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第10話 初陣?

平将門追討軍の副将に任ぜられた。早速軍の大将と合流し俺たちは将門らがいる東国を目指す。軍の数を見て余裕に思えてきた主人公優であったが、老将はそうでない様子に見えるが...

初陣、しかも副将という文句なしの肩書きを俺は背負っている。とんでもない重圧だ。臓の中のものを全て吐き出して気を落ち着かせたいものだ。無論そんな事は無理ではあるが、それほど荷が重いのだ。俺の選択が源氏の運命を大きく左右するかもしれないのだから。


「ふががが」


「....すみません、もう一度お願いします。」


「ふがふがが」


「父上は「良く来られましたな六孫王様」と話しておりまする!」


この人たちは今回の軍の大将である藤原忠文とその息子、滋望である。忠文はこの時点で68歳とされており、この時代では高齢の類だ。


「ほ、本当に大丈夫なのですか?失礼ですがその声で指揮が執れるのですか?」


「....ふがふがふがぁ」


「...わしの様な年寄りには荷が重いわい。今回わしは名ばかりの大将で恐らく指揮の大半を担うのは六孫王様じゃ っと父は申されております」


は?俺が軍の指揮を執るだって?いやあなた高齢で大将を任されるって事は滅茶苦茶強い最強おじいちゃんじゃないの?てか今思えば俺初陣で副将っておかしくない?普通は経験豊富な人がするものじゃないの?

嫌だ、なんだか家に帰りたくなって来た。


今回この軍の構成として大将忠文、副将は俺、そして各将校に滋望殿、満仲さんがいる。そして率いる兵士の数は何と4000人もいる。


(ひょっとしたらこの数でゴリ押せば、将門に勝てるのか...?)


「勝てるとお思いですか?経基殿」


「え、忠文殿、話せたのですか?いや、それよりも、えと、いざ戦うとなると五分五分ではないでしょうか...」


「ほーん、悪くないな」


「え」


「この戦負け試合だとワシは思っていてな。将門相手にこの軍勢じゃ、厳しいのお。ワシが全盛期であっても今の軍の2倍は欲しいところじゃの」


この人普通に話せたのかよ。いやそれよりも今最悪な回答がきたぞ。負け試合だって?俺はまさかここであっさりリタイアするのか?


「じょ、冗談じゃないですよ!ここで負けるだなんて!俺たちは負ける訳には行かないのですよあの将門に!ここで奴を倒して東国を平和の地にしなければ朝廷のメンツは潰されますよ!」


「そうであったな経基殿。ワシも老いたせいか少々弱気になってしもうたわい。」


そうだ、ここで負けて死ぬ訳には行かない。死んだらそこで何もかもおしまいだ。親王様との約束も果たさないまま死ぬのなんてゴメンだ。


(絶対倒す。将門、首を洗って待っていろ...)

今回は短めでふ。その分次回は長く書こうと思いまするぞ

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