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プロローグ

「死にたい」

この西出恭介にしできょうすけ気づけばそんな言葉が口癖になっていた。


なぜ死にたいなんて言ってるかは

まあ話せば長くなるのだが簡単に紹介させていただく。


俺は現在23のコールセンターで派遣社員として働くいわゆるフリーターと言うやつだ。


長野県の田舎出身で元々パティシエになるために上京して無事就職するも

そこはどブラックで将来性が全く見えないとこだった。

尚且つコロナ禍もあり飲食業界はかなりの不況を強いられることになる。


親孝行もできないことに不安を感じ、俺はマルチ商法を専門のクラスメイトに誘われたので始めることにした。


最初は軌道に乗っていたが、組織崩壊してろくに金も貰えやしないのに朝8時から深夜の4時まで営業活動をするもなんだかんだで200万程借金をし、体も壊し精神も壊したので俺は辞めることにした。


しかし、現実は荒波のように次々に試練を課す。

毎月金融機関からの連絡も途絶えず、家賃も払わな行けないので俺は平日は派遣で時給のいいコールセンターでバイトをしていたのだが……

「金が足りん。」

時給1700円でも手元に残るのはたった5000円残るかどうか…年金も払えてないし本当に限界フリーターの一言だった。


正直、今の仕事だけではどうしようもならんということで俺はひとつ結論づけた。

「バイト……始めるか。」


俺はバイトを探す事にした。


☆☆


「いらっしゃいませ!ご注文をお伺いします。」


金は無いのだが家にいるとどうにも作業をする気になれん。

ということで俺は駅チカのマックで仕事を探す事にした。

マルチ商法をしていた時も活動はファーストフード店かファミレスでやってたから調べ物をする時や作業をする時は外出してしまう。


もちろん注文は

「ホットコーヒーSでお願いします。」


100円なのでコスパはとてもいい。

しばらくして注文が来たので席に着く。

こういったファーストフード店のコーヒーは酸味が強く飲みやすさに長けている。

まあ、甘党なのでミルクと砂糖は入れるんですけどね。


そして俺はスマホの求人を見る。

俺は11時から19時まではコールセンターの仕事があるので夜勤がいいんだが…

ちなみに俺の住んでる周辺は副業に向いてる仕事として飲食、アミューズメント、そして……夜職などがある。

「おっ、これにしてみようか。」

吟味した結果夜職にした。

なぜ夜職かと言うと昔ホストをしていたので自身の経験と親和性が高いのではと感じた。

時給も1500円と限界社会人にはうってつけの条件である。


そして夜職のメリットとしては体入、いわゆる体験入店がある。

日当も貰え、合わなければ入職しなくてもいい制度である。


俺はすかさずエントリーのボタンを押した。


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