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組長は・・・!

場面は佐々木君が部屋を出てすぐ。

犬「本気でしたよね?」

赤「んー?まぁ、後半はな。」

金「でもリンク率30パーセントは守ってましたね。」

犬「かなりのスピードだったけど、ギリギリ避けれたんじゃないっすか?」

赤「よけれた!って言いたいところやねんけど微妙やな。それとあの子急にリンク率あげたやろ?」

黄「はいリンク率66%ぐらいでした。」

犬「すげっ!!」

赤「あのまま、責められたら勝てなかったやろうしな~」

黄「・・・・」

赤「まぁ一番はあの子の眼やな」

黄「怖かったですね」

赤「うん、これ以上リンク上げさせるのはちょっと気が引けるよな。」

犬「でもさ、佐々木君、リンク率そんなに高くなさそうな時からなんか強くなかった?!」

黄「私もそれ思った、リンク率だいたい10%ぐらいから先輩にうまい感じに一撃いれたし」

犬「あれ、センスあったよね~!」

赤「なんかリンク率が低い感じがしてちょっと手抜いたら弁慶カーンッてやられたわ。びっくりしたわ!」

黄「なおさら佐々木君強すぎ説。」

犬「なにかあるとおもうんだけどなぁ~」

黄「この時期に学校に入ってるってことは一年の特等だろうけど・・・」

赤「そんでな、いろいろ怪しいからそれとなく本人に聞いてみたら、真剣な顔で黙っちゃったんよ」

犬「あらら」

赤「やから佐々木君の闇が深そうな部分は先生に聞くしかないな」

犬「ですね~」

赤「・・・っていうか、腕痛いわ~」

黄「先輩、避けるの諦めてから防御に専念しなかったんですか?」

赤「したよ~それでもほら」

そういって赤は腕を見せる。

犬「うわぁ」

黄「青くなってますね」

赤「いやぁ、本気出すように最初の方に脅しかけといたからその効果やろな~」

犬「ポーションいります?」

赤「うん頂戴!」

犬「はい」

赤「サンキュー」

犬はポケットから緑色の液体が入った小さなビンを取り出し赤に渡す。

赤はそれを受け取りふたを開けて青くなっているところに振りかける。

赤は半分ぐらい使って犬に返した。

赤「ありがと!あ、そうそう今日のチーム遠征で五月レヴェル7になったやろ?チームボックスの中にレヴェル7から装備できる弓があったから試してもええで~」

黄「ありがとうございます。」

赤「ええよ、ええよ。チームボックスはみんなのものやし。」

犬「・・・そういえば先輩、春休みの宿題終わってないとかいってませんでしたっけ?」

赤「あー!!ミスったぁ~佐々木君のせいや~」

黄「早百合さゆり先輩に見せてもらったらいいじゃないですか?」

赤「それがな!早百合のやつ見せてくれへんねん!まぁ寝てる間にみるんやけど」

犬「あぁ~早百合先輩、あいつ絶対留年する!って心配してましたもんね~」

赤「そうなん?」

黄「先輩、せめてテスト期間ぐらいは自主練休んでくださいよー」

犬「そうだそうだー」

赤「え~でもな~」

黄「そうだ!今度の勉強会に佐々木君呼ぶんで来てくださいよー」

犬「ナイスアイデア!」

赤「え!?ならいこーかな。」

黄「先輩佐々木君好き説」

赤「!?ちゃうちゃう・・・ほらあいつ、やたら強いわりになんか不安定なきがするやん?やから、チームリーダーとして支えたろー!・・・みたいな」

犬「じゃ、私も支える~」

黄「・・・そういえば明日の訓練とかの説明佐々木君にしてないんで私が電話でつたえましょうか?」

赤「いや、うちが伝えるわ。チームのルールとかちゃんと話したいし。・・・ってもう9時50分やん!」

犬「あ!そろそろやばいっすね」

赤「えーと、明日の訓練は9時40分集合やから。じゃあさいならー」

黄「おつかれさまです。」

犬「おつかれでーす!」

組長はお勤めを終了なされて寮の部屋に戻った。

「ただいまー」

早百合の返事が返ってこない。

組長は歩いてベットルームに歩いていくと窓から外をみて黄昏ている栗色の髪の同居人。早百合を見つけた。

少々子供っぽいが組長は早百合の右肩を後ろからポンポンした。

もちろん、組長は人差し指で頬っぺたを一刺しするつもりだ。

プ二。

「ひっかかった~」

「私のルーティーンをじゃまするな!」

「ごめんごめん、そうそう話したい事があんねん」

「五月のレヴェルアップのこと?」

「ちゃうちゃう、聞いておどろけ、新人がはいったで!」

「ふーん特等生?」

「せやと思うで。」

「ふーん、どうだった?」

「え、ききたい?」

「・・・・・」

「聞きたいなら春休みの宿題見せて~」

「・・・・・はぁ今日だけよ。」

「サンキュー!・・・・そんでな今日その子、って佐々木君って言うんやけど。模擬戦して負けてもうた。」

「は?」

「あ、そうそう佐々木君に電話しなあかんのやった。」

「ちょいまち!その話くわしく!」

「え~ちょっとまってーな今電話するし」

「う~!!!」

「わかったわかったスピーカーにしたるから話きこえるで。」

「それはそれでやなんだけど・・・」

「気にせんでええよやましい話するわけじゃないし、まぁその代わりいろいろ探り入れるかもせえへんから邪魔てんといてな~」

「・・・わかった」

プルル、プルル、プルル、ブチッ

「佐々木君?!まじでミッチーに襲われてる?!」

「はぁ?!」

プルル、プルル、プルル

「佐々木君大丈夫?光津子におそわれてない?!」

「襲われてませんよ!」

「おお、そうかそうかならトイレ?」

「・・・・はい」

「おお、そうかそうか・・・そうそうチームのことで話があんねんけど」

「ちょっとまってください!」

「ん?どうしたん?」

「汚いんであとでかけ直していいですか?」

「別に気にしんでええよ、うちのチームに入ったからにはかわいい後輩やねんからそれぐらい屁でもないわ!」

「・・・・かんべんしてくださぃ」

「あ!佐々木君は今、一種の極限状態ってやつやろ?これはなかなか使えるからちょっとつきあってな~」

「・・・・・・」

「えーと佐々木君はうちの質問にyesかnoで答えきるまで電話切ったらあかんで~」

はよしてぇ・・・

「・・・・・」

「・・・返事がないけどyesってことやな」

「それでは、今ウンコもれそうですか?」

「yes」

「ははははは!」

「えっと、佐々木君の戦闘力はもともとですか?」

「no」

「佐々木君の明日の予定は開いている」

「yes」

「ハーレムが好きだ」

「yes」

「実は中二病だ。」

「yes」

「闇が深い」

「yes」

「組長が怖い」

「yes」

「仲間は大切にするほうだ。」

「yes」

「組長のことを美人だと思う。」

「yes」

「そろそろ、電話切ってほしい」

「yes!!」

「ほんじゃ、またかけ直すわ。」

ブチッ

電話を終了すると栗色の髪の人が間髪入れずに二の腕をつねる。

「痛い、痛い、痛い、なんで?!」

「うちのチームの品格が疑われるわ!」

「いやいや、別にええやん。品格とか・・・それよりもコミュニケーションとかチームワークのほうが大事やん!」

「それにしてもあのやりかたもと質問は汚いわ!」

「え~そう?でも聞きたいことはちゃんと聞けたわ。」

「・・・ふーん、たとえば?」

「え?・・・・仲間を大切にするとか?」

「・・・・」

「ごめんごめんごめん謝るからそれ以上つねらないでぇぇ!!!」

「・・・はぁもういいわ、そういえば声的に男なの?」

「おう」

「まじで?」

「うん」

「うちのチーム女しかいないじゃん。」

「電話でハーレム好きか?って聞いてyesって答えたやん?」

「本気でいってんの?!」

「あ、そろそろまた電話かけるわ。」

プルル、プルル

「はい、もしもし。」

「どうもーようでた~?w」

「・・・」

「あ、そうそう。君新人やからチームのルールとか教えに電話したんやった。えーと我がエントランスファイヤーの特色は新人の育成に力を入れているところとチーム内のコミュニケーションを積極的にとるようにしているところです。入隊する条件はC+以上の戦闘能力と社会性、向上心、がある者。チーム独自のルールとしては、入隊試験としてチームリーダーと模擬戦をすること。ダンジョン攻略での戦利品はチームのものとする。ってところやな。」

「わかりやすかったです。」

「へへへー。そうそう明日暇って言ってたやんか、やから10時から今日模擬戦した部屋で練習とか一緒にやろー」

「わかりました、制服でいいですか?」

「あーうちのほうで体操服用意しとくからとりあえずは制服できてな~。」

「わかりました。ありがとうございます」

「ほいほい、じゃあおやすみ~」

「はい、おやすみなさいー」

ガチャ

「・・・普通の時もつかみどころのない性格ね」

「そうか?まぁそうかもな」

「・・・まぁいいわ今日は遠征で疲れたしもう寝る。おやすみ」

「おやすみ。」

組長は明日に備えて風呂に入ってすぐ寝た。宿題のことをほったらかして・・・

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