弟くん誕生
こんにちは、平重盛です。
今生はまだまだ分からないことが多いですが、無事1歳になりました。
歴史通りなら、まだ死なないと分かっていても、赤子の死亡率が高い時代だけに不安でしたが、最近は、大丈夫かも?と思えるようになってきました。
なぜなら、生まれた時から一緒にいる子狼たちが、僕の寝ている部屋に時たま入ってきてはフヨフヨ飛んでいる、人の顔をしたハエのような気味の悪い蟲を食べているのを何度か見たからです。
あ、これって病原菌のようなものを食べてくれているのかな?となんとなく思っています。
とりあえず、このハエは病蟲ハエと名付けました。
他にもいろいろ変なものを見ることがありますが、とりあえず気にしないようにしています。
ところで弟くんが産まれました。
次男だから平宗盛かなーっと思っていたら、平基盛とのこと。
正直、どういった人物だったか記憶にない。
でも清盛パパ亡き後の平氏を率いたのは平宗盛だったはずだから、早逝してしまったのだろう。
できれば長生きして僕の助けになってほしい。
ピコンッ
「ぶっ?!」
突然の音にびっくりした。
こっちの世界に来てから久しく聞いたことのなかった電子音だ。
そして、謎の電子音が鳴ると同時に、視界の端のほうに電子文字が浮かんで見えるようになった。
-mission 女神様からの最初の指令だよっ♡ 基盛くんの子守をしよう-
・・・ずっこけた。