第20話:第三の勇者、覚醒(?)
右手に集まる光は、もはや神すら警戒するほどの輝きを放っていた。
秩序の神が神妙な声で言う。
『……これが第三の力か』
変態の神がニヤリと笑う。
「うむ、やはり変態の香りがする!」
「お前は黙ってろォォォ!!!」
---
「光! 叫べ! その技を!」
元勇者が煽る。
「え、ちょ、まだ技名考えてないんだけど!?」
「お前はいつも即興だろ!」
タンクが背中をバンバン叩く。
「第三の勇者なんだから第三っぽい名前つけろや!」
「第三っぽい名前って何!? 意味わかんねぇよ!!」
---
焦る俺。
だが確かに力は暴れている。名前を叫ばなきゃ爆発する。
「くそっ……ええい、いけぇぇ!!!」
「第三本能ッ!! 無計画断斬ッッ!!!」
刃が閃き、街ひとつを真っ二つに割った。
---
「……」
全員が固まる。
「……おい」
元勇者が口を開いた。
「さっきから名前が全部“断斬”で終わってんぞ」
「レパートリーなさすぎィィ!!」
タンクが大爆笑する。
「ワシの弟子でもないのに、なんでこんなセンス皆無なんじゃ……」
賢者が呆れる。
「いやセンスないって言うなぁぁ!!!」
---
秩序の神がため息をついた。
『……第三の勇者、力は認めよう。だが……技名は認めぬ』
「神様からまでダメ出しィィィ!!!」
変態の神が肩を組んでくる。
「安心せい光。ワシは認めるぞ。お前は立派な――“天性のネーミングセンス変態”じゃ!」
「要らねぇ称号ォォォォ!!!」
次回、第21話「技名コンテスト開催!」
果たして光は、まともに叫べる必殺技を手に入れられるのか!?




