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13話「荒ぶる百獣」

時間は鬼島良太郎が異世界に

現れる2日前に遡る。この日、

王国アストレアのギルドは、

国内3つの村から救助要請を

受け、3つの村に特級冒険者を

向かわせた。


「……お前がこの村の人達を

殺した者か……!」


赤髪の女冒険者、ソレイユ・アグニ

は北のルスタ村にいた謎の人物が

その犯人だと思い、背中の剣を

抜刀した。


「なんでこんな事をした!!

答えろ!!」


西のビーナ村に来た特級冒険者

ガオレオ・レクスは、村を襲った

とされる「それ」の相手をしながら、

それの使い手である謎の人物を問い

ただした。


「……魔力反応……接近……来る……!」


東のジュピル村に来ていた女

冒険者セリエ・ミカヅキは、村の状況

を見ていた時、村に接近する何者か

の気配を感じ取り、魔杖を召喚

し戦闘態勢に入った。


その日、3つの村で特級冒険者達

と謎の敵による戦いが起こり、

互いに引く形でその戦いは

終わった。そしてそれから3日が

経過したこの日、新たな戦いが、

南のサータニャ村で起ころうとして

いた……。


________________


半壊状態のサータニャ村へ現れた

少女シャナ。彼女は5体のゴーレム

を引き連れ、この村を滅ぼしに

来たのだった。


「リョータロー君!魔力の補給

を……!」


「お願い、マリーネ!」


マリーネは戦いに備えて、俺の

胸に手を当てて魔力を回復して

くれた。ベルとドラコは腰に

帯刀していた剣を抜き、敵の

攻撃に備えている。互いに見合ってる

状態だけど、その時タウラスが

口を開いた。


「お前らは手を出さなくていいぞ。

こいつらは……特級冒険者である

俺1人で相手をする!」


「まぁ!大口叩いちゃって!

私のゴーレムは強いわよ?」


タウラスの強気な言葉に対して、

シャナは余裕を見せている。

タウラス1人で大丈夫だろうか……?


「お、俺も戦う……」


「リョータロー君、私達はいざという

時の為に備えましょう。最も、

特級冒険者はゴーレムに負けは

しないと思うけどね……。」


彼と一緒に戦いたい、と言おうと

した俺だけど、俺にマリーネは

「今はタウラスに任せよう」と

言った。


「グレイザー!あのいけ好かない

方のお兄ちゃんをやっちゃって!」


その時、シャナが自分の従える

ゴーレム、グレイザーに攻撃の

指示を出した。


「アニキ、やっちまえ!」


ドラコはタウラスに発破をかけ、

それを聞いたタウラスは


「OK!」


と返事をして、向かってくる

グレイザーに目を向けた。

グレイザーは標的であるタウラス

に近づき、右手のパンチを

食らわせようとした。それに

対してタウラスは瞬時に敵の

右手を抑えパンチを止めた。


続けて敵は左手のパンチを打とう

としてきたが、それをタウラスは

待たずに、右足による蹴りを

敵にお見舞いした。その時の

彼の右足は、馬の足のような形に

変化していた。


「馬の……脚……?」


その魔術を見て、こう言った

マリーネにタウラスは、


「バイコーンの脚だ……!」


と返した。体をモンスターのもの

に変化させる魔術か……。


「どうだリョータロー!あれが

アニキの魔術、「百獣変化」だ!」


百獣……変化って言うのか。


「N-r!」


タウラスの攻撃を受けたグレイザー

は体勢を立て直した直後に攻撃

を仕掛けてきた。敵ゴーレムは

なんと目からレーザー光線のような

ものを発射したのだ。


「ファイヤーホークの翼ッ!」


それに対してタウラスは、手を

燃え盛る翼の形に変化させ、その

翼で身を包んで光線から身を

守った。


「ファイヤーホーク……火属性の

魔術を得意とする鳥型モンスター

ね……。」


マリーネは俺の隣でタウラスが

力を借りたモンスターの事を

説明してくれた。


「今度はこっちから行くぜ!」


そしてタウラスはもう片方の

腕もファイヤーホークの翼に

変化させ、翼を大きく羽ばたかせ

て空へと飛び立った。所で、

彼はゴーレムの弱点を知ってるの

だろうか……?


「タウラス!ゴーレムは核を潰すと

動きを止めるよ!核を狙って!」


「OK!」


俺の言葉は宙を飛んでいるタウラス

に届いたらしく、彼は標的に攻撃を

仕掛けようとした。


「ガルーダの脚!」


彼は自分の脚を、神話でたまに聞く

モンスター、ガルーダの脚に変化

させ、空高くからグレイザー

目掛けて急降下した。


「oz:r MyI4」


それに敵も対抗し、フレイム

バレットを手から撃ったが、

タウラスのガルーダの脚はそれを

蹴り飛ばしつつ空から敵に接近、

そして脚の鋭い爪でグレイザーの

核を抉り取るように奪い取った。


「b5:……g/f……」


核を取られた事でグレイザーは

活動を停止。これで一体の

グレイザーを倒す事ができたぞ!


「まずは1体!」


タウラスは空中で脚で掴み取った

ゴーレムの核を握り潰し、地上

へと降り立った。


「あ~ん!私のゴーレムちゃん

が~!次は貴方、任せたわよ!」


目の前でゴーレムを倒されたシャナ

は、今度は2体目のグレイザーを

タウラスと戦わせる事にし、

2体目のグレイザーは前へと

歩いていった。


「@/f MzI4」


敵はタウラスに狙いを定める

と、手のひらからアイスバレット

を撃った。それをガルーダの脚

で蹴り飛ばすタウラス。……

昨日から思ってた。ゴーレムは

専用の装備を使わないと属性魔術

が使えないはず、なのに……


シャナはもともと属性魔術が使える

状態のゴーレムを作る事ができる

のか……?だとしたら技術力は

マリーネか、こういうのを作って

そうなグルさんより上……?

俺がそう思ってた直後、敵側が

動きだした。


「cw_!」


グレイザーは跳躍してタウラスの

元まで急接近し、彼に回し蹴りを

食らわせようとした。しかし、

彼を蹴り飛ばそうとしたゴーレム

の脚は……


「……どうした?動きが止まった

ぞ?」


彼の剛腕によって止められたのだ。

タウラスの腕は金色で、大きな

形に変化している。


「ゴルドコングの剛腕!」


そう叫びながらタウラスは、

ゴルドコングなるモンスターの

腕に変化させた右手で敵の脚を

止め、左手で敵の顔を殴り

飛ばした。敵の顔はシャナの

方に飛んでいったが、彼女は

飛んできたグレイザーの頭を、

他のグレイザーに殴り飛ばして

もらい、身を守っていた。


「核いただき!」


そしてタウラスはまたも敵の

核を強引に奪い取り、それを

剛腕で握りつぶした。これで

グレイザー2体撃破だ。


「あ~ん、またやられた~!」


シャナはショックを受けている

ように見える。このまま残り3体の

ゴーレムを倒して、シャナを撃退

させる事ができればいいんだけど

……。


「さぁ……まだまだ!」


タウラスは腕の変化を継続した

まま、シャナを挑発する。これが

特級冒険者の余裕というもの

だろうか……。

この度はこの作品を読んでいただき

ありがとうございました!最近

大きな台風が日本を横断しましたが、

僕の住んでる地域はかなり台風の

影響を受けやすい所だと思います。

なのでこの時期になると「あ~この

季節がやってきたか」という気持ち

になります。台風で厄介なのは停電

だと思います。これのせいでスマホは

充電できなくなりますし、テレビも

見れなくなるのでかなり厄介です。

でも、浸水などそれ以上に厄介な

事もある所ではあるので皆さんも

台風の時は気をつけましょう。

これからもよろしくお願いします!

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