第34話:変態勇者 vs キラーファング・ラビット
「きゅぴぃぃぃ!!」
子ウサギ――いや、群れで襲いかかってくる“キラーファング・ラビット”たち。
その牙は剣のように鋭く、俺の尊厳にとって致命的な危険を放っていた。
「ちょっ!? 名前からしてもう完全に危険生物だろコイツらァァ!!」
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タンクが豪快に笑う。
「光! その股間にかぶりつかれたら一生のネタだぞ!」
「命と未来が終わるんだよォォ!!!」
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賢者は冷静に分析。
「ウサギの牙は魔力を帯びておるな。常人ならば一噛みで戦闘不能じゃ」
「常人って……俺、ただの大学生だぞ!?!」
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ウサギの群れが飛びかかってきた!
「やべぇぇ!!」
俺は必死に転がって回避。草で擦れて痛い!
「きゅぴぃぃ!」
一匹のウサギが狙いを定め、一直線に――
「やめろォォ!! そこだけはやめろォォ!!!」
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虹色の光が降り注ぐ。
メタモルフォス様が荘厳な声を響かせる。
「よいぞ光! 変態は試練を経て、己の急所を守る術を学ぶのだ!」
「神様まで実況すんなァァ!!!」
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元勇者が叫ぶ。
「光! 今こそ技を叫べ! ダサかろうが力は力だ!」
「くそっ……言いたくねぇけど……やるしかねぇ!!!」
俺は拳を握り、全力で叫んだ。
「“愛と変態のメタモル斬”!!」
光の斬撃が放たれ、ウサギたちの群れを一掃する。
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静寂。
そして冒険者ギルドの仲間たちの視線が集まる。
「……技名、やっぱダサい」
タンクがぼそりと呟いた。
「うるせぇぇぇぇぇぇ!!!」
次回、「第35話:裸勇者の冒険は続く、そして――」
初仕事完了! 果たして光はついに服を手に入れ、変態勇者から脱却できるのか!?




