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2,新天地

「気づいたら、ここに…」

生徒会に入っていて、女子に人気がある原が戸惑いながら答える。目の前の昔の兵士のような格好をした人達も同じように戸惑っているようだった。

「チッ!」

井手が目の前に立っている1人を突然蹴った。

(あぁ…なんで蹴っちゃうのよ!)

いつも突っ走っていってしまう井手の行動に私は頭を抱えた。

「うぅ…」

「ご,ごめんなさい!」

私は急いで前に出る。そして井手の前に出て頭を下げた。

井手に蹴らせた兵士は脛をおさえてうずくまった。

「隊長、こいつ…!」

隊長と呼ばれた1人は、蹴られた仲間を見て、井手を睨んだ。

「ッ!…貴様!…こいつらは国力反逆罪の罪で拘束する!そいつは殺せっ!!」

「え,えぇ⁉︎」

戸惑っていた兵士は隊長の命令を聞くや否や、私たちに槍を向け、仲間に怪我を負わせた井手には槍を突き刺さそうとしてきた。

(あぁ…謝ったのに…ここってほんとにどこなの⁉︎…だめ!刺されて死んでしまうッ!)

井手を庇っている私はきっと一緒に串刺しにされてしまうんだろう。

「やれ…」

隊長がそういうと、槍が頭の上に迫ってくる。

(もう…だめ!)

私は目を瞑る。周りは息を呑んだ。

「…待った…隊長さん、殺すなんて早すぎじゃないの?」

また別の声が聞こえて、私はゆっくりと片目を開ける。

「…あ…あなた…は…」

さっきまで、槍が私を刺そうと狙っていたのに、気ずけばそこには茶髪の髪色をしたショートヘアの女の子が槍の刃を抑えて立っていた。攻撃していた隊長たちが、女の子に向かって敬礼をした。

敬礼は、警察がするような仕方で思わず首を傾げてしまった。

「ち、長官!…しかし…この者たちが先に手を出しまして…」

「ふーん、どんな感じに?」

少女が隊長に質問した。

「この者があの者の脛に蹴りを思いっきり…」

隊長がギロッと井手を睨むと、少女は目を丸くしたあと、笑い出した。


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