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7話「変わる体」

俺のこのゴーレムの体は、手脚を

換装して、武装を変化させる事が

できるようなので、俺はマリーネ

に手脚の武装を買ってもらい、

それに換装をする事にした。


「パージ。」


マリーネは俺の腕の肘の辺りに

手をかざして「パージ」、という

魔術を使った。すると腕の肘から

下が外れた。腕の取り替えは

魔術で行うのか……。


「じゃあ、付けるわよ。」


マリーネはそう言いながら、手に

入れた新たな腕、フレイムナックル

を、俺の腕に取り付け、またも魔術

を使った。


「アタッチ。」


アタッチとは、ゴーレムの体の

部位と部位を固く繋ぎ止める

為の魔術のようで、その魔術の

お陰で、フレイムナックルは俺

の腕にガッチリと固定された。


「おぉ~……!」


俺の右腕は真っ赤な見た目が

特徴のフレイムナックルへと

変化した。とてもカッコイイ!


「ふふ……へへへ……。」


新たに手に入れたフレイムナックル

のカッコ良さに魅入られたあまり、

つい変な笑い声を出してしまう俺。

その様子を見て皆引いてなければ

良いんだけど……。


「次はこっちを換装しましょう?」


マリーネはそう言って脚の武装、

ホイールゴローダーを手に取るが、

俺はある事を思いつき、それを

実行してみた。


「…………。」


「何やってるの?」


マリーネにそう聞かれた俺は、

無言で手首をグルグルと回転

していた。


「えーっと、回転パンチ!

的な……?」


「ふふっ、何それ……変なの。」


マリーネは笑いつつも、変なのと

返した。まぁ、分からない人には

これが何なのか分からなくて当然

だけど……。


「あ、ホイールゴローダーだっけ?

それも付けてくれる?」


俺は脚も換装してくれないかと

マリーネにお願いし、脚を

ホイールゴローダーへと換装した。


「こっちもカッコイイ……!」


「気に入ってくれたかい?」


店主のグルさんは、手足を換装

した俺を見て、気に入ってくれた

のか質問してきた。それは

もちろん……


「はい!すごく嬉しいです!」


と、元気よく答えた。


「良い感じだわ~。」


「似合ってるぞ、リョータロー。」


リコとトーゴも俺の見た目を

褒めてくれた。良い身なりを

してると自然と人を引き寄せる

っておじいちゃんが言ってた

けど、ゴーレムの姿でそれを

体験できるとは……。


「それはそうと、じいさん、俺

はこの手甲を買うぞ。」


話は変わって、トーゴは黒く光る

手甲を手に取って、グルさんに

これを買うと言った。


「ドラガントレット1点じゃな。

もう神獣レベルの化け物と戦って

壊すんじゃねぇぞ!」


え、神獣……?モンスターの中でも

特に強いっていう、あの……?


「トーゴ、神獣レベルのモンスター

と戦えるの?」


俺の質問に、リコが答えた。


「そうよ~、私の弟は特級冒険者

なの~。神獣とも互角に戦える

実力者って事~。」


「ま、まぁな。」


トーゴは姉の言葉を聞いて、頭を

少し掻きながら照れくさそうな

顔をしている。特級冒険者だ

なんて、それは凄いな!


「お代は3500ラルクじゃ!」


グルさんはトーゴに、ドラ

ガントレットという手甲のお代を

請求し、トーゴはポケットから

財布を出して、その中から3500

ラルクをグルさんに手渡した。


そうして、グルさんの鍛冶屋で

欲しい物を手にした俺達は、

鍛冶屋を後にして、王都の噴水の

広場で解散する事にした。


「じゃあまたね、2人とも。」


マリーネはリコとトーゴに

またね、と挨拶をした。


「トーゴ、リコ、不束ゴーレム

だけど、宜しく!」


俺は2人に、渾身の挨拶をした

……のだけど、2人には特にウケて

様子だ。明るく振舞ってみた

つもりだけど、慣れない事は

急にやるものじゃないな。


「うん、宜しくねリョ~タロ~。」


「困った事があったら互いに

助け合おう。」


リコとトーゴはスベった俺に

そう返し、今日は解散となった。


「マリーネ、明日は新しい武装

を試しに使ってみたい!使い

こなしたいんだ、この2つの

武装を!」


俺はマリーネに、明日はフレイム

ナックルとホイールゴローダーを

使い、使いこなせるようになる

まで使ってみたい、と言い、

彼女は首を縦に振った。


「ええ、良いわよ!」


「ありがとう!明日が楽しみだ

な~。」


そうして、俺とマリーネは我が家へ

の帰路についた。


そして俺達は家に帰ると、俺の体

から取り外したノーマルアームと

ノーマルレッグ、そして腕と脚の

変わった俺の体にある細工を

施した。


「……よし!」


マリーネは俺の右腕とノーマル

アームの右腕、そして両脚と

ノーマルレッグに、指で簡易的な

魔法陣をなぞり、それで細工は

完了した。


「これで手脚を自由に変化できる

の?」


俺はマリーネにそう聞き、彼女は

そうだと頷いた。


「ええ、強く思ってみて、手脚

を変えたい!って。」


マリーネの言う通り、俺は心の中で

「手脚をノーマルアーム、ノーマル

レッグに変える」と念じた。

すると、腕のフレイムナックルと

脚のホイールゴローダーは光を

纏い、次の瞬間には腕はノーマル

アーム、脚はレッグに変わっていた。


「変わった!」


俺はとても驚いた。なぜなら

これでいつでもどこでも手脚

を自分の意思で換装する事が

できるようになったのだから。


「ありがとう、マリーネ!」


「どういたしまして!さて、私は

夜ご飯を食べるとしましょう。」


その後マリーネは夜ご飯を作り、

それを食べて1日は終わりを

迎えた。マリーネは眠る前に、

俺を自分の寝室に連れてきた。


「リョータロー君も眠りましょう

ね。」


「え、俺って眠れるの?ゴーレム

だけど……?」


マリーネが言うには、ゴーレムは

ずっと動いてる訳じゃなく、休息

を取らせる事もできるそうだ。


「で、どうやって眠るの?」


「こうするのよ。」


マリーネはそう言うと、俺の

胸の丸いカバーを開いて、中の

ゴーレムの核を取り出した。核

は丸くて赤いボールのような形

をしていた。


「おやすみ、リョータロー君。」


「あ、そこ、開くんだ……。」


その日は色々あったけど、

とりあえず俺は、マリーネと共に

この異世界で生きていく事を

予感し、眠りについた。






おまけ

Go!Go!ゴーレム!


その日良太郎とマリーネは

ゴブリンの棲む山に来ていた。

山を行く人達はゴブリンに金目の

物を強奪されて、困ってるそう

なので、2人はゴブリンを退治

しに山を訪れた。


ゴブリン「カネメノ モノヲ ダセ!」


早速、3匹のゴブリンが2人の前に

現れた。


マリーネ「ゴブリンぐらいなんて

こと無いわ!フレイムバレット!」


ゴブリン「ギャー!」


だが、危険度は最低の獣レベルの

ゴブリンがマリーネに敵う訳も

無く、一瞬でやられてしまった。


良太郎「マリーネ、相変わらずの

強さだ。」


マ「ゴブリンぐらい余裕よ。

さぁ貴方達!ボスの所へ案内

しなさい!」


ゴブ「ハ、ハイ!」


ゴブリンは基本的には群れで行動

している。そして群れというもの

には1番上の存在がいるものだ。


マリーネに負けたゴブリン達は、

良太郎とマリーネをボスゴブリンの

元に案内した。


そこは暗い洞窟の中、この中に

ボスはいるそうだ。


良「暗いなぁ、後ろから隠れてる

ゴブリンに襲われたりしないかな?」


ゴブ「ソンナコト ボスガ ユルサナイ

デス。ボスハ ヒキョウナ コトガ

キライナノデ。」


良(人から物を奪うのに、そこは

良い奴っぽいのか……。)


そして、2人はゴブリン案内の元

ボスゴブリンの王座に足を踏み

入れた。


マ「貴方が、ボスゴブリンね!」


ボス「ソウダ!ヨクキタナ、

ニンゲン!」


果たして良太郎達は、この山から

ゴブリンを退治する事ができる

のだろうか……?


次回に続く。



この度はこの作品を読んでいただき

ありがとうございました!この作品

は改修に改修を重ねてより良いもの

にしてきましたが、それを繰り返し

ていると、一向に作品の終わりが

見えないじゃないか、と思われる

かもしれません。しかし、僕は今回

の物で改修はやめようと思ってます

ので、ここから先は自分の力でこの

作品を終わりまで駆け抜けていこう

と決めました。文字数を調整し、

あまり多様するのは良くないかと

思ったパロディ要素を減らしたので、

後は「今回の異世界起動兵器

ゴーレム」で勝負するだけです。

これからもよろしくお願いします!

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