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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「はあ……」


 私はちょっと重たい息をはく。今は私のクラスの人達数名プラス、クリスちゃんのクラスの人達数名でカラオケにきてる。そして今いるのはカラオケ店のトイレだ。カラオケは一度来てみたかった所だ。いや、初めてではないんだけど、友達と来るってのは初めてなのだ。

 けどちょっと残念な部分もある。今は鈴鹿がいないし、スオウもいない。鈴鹿は誰かがいたら基本あんまり私に構ってくれないからね。学校では私の世話係としてやってくれるが、いつもと違う行動になると、後はお任せスタンスだ。


「一緒に行こう?」


 とか誘ってもきっぱりと断られる。さみしいよ。友達と思ってるのは実は私だけでは? とか感じる。まあそうじゃないとはわかってるだけどね。鈴鹿も友達付き合いとかよくわかってない子だから誰かに付き合うとかしないんだよね。

 もともとがきっと一人好きってのもあるんだと思うけど。スオウがいないのは、さっさと秋徒と帰ったからだ。てかクリスはそうなるとわかって今日、誘った節がある。


「ねえ、クリスはどこまで知ってるの?」


 私はクリスに探りを入れる為にそんな事を聞いてみる。こっちから情報を漏らしたとか知られると怒られるから、私から言う気はないんだけど、クリスは普通の女子高生じゃないからね。既に色々と知ってそうなんだよね。そうは思うんだけど、私から確定情報をいうと不味いから、一応曖昧に聞いてる。


「もちろん全部しってるデーーース」


 そういって手を拭いてるクリスはウインクまでしてくる。ここで今までの私なら驚いて色々と口に出しちゃってたけど、私は日々成長してる。これがクリスちゃんの誘いだとわかってるのだ。


「全部ってどういうことかな?」

「……ふふーーーん、全部デスよもちのろん」


 うん、これはやっぱり確定まで行ってない感じだね。確かにクリスちゃんの情報収集能力は凄い。彼女の後ろには秘密機関の様な物がいるからそれが色々と探ってるってスオウは言ってた。


「そういえば、今日は日鞠がいませんでしたデスね」


 きた、更に一歩踏み込んで……たぶん、日鞠ちゃんがLROから出てこれないんじゃないか? ってのは知ってるんじゃないかな? クリスちゃんなら、そのくらいの情報は集められるだろう。でも本当にそうだという、一番身近な私たちからその確証が欲しいんじゃないかな?


「でも、日鞠ちゃんって特別に授業とか免除してあるしそれでかも……よ?」

「うーんまあ一日では、そうかもデスね」


 一日では……とかいってる時点で絶対に結構知ってんじゃん。学校の人達も一日日鞠ちゃんの姿をみないのには慣れてるから別にそこまで気にしてる感じの人はいなかった。いや、勿論気にしてる人は沢山いる。けど、皆忙しいんだろうとか、用事があるんだろうって納得してる。

 けどこれが三日、四日と日数を重ねる内にきっと皆心配する筈だ。一週間ってのは問題を解決するには早すぎて、学校の皆にとっては遅すぎる気もする。まあそれでも、その期間なら、まだ誤魔化せるってのもわかる。一か月とかになると、流石に……ね。


「今は、それでいいデスよ。それよりもこの機会を利用しましょう」

「クリスちゃん利用っていったい?」

「簡単デス。日鞠欠乏症になってるやつらをこちら側に取り込むんデス」

「ええ? その為に今日はカラオケしてるの?」

「今はそれとなくこちらが煽ってそっちを焚きつけてる筈デス」


 もともと、家のクラスとクリスちゃんのクラスってそこまで仲良くないのに何だろうって思った。いや私とクリスちゃんが原因なんだけどね。皆対抗心燃やしちゃってるのだ。いや、私的には「私が一番」って思われるのは気分いいけどさ。


「日鞠は強敵ですからね。甘い事なんて言ってられないデスよ」


 クリスちゃんはそういうけど、なんか方向性が間違ってきてる気がしないでもない。いや、協力を頼んだのは私だけどさ。でも学校を三分して争う気があるわけじゃないんだけど……けどすでに派閥は出来つつある。もともと日鞠ちゃんという一枚岩が今や、私とクリスちゃんとで分かれてる。


 あの日鞠ちゃんから信者を奪ってるのというのは私にはそれだけの魅力があるのかな? って思えて優越感がない訳じゃないが、接し方がね。なんかリアルに思い描いてた学校生活から離れてて言ってる気がしてね。でもここで私が引くと、きっとクリスちゃんがどんどん大きくなる。クリスちゃんは協力はしてくれるが、完全な見方ではない。


 もう私はやるしかないのだ。スオウに振り向いてもらう為にも!

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