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プロローグ
恋って何?
そんなの必要なくない?
とか、小さい頃は思ってた。その時の私、何言ってんの?
だけど、気づいたんだ。
いつの間にか、惹かれてたことに。
初めは興味が無かった君に。
その時から、恋は人生の中で必要とされてることに気がついたんだ。
他の人や、街の人達にも目を向けるようになった。
世界が一変した。気がした。
その大切さを教えてくれた君は、こう言った。
「恋ってさ、よく分かんないよね」
って。前の私なら共感したことだろう。
今の私は、そうとは思わなかった。
でも、私がこの言葉の本当の意味を知る日は、まだ遠い。
君へ対する想いは誰にも負けない。
もしも今、三つしか選択肢がないなら、どれを選ぶ?
①恋のためなら、自分のことについては何もかも我慢する
②恋のためなら、友達を敵に回してもいい
③恋のためなら、どんな手を使ってでも相手を振り向かせる
私は、どれも選ばなかった。