表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/39

27話「振るう拳」

突然俺とマリーネ、リコとトーゴの

前に現れた影の一味の1人センジュ

は、自分達の目的を明かした。

全人類の支配、それが影の一味の

目的だそうだ。


「ほら来いよ!!」


「うおぉ!!」


目の前に立ち塞がるトーゴを

煽るセンジュ、その挑発に

彼は乗り、敵に向かって手刀を

喰らわせようとした。


「無駄だァ!!」


しかしトーゴの手刀はセンジュの

左手に軽くあしらわれ、相手は

カウンター攻撃を仕掛けてきた。


「雷刀!!」


敵は雷刀(らいとう)と叫び、右手

の平に雷を纏う刃を形成し、それ

によってトーゴの肩を掠めた。


「姉貴!!」


「ヒール!!」


「させるかよ!!」


怪我を負い、姉であるリコに

回復魔術ヒールを自分にするよう

言ったトーゴ、しかし敵がそれを

許さず……と思ったその時。


「アクアバレット!!」


戦いに戻ってきたマリーネが

敵にアクアバレットを撃った。

これを食らったセンジュは一瞬

動きが止まり、その隙にリコは

トーゴにヒールを一瞬だけ使い、

怪我を僅かに癒す事ができた。


そして敵に対して、トーゴが

攻撃を仕掛ける番が来た。


獣拳(じゅうけん)!!」


彼は拳に紫色のエネルギーを纏わせ

そのパワーアップした拳でセンジュ

の腹を殴った。


「ぐっ……!!」


それを受け怯む敵だが、トーゴ

は攻撃の手を止めなかった。


「波紋痛撃!!」


トーゴは隙を見せた相手の額に

手を当て、相手の身体中に「何か」

を送り込んだ。


「いででででっ!!」


その攻撃を受けたセンジュは

攻撃を受け続けたらマズイと察した

のか、トーゴの腕を振りほどいて

後ろに飛び退いた。


「っ……身体中がビリビリ

しやがる!!お前なかなかやる

じゃねぇか!!」


しかしそれでもまだ余裕を見せる

センジュ。そんな彼女を前にして

も諦めないマリーネ達。


「俺には……何もできないのか?」


その戦いを側で見てた俺はそう

口から零した。女性は傷つけたく

ない、そんな思いからこの戦いから

逃げた俺だけど……。


「トーゴ!!下がって!!」


その時、リコがトーゴに自分達の

後ろに下がるよう促した。それを

聞いて後ろに飛び退くトーゴ。

そしてマリーネとリコは魔術を

発動した。


「フレイムバレット!!」


「アイスバレット!!」


センジュは2人の魔術を腕でガード

し、そんな彼女にマリーネとリコは

続けて攻撃魔術を与えた。


「アイスバレット!!」


「グラビドン!!」


リコはアイスバレットを撃ち、

マリーネは重力操作魔術、グラビ

ドンを使いセンジュの身体を重く

して敵の動きを止めた。


「今よ!!」


その間トーゴは何をしていたのか

と言うと、両腕でエネルギーを

貯めて、強力な攻撃を使う予備動作

に入っていた。そして彼は適切な

タイミングを見計らい、攻撃を

放った。


「剛撃弾!!」


赤いエネルギーの塊を放つ魔術、

剛撃弾を撃ったトーゴは反動で

足底が少し地面にめり込んだ。

そして放たれた剛撃弾はセンジュの

腕に命中した。


「ぐっ……!!」


「やった……!」


俺はトーゴの活躍を見てそう呟いた。

そしてマリーネ、リコ、トーゴは

相手が怯んだその隙に1箇所に集まり

作戦を立てていた。


「いい?リコ、トーゴ。相手が

攻撃してきたらトーゴがそれを

受け止めて反撃の剛撃弾を撃つの。

それと同時に私とリコが左右から

フレイムバレットを撃つわ。

この作戦でいきましょう!」


「良いぜ!」


「頑張るわ~!」


と話していたようだが、3人と

離れていた俺にはあまりよく聞こえ

なかった。そして、センジュは

攻撃の体勢に入っていた。


「お前ら……潰す!!」


そう言って力を溜めるセンジュ。

その瞬間、彼女は3人に向かって

勢いよく飛びかかってきた。それを

待っていたかのように、マリーネ

は右に、リコは左に跳び、3人の

センジュを仕留める為の攻撃が

始まった。


「くひひっ!!」


センジュはトーゴに組み付き、

剛撃弾を撃たせない為に両手

を塞いだ。だがそれでもトーゴの

顔に焦りの表情は見えなかった。

彼は右手と左手、両方でエネルギー

を溜め、剛撃弾を撃とうとしてた

のだ。


「何をするつもりだろうか……。」


俺は決着がつくかもしれない瞬間

を、唾を飲み込んだつもりで見てた。


「2連剛撃弾!!」


次の瞬間、トーゴは2連剛撃弾、と

叫んだ。その通り、先程の剛撃弾

を両手から撃つ魔術のようだ。

トーゴの手を掴んでいたセンジュ

の手はゼロ距離でそれを受け、

彼女の手のひらからは煙が出ていた。


そして、その隙を逃すまいと、

マリーネとリコは魔術を発動した。


「「フレイムバレット!!」」


2人は構えた杖の先端から炎の弾、

フレイムバレットを放った。両腕

を負傷し、左右からの攻撃には

対応できないだろうと俺は思った。

フレイムバレットがセンジュを

両側から襲い、それを受けた彼女

の姿は、フレイムバレットが着弾

した時に発せられた爆風で姿が

隠された。


「やった……!」


マリーネ、リコ、トーゴの連携

攻撃、これでセンジュを倒せた

ハズ……俺はそう思ってた。

しかし、マリーネもリコもトーゴ

も、俺と違って全く気を緩めて

なかった。それどころか……。


「リコ、トーゴ、今の見た……?」


「フレイムバレットが着弾する直前

で、一瞬だけ見えたわ……。」


「あの魔術は……。」


各々厳粛な表情でそう呟いている。

その直後、マリーネ達の攻撃で

起こった土煙の中から、センジュ

が姿を現した。それを見た俺達は

驚きを隠せなかった……。


「く……くひひひ……。」


「あれは……!!」


俺はそれを見てただ一言だけ呟いた。

センジュは、黒い鎧を纏っていた

のだ。これによってマリーネ達の

攻撃から身を守っていたみたいだ。

圧倒的な攻撃力だけでなく、防御

の方も抜かりが無い……こんな敵

どうやって勝てるんだ!?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ