すぐ音と振動の発生源の方向を見ると、何と今さっき収穫していた畑に何と謎のロボットが落ちてきた。


「…どういう事だ?何故落ちている?」


 そう呟きながら彼は落ちてきたロボに近づく。


「コクピット…は開く。エンジンとかの内部パーツも…大丈夫そうか?コクピット回りも…完璧だな。外装が殆どお釈迦になってる事以外はな、とりあえこのロボ…ふむクレイゾンというのか、パートナーシステム?ふぅん、パイロットとして認定した者以外の操縦者は動かせないようにするシステムか。それよりもこのロボは動かせるのか?」


 その疑問の問いはすぐに解けた。


「コイツ…!?動かないぞ!だが、このロボはオカルティウム鉱石が使用されている…という事はクトルウァルか。なら俺のKWのパーツで修理可能か?」


 クトルウァル…正直俺もこういう専門的な事はよく分からないが、オカルティウム鉱石という素材を使用したロボだ。…そしてこの大陸はオカルティウム鉱石とクトルウァル…略してKWが沢山ある。


「また争いに巻き込まれるのはゴメンだね。とりあえず売るか?」


 10年前に起きた戦争…それはオカルティウム鉱石が今や名が忘れ去られたとある博士が見つけられ世界が大きく変化した数年後に発生した。

しかし何故そのオカルティウム鉱石によって世界が変化したのか?

それはオカルティウム鉱石はエネルギーを蓄積する性質と、植物的に自然エネルギーで増殖しつつ、精神波的なモノに反応すると急激にエネルギー源になるの特性増殖する特性を持っていたからだ。

その結果ゴミや二酸化炭素などの色々な不要な物をオカルティウム鉱石を使い、処理していった結果オカルティウム鉱石は途方も無い量まで増えていった。

しかし黒座科学者が、オカルティウム鉱石から精神波的なモノに反応すると急激にエネルギー源になるの特性増殖する特性を利用し、エネルギーを抽出する方法を発明したのである。

そこからオカルティウム鉱石の研究が進んでいき遂に作業用人型ロボが完成した。しかし作業用人型ロボのデータから軍用兵器に改造が始まり、そこから様々なオカルティウム鉱石を用いた兵器が増えた。しかしそれでも大きな戦争は無かったが、とある大陸に今までのオカルティウム鉱石よりも遥かにエネルギーが溜まっているオカルティウム鉱石が発見そこからそのオカルティウム鉱石を巡り戦争が発生した。

その末路は何かの兵器により一つの島国が消し飛び、一つの国はオカルティウム鉱石で覆われ壊滅するという結果になった。そこからオカルティウム鉱石を巡り今もとある大陸は紛争が絶えない。


「そして俺は…。」


 そこから様々な農家になる為の思い出が頭に浮かぶ…そもそも今の俺は農家でとんでもない特徴が一つある…それぐらいだ。他の特徴といえばクトルウァル操作シュミレートが上手いぐらいであり、姿は金髪ロングの男だ。服はもはや思い出せない…だが何処かで手に入れた女性の囚人服。

そんな俺の一番の特徴は戸籍が女と登録されている事である。一応俺は男であるのだが、その姿はどう見ても女である事だ、だが俺は男だ。


「とはいえこんなにも騒いだんだ、盗賊や盗人共が来るな。作業用KWでコイツを倉庫に安全が確保されるまで一時的に仕舞うか。」


 そう呟きながら頭の中に微かにある、戦争が始まるまでの少し裕福な一般家庭だった。しかし、戦争が始まり家族で安全な国に逃げようとした所チケット目的に俺含め喰物家全員誘拐された。それでも俺は何とか家族を逃がし、俺はこの大陸で農家として人から離れた所で過ごしている。しかしそれでも色々と脳裏に焼き付いたあの光景が忘れられない。


『殺せ…ワシを殺してくれ…。』

『男もイケるしなっ。』

『ヤメロォ!』

『何故…殺そうとする!』

『逃げろ!』

『何故殺したのか?それはだなぁ!喰物アリス!貴様は…!』


 貴様は…?ふと思い出していた出来事で、誘拐犯は実は父を殺そうとした事が判明し、俺はその誘拐犯に何故父を殺そうとしたのかを聞き…そこからが思い出ない。とはいえそんな大したことではないと、無理矢理自分を納得させてやっとクレイゾンを運び終える。


「やぁ〜っと終わった。まぁ他にもここがバレないように隠蔽工作しないといけないんだけどな…。」


 そして彼女…喰物アリスをカメラでクレイゾンは見ていた。


『対象…女…パートナー回路により彼女をマスターと認定。以後サポートします。』


 そんな一つのクトルウァルと彼を光景を見ながらマントで身を隠した人型の何かがボヤいた。


「さて、彼をマスターとして認定させる様に指示させたが…これからどうなるのかな?それはお楽しみに…ってね。さぁクレイゾン…本来は僕専用のクトルウァルになるはずだった機体と、喰物アリス…まさか彼が生きていたとはな。とはいえ、だ。力を手に入れなければ始まらない。故に…だ、この状況をどう解決するのかな?」


 そんな何かの視線の先には1機のクトルウァルが、ここに向かっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ