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33話「迎え撃つ戦士達」

血の匂いがする。とても嫌な匂いだ。

俺は朦朧とする意識で自分の目の前

にある「何か」に目をやった。


「林檎ちゃん……?」


それは、俺の友達、野原林檎だった。

彼女の身体は赤く染まっており、

腹部から鮮血を垂れ流していた。


そうだ、俺がこの子を……。


「そう、貴方がやったの。」


振り返ると、そこにも野原林檎は

いた。この彼女は俺と同い年くらい

の年齢の姿で、血を流して倒れて

いたのは、あの時の林檎の姿を

していた。


「私と貴方は一緒にいてはいけない

の。さようなら……。」


そう言って俺の目の前に立っている

林檎は闇の中へと姿を消した。

それを俺は必死で追いかけた。今

目の前から彼女が消えると、もう

二度と彼女に会えなくなる気がして

必死で追いかけた。


嫌だ、行かないでくれ、俺を

1人にしないでくれ、林檎

ちゃん……!_________


「待って……!」


目が覚めると、俺の目の前には

にはマリーネがいた。彼女は

いつもと変わらず笑顔で俺に挨拶

を……すると思ったのだが……。


「リョータロー君……?」


「あ……。」


俺の手は、なんと彼女の胸に触れて

いたのだ。夢を見ていたからだろう

か、俺の手は不意に動き、彼女の

胸を触っていた……。


「マ、マリーネ!?ごごごめん

なさい!!」


俺は咄嗟に謝った。これで許して

くれるといいんだけど……日本じゃ

女の子の胸を触るのは犯罪だし、

もしかして俺、逮捕される!?


「別にいいわよ、ゴーレムなんだ

から、胸を触った感触は無い

でしょ?」


だがマリーネは俺を許した。その

理由は「ゴーレムには触覚が

無く、胸を触っても何も面白く

はないだろうから」だそうだ。


確かにマリーネの胸に触れても、

柔らかさのようなものは感じられ

なかった。俺、ゴーレムだもんな。


それはそうと、昨日東の王国

ミズノエの漁村、カノト村に来た俺

達は、村長さんにシーグール討伐を

誓った後、作戦会議をして、その後で

宿に来て身体を休めたんだった。


そして今日はシーグール討伐を決行

する日だ。一緒にこの村に来た特級

冒険者のセリエと共にモンスター

を退治するんだ。


俺とマリーネが宿を出ると、そこ

でセリエと村人達が俺とマリーネ

を待っていた。


「来たわね……それじゃあ……

行くわよ……。」


セリエはそう呟き、村の先にある

砂浜に続く道の前へ俺達を連れて

きた。ところで、セリエって目が

見えないんだよね?どうやって

生活してるんだろうか……杖の

ようなものは持ってないし……あの

右腕に巻いてる赤い布はなんだろう。

単なるオシャレかな?


俺がそう考えていると、村人の

1人がそこにあった扉の鍵を

開けた。


「さぁ、行くわよリョータロー

君。」


「あ、うん。」


俺はマリーネに行くよと言われ、

彼女と共に砂浜へと続く道を歩いて

いった。セリエは俺達の前を

歩いている。


そして歩くこと2~3分で砂浜に

到着した俺達。そこには大きな

砂浜が広がっていた。俺の

住んでた街は海に面していなかった

から、海に行く事は滅多に

無かったな。高校の頃友達と一緒に

海に行った事はあるけど。


「それでは皆さん、しばらく待機

しててください。」


セリエは村人達にそう言い、彼ら


「おう、任せな冒険者さんよぉ!」


「俺達にできる事はこれぐらい

だが、囮役を全うするぜ!」


「シ、シーグールが来たら逃げても

いいって話だったよな……?」


と答えた。ここにいる村人達は

魔術が使える人達だ。シーグール

は魔力を察知して獲物を狙う

習性を持つ。それを利用するのが

今回の作戦だ。もちろん、村人達

を危険に晒す訳にはいかないので、


セリエさんが近づいてくるモンスター

を察知すると村人達には逃げてもらう

事になっている。


そして、今回俺は腕を新たな物に

換装している。それが、この村

の武器屋で購入した腕装備、カット

スラッシャーだ!アームブレード

を展開できるこの腕は、近接戦

に特化している。これでシーグール

達を切り裂くのだ。


と俺が考えながらシーグールが

浜辺に現れるのを待つこと十

数分、ついにその時が来た。


「……来る……!」


セリエが、海の向こうから来る

シーグールの気配を感じ取った。


「皆さん!すぐに村へ逃げて

ください!」


「おう!後は任せたぜ冒険者様!」


シーグールをおびき寄せてくれた

村人に、村に逃げるよう促す

マリーネ。その言葉を聞いた

村人達はすぐに村へと逃げていった。

後は俺達冒険者の仕事だ!


そしてついに、シーグールが

海から飛び出してきた。


「ギャギャギャギャギャギャ!!」


不気味な鳴き声をあげて浜に上がって

きた3匹のシーグール。その姿は、

人のような体型の身体に、魚のような

顔を持つ容姿をしていた。爪や牙

は鋭く、とても危ないモンスター

なのは俺でも即座に察知した。


「行くぞ!」


俺は前衛でシーグール達を引き受け、

俺が取り逃したモンスターは後衛の

セリエとマリーネが魔術で掃討する

という手筈だ。


ゴーレム、良太郎、

魔術師マリーネ、

同じく魔術師セリエ

vs

水棲食人モンスター、シーグール、

カノト村の攻防戦が、今始まった。






おまけ

Go!Go!ゴーレム!


俺は特級冒険者のタウラス・トレス

様だ!俺は今日は冒険者活動は

お休み、ドラコとベルのお守りも

せず、喫茶店で1人優雅にコーヒー

を嗜んでいた。


「ん~、この店のコーヒーは

美味いなぁ~。」


そんな俺の元に1人の女性が

現れた。


「あのー、特級冒険者のタウラス

さん、ですよね?」


おっと、これがいわゆる逆ナン

というものかな?俺はちょっと

嬉しかった。


「うん、そうだけど?」


「やっぱり!私貴方のファンなん

です!握手してください!」


ファンか~!それじゃあファン

サービスしちゃうよ~。


「応援してくれてありがとうな。」


「あ、そうだ!これから私と

一緒にお話しましょうよ!」


女性は俺にそう言って、俺の

向かいの席に座った。やったぜ!


「この男を好きとは、随分と

物好きなお客さんだねぇ。」


げっ、この声は……この店の

店長のじぃさんだ。こいつとは

反りが合わないんだよなぁ。


「物好きだなんて!私は根っから

のタウラスさんのファンですよ?」


女性は店長にそう言うと、

店長は食い下がらなかった……。


「そうかい、女性の趣味にとやかく

言うのは気が引けるんだけど……

この男、よく女の子をナンパしてる

ナンパ師なのよ。」


「それでも私はタウラスさんを

応援しますよ!」


なんかこの子熱が入っちゃった

のか、声を荒らげてるよ……。


「じじぃー!余計な事言うなよ!」


「なんだコラ?出禁にしてやっても

良いんだぞ~?」


それにつられて俺とじじぃも

口論に……。


「オメェの取り柄なんてコーヒー

の美味さぐらいの癖によぉ!

この非モテが!」


「ふん、今はこんなんでも

昔は若い子手玉に取りまくりよ!」


「昔の話より今の話をしろよ

このやろー!」


まぁなんだかんだで、この日も

またじぃさんと口喧嘩をして

店を後にしたという訳だ。

こんな店、コーヒーが美味く

なきゃ来てねぇっつーの!

この度はこの作品を読んでいただき

ありがとうございました!僕は

小説を、BGMを聴きながら描いて

います。最近はシンウ〇ト〇マ〇

のサントラを聴きながら描いてます。

これからもよろしくお願いします!


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