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『転生なんてさせねぇ!』〜転生させたくない元勇者と転生をさせたい神の戦い〜  作者: 深森あい


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第38話:裂け目の記憶

荒野の峡谷に立ち、俺は目を閉じた。

そこは世界と世界の縫い目――俺が転生を拒み、強引に戻ってきた“痕跡”だ。


光に包まれたあの日の記憶が甦る。


――秩序神の声。

『勇者よ。役目は終わった。次は転生の座へ』

白い光が俺を呑み込もうとした。


「……冗談じゃねぇ」

仲間は散り、好いた女は全員イケメンタンクに奪われ、俺の隣には誰も残らなかった。

英雄の称号だけ抱えて転生? そんなもん、笑わせるな。


俺は全魔力を叩きつけ、光の縫い目を裂いた。

天界を経由して――強引に地球へ戻った。

それが俺が“例外”になった瞬間だった。


拳を握り、荒野に立ち尽くす。

「……俺が例外である意味、その初心を忘れちゃいけねぇ」



---



「おーい、何ひとりで黄昏た顔してカッコつけてんだよ!」

頭上から突然声が降ってきた。見上げれば、イケメンタンクが崖の上で両手を振っている。


「おっお前……! なんでここにいんだ!?」

「決まってんだろ? お前が格好つけてるとこ、わざわざ見物しに来てやったんだよ!」


ドガァァァン!!

崖を飛び降りたタンクが、俺の目の前に着地。地面が揺れた。


「ほら見ろ! 地割れも俺が直してやったぞ! ……ついでに地面に“タンク様参上”って刻んどいたからな!」

「お前バカだろォォ!! 秩序神に消されるわ!!」


そこへロリババア賢者が杖を突きながら現れた。

「やれやれ、また無駄に地形を壊しおって……弟子、こやつの教育を任せるぞ」

「いや、俺に押しつけんなァァ!!」


荒野に俺の絶叫が響き渡った。



タンク「は?俺が1番常識枠だろ」

賢&元勇「それだけは無い」

私(作者)「お前らも同義だわ」


次回、第39話「 ? 」

何が起きるんでしょうか?


この作品がひと段落つきましたら、一旦休載に入ります。

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