大空
みち木遊です。
珍しくエッセイを書いてみました。
空を見る。
いつもと変わらない空。
でも、世界は終末。
地割れはひどいし、地震はうるさい。
でも、空は変わらない。
雲に覆われたり、雨を落としたり、夕焼けに染まってみたり、暗闇の中に月明かりと星の光をとおしたりしてる。
でも、世界は終末に向かっている。
変わらない空を置いて、世界は終末を迎える。
変わらない空を見て、思った。
大切なものはあっただろうかと。
何か、今に至るまで出切りことがあっただろうかと。
だが、それはただの後悔だ。
何か過ぎた後にしかできない悔いを見つめる、それだけのことなのだ。
だから、考えた。
腐る程あった時間を浪費して、得たものをかき集めて、考えた。
そして、気付く。
無力だと。
力ない者なのだと。
だから、わかった。
無力には残された時間を受け止めるための知恵があるのだと。
最後に大切だと思うものをすべて守るための明日を見るための、最後を見るための、頭があると。
だから、その知恵の為にも、すべての為にも、無力な仲間の為にも、生きる。
生き続ける。
全ての尽きる時が生きるのをやめる時だから。
まだ、死ぬときじゃない。
みち木遊です。
変に意味を持たせず、思ったことをストレートに書くのは心地よいです。
空は変わらないのは、日常を壊すためだと思います。
空は日常を壊しつつ、保つ、そんな気がします。
最近、嫌なことを訊くことが多いと思います。
それでも、生きるってことは何かあると思います。
そのために、これを書きました。
ここで今回は筆を置かせていただきます。
また、どこかで。