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異世界放浪紀行  作者: Apple
序章
4/4

第3話: 始まりの草原 3

第4話目です。

説明パートが中々終わってくれません。


________________________________________________


 ウルトは言った。自分たちを呼んだのはこの世界の問題を解決し、この世界を滅亡から救ってもらうためだと。

 では何をすればいいのか?それは言えないと。もうわけが分からなかった。


 『…自分がおかしい事を言っているのは勿論分かっている。ただ何故言えないのかにもちゃんと理由があるんだ。それを聞いて欲しい。』


 ウルトはそう言った。…まぁ、そうだよな。俺は落ち着くためにその場で一回深呼吸をする。

 

 …すぅー、はぁー。…よしっ!おっけい。


 「それでウルト、その理由ってのは何なんだ?…あー、あといきなり、大声を上げて済まない…。」


 『いやいやそれに関してはこっちが悪いからね。君たちは悪くないよ。そして理由だね。これは僕が作ったルールのせいなんだ。

 僕はこの世界を創る時に、神からこの世界の人への過度な干渉を出来ないようにしたんだよ。』


 過度な干渉?…というかそれよりも、


 「じぶ…「自分で作ったルールなんだから自分で改変できないのか?」


 俺が言おうとしたらノヤに先に言われた。てかこっち見てニヤニヤすんなうぜぇ。


 『勿論、それが出来れば万事解決で後は君らに丸投げだったんだけど、何分、世界創生時に創ったルールなものでね。僕も気合が入っていたというか何と言うか…僕含む神々全てはこのルールの改変を不可とするというルールも付け加えてしまってね…』


 申し訳なさそうにウルトは言う。だがひとつ疑問が浮かぶ。俺は口を開き、言った。


 「俺たちはこの世界の人ではないからこのルールは当てはまらないのでは?」


 そう、俺たちはこの世界の人では無く、異世界の人なのだ。つまりルールは適用されないのではないか?

 そう思ったのだがどうやらそれは駄目なようだ。ウルトが残念そうに言う。

  

 『その考えは非常にいいんだが、君たちがこちらに来た時点で君らはこちら側の人として世界に認識されてしまう。君たちがゲームで遊んでいた頃に声をかけて連れて来ても世界は干渉があったとして処理してしまうからそれも出来なかったんだ。』


 …見ていたのか。というか、


 「随分ずいぶん融通ゆうずうが利かないルールだな…」


 俺は呟く。だがその辺りはウルトも思っているんだろう。


 『全くだよ。次があるとしたらもうちょっと緩く設定しようと反省しているところさ…。』


 なんて言っている。なんというか神様らしさがまるで感じられないセリフだった。

 

 「…それで結局俺らが呼ばれたのは何でなんだ?」


 ノヤが言う。そういえばそんな話をしていたんだったな。


 『まず第一にこの問題を解決するに足る人間であるか。そしてその次にこの世界で生きていく適性があるかどうか。これらを加味して色々シミュレートした結果君たちが最適である。と運命の神が言っていてね。それで君たちを呼ぶこととなった。』


 運命の神すげーな。いったい何人の人をシミュレートしたのだろうか。恐らく試行回数は億を超えているんだろう。だが、適正とは何なのだろうか?


「その適正というのは?」


 ノヤが聞く。するとウルトは少しテンションを上げて言う。


 『フッフッフ…!ようやく聞いてくれたね!僕はそれが言いたくて堪らなかったのさ!』


 やはり神様らしさがない。こんな創造神で大丈夫か?……あぁ、大丈夫じゃないから俺らが呼ばれたのか…


 『今、失礼なことを考えなかったかい?』


 「いえ、なにも。それで適正について教えてもらっても?」


  勘は鋭いようなのでこれ以上ウルトを悪く思うのはやめておこう。それよりも適正のほうが気になる。


 『…本当かい?まぁ、いいよ。創造神は懐が深いものだからね。…さて、適正の話だったね。その前に、この世界についてお話しよう。

 この世界ヴォルトゥスは君たちの世界で言うところの剣と魔法の世界だ。ドラゴンが空を飛び、海には想像も出来ないほどに巨大な化け物が群れを成して遊覧し、地上にはゴブリンやオークなどの魔物が跋扈するなんでもありなファンタジーワールドだよ!

 …いやぁ、この世界を創生するのにも苦労したんだよ?地球なんて7日でしょ?僕はこの世界を創るのに3年かけたからね?もう世界の端から端まで満遍なく何度も何度も見直して環境も色々な生物が住めるように調整してね、魔法も自分たちでオリジナルが創れるようにも設定したし、スキルだって僕が思いつく限り全てをこの世界に導入したからね。いやぁ、あの時は大変だったなぁ…。あぁ、それから……「「ストップストップ」」


 ノヤと俺、二人で同時に止めに入る。そうでもしなくてはこの神は延々と話していそうな気がした。


 『あぁ、済まない…どうしてもこの世界には思い入れが強くてね…語りだすと止まらなくなってしまうんだ。失敬失敬。…さて適正の話だったね。といってもこっちは実際に見てもらうほうが早いだろう。

 二人ともステータスオープンと言ってくれないか?』

 

 

 「「ステータスオープン」」


 俺たちは言われた通りに言葉を紡いだ。すると目の前の空間に文字が現れ始めた。

いい所ですが今回はここまでです。

いつも読んで頂きありがとうございます。

次回の投稿は6/10 0時予定でしたが、申し訳ございません。

明日までお待ちください。

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