僕のこの記憶をそのまま映画にする!
僕の幼い時の記憶、、、。
僕の家は、大きな家で家政婦さんも2人いるほど立派な家だった、、、!
父親は一からはじめた仕事が成功し、お金は腐るほどあったんだ、、、!
母親は、僕と弟の傍にいつも一緒に居てくれたよ。
父親が、僕たち兄弟の傍に居る事がほとんどなかったからなのか、、、?
僕も弟も、お母さんにべったりだった、、、!
お父さんは、たまに家に居ると、、、?
昼間からお酒を飲み、暴力的になる、、、!
そうするとね、、、?
突然! 母親を殴るんだ、、、!
僕も弟も、必死になってお母さんをかばうけど、、、?
子どもの力じゃかなわなくて、、、お母さんはお父さんの暴力に怯えていた!
家政婦さん達も、知っていたのだけど、、、?
予め、お父さんに強く言われていたんだ、、、!!!
『見てても、知らないフリをしろ! 警察なんかに届けたら、、、?
お前たちをクビにする!!! お前たちだって困るだろ! 仕事がなく
なれば、自分たちの家族を養えないぞ! いいな! 黙っているだけで
いいんだ! ただ、それだけの話だろ、、、!』
『・・・ははい、ご主人様。』
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お母さんは、僕たち兄弟にいつも言っていた事があるんだ、、、!
『ここに住めるのは、全部! お父さんのお陰なのよ! だから、お母さんが
お父さんにどんなに酷いことをされていても、誰にも言っちゃダメ、、、!
これは! 貴方たちとお母さんとの約束よ! 守れる?』
『・・・どうして? 何故? お母さんはお父さんの暴力に耐えなくちゃいけ
ないの、、、! そんなのおかしいよ...。』
『スタンディー! 貴方は本当に優しい子。もうお母さんの為に泣かないで!』
『僕もイヤ! お母さん、イタイ、イタイ。』
『そうね、マスト! でもお母さんなら大丈夫よ! ずっと二人の傍に居るわ!』
『・・・お母さん、』
*
お母さんの身体には、あちこちアザだらけで、、、。
そのうち、お父さんの仕事が上手くいかなくなって...。
ほとんど毎日、お父さんは家に居るようになった。
そうなると、、、?
お父さんの飲むお酒の量も増えたしお母さんに対しての暴力も酷くなった!
それに、日に日に暴力はエスカレートしていく...。
このままだったら、、、?
『お母さん、死んじゃうよ! お願いだから! お父さん! お母さんを
これ以上、殴らないで!』
『子供は、引っ込んでろ~!!!』
『スタンディー! キャーーーー!!!』
『おい!? やめてほしかったら! アイツにお前から言え! 一切お前を
助けるなと! そうしたら? 子供たちには手をあげない! 約束する!』
『ほんとね! トーマス、約束よ! スタンディー、マストよく聞いて!
お父さんは、貴方たちに手をあげないと約束してくれたわ! だから、どんな
事があっても、お母さんを助けちゃダメよ! いいわね! 約束してスタンディー
マスト!』
『・・・お母さん、』
『これでいいのよ!』
『・・・わ.分かったよ、』
『いい子ね! 偉いわ!』
『アハハハ~流石! 俺の息子たちだ~! 物分かりがイイ! これで!
思う存分お前を、殴れるな!』
『・・・・・・』
『お父さん! お母さんをこれ以上! 傷つけないで!!!』
『さあ~来い!』
・・・お父さんは、お母さんの髪を引っ張り引くずるように違う部屋に連れて
行ってしまった、、、!
どれぐらいだろう、、、?
物凄い音とお母さんの悲鳴がずっと聞こえていた、、、!
そのうち、お母さんの声が聞こえなくなった...。
お父さんが、ゆっくり出てきて僕たち兄弟に言ったんだ、、、!
『・・・お母さんは、もう眠っているから! 中には入るな!』
お父さんは、そう言うと、、、?
黙って自分の部屋に行ってしまった...。
僕と弟は、そっとお母さんが居る部屋に入ると、、、?
お母さんは、血まみれになって死んでいた......。
▽
そして、あれから、、、10年が経った、、、。
僕も15歳になった。
僕と弟は、施設に入れられて里親の元でお互い別々のところで生活している。
父親は、お母さんを殺した罪で終身刑を受けて今も刑務所の中だ、、、!
僕と弟は、たまに会うけど、、、。
父親の話は一切しないし、面会も1度も言った事はない、、、!!!
僕たち兄弟が大好きだった母親を殺したのだから、当たり前の罪を父親が
受けているんだと思っている、、、!
もっと言うと、、、?
僕は父親に【復讐】も本気で考えた、、、!!!
でもそんな事をしたら、、、?
亡くなったお母さんが悲しむだろと思ってしないだけ...。
それに弟は、あの時の事を憶えていない、、、!
あまりにもショックで記憶がなくなってしまったんだろうと医者に言われた!
*
そして僕は、心に決めた事があるんだ、、、!
僕は、この記憶を丸ごと映像化して映画にする事に決めたんだ、、、!!!
この時代では、それが可能になっている、、、!
その人が持っている記憶や夢を、そのまま映像化する事、、、!
僕の記憶の中にある! あの時、起きた真実をみんなに観て欲しい!
伝えたいんだ! もうこんな事が誰にも起きないためにも、、、!!!
こんな事は、起きてはいけない、、、!!!
だから僕はこの記憶を 『映画として!』残す事にした、、、!
・・・そして! 今日はその上映される初日だ、、、!!!
きて観てくれる人達は、、、どう思うのかな、、、?
最後までお読みいただきありがとうございます。




