第28話:勇者候補、裸で異世界スタート!?
勇者(笑)可哀想
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
まばゆい光に飲み込まれ、俺は空中を転がるようにして放り出された。
気がつけば、そこは草原。
どこまでも広がる青空、風に揺れる草、鳥の声。
――そして。
「……あれ? 俺、裸じゃね?」
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「え、うそだろ!? 服!! シャツ!! ジーンズ!! 下着まで置き去りとか神どういう嫌がらせだよォォォ!!!」
俺は慌てて股間を隠しながらしゃがみ込んだ。
その瞬間、近くを歩いていた村人の子供が指をさして叫んだ。
「ママー!! 変態がいるぅぅ!!!」
「違うぅぅぅぅ!!!」
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変態の神の声が、空から響いた。
「安心せい光! 人間は皆、生まれたとき裸じゃろう? つまり今のお前は原初の勇者……そう、“真の変態”なのだ!!」
「お前絶対楽しんでるだろォォォ!!!」
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草むらから現れたのは一人の女性冒険者。
赤いマントに革鎧を着た、いかにも勇者っぽい姿だ。
彼女は目を丸くして俺を見て……そして剣を抜いた。
「……へぇ。異界の勇者候補ね。けど――最初の印象は最悪だわ」
「いや違う! 俺は変態じゃなくてただの被害者なんだってぇぇぇ!!!」
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こうして俺の異世界生活は、全裸・無一文・変態疑惑つきで幕を開けた。
次回、第29話「服か、尊厳か、それが問題だ」
勇者候補・佐藤光、まずは服を手に入れられるのか!?




