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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 奴は……とうとうその姿を無くしてしまった。オリジンという力にその全てを飲まれて奴という存在自体がなくなってしまったんだ。だから今、このレスティアを飲み込もうとしてるのは既に『奴』という存在じゃない。それは暴走してるオリジンという名の『力』。


「やれるか? いや、やらないとだよな」


 僕の姿は今までとは違う。前にオルガトと共にオリジンを使った時とも違う。仮面やマントを装備してるのは変わらないが、仮面もマントも風と雷帯びている。


『大丈夫、私たちならやれるわ!」

『うん、大丈夫』


 頭に響く声。僕は二つの宝石をみる。フラングランはオリジンの力を受け入れてその姿を変質させてた。というか、物体としてのフラングランはなくなった。今僕は力をその手に持ってる感じ。二つの宝石だけはその姿をとどめてて、僕の手の甲へと移動してた。


「こっちに狙いを定めてるな」


 空に広がる力がこちらを認識してるかの様に向かってくる。全てを壊すオリジンの力。だが、今の僕はオリジンの力を完璧――かどうかはおいといてかなり制御出来てる。そしてそれは僕へと最適化されたオリジンの力だ。


「いけ」


 青白い稲妻が走る。小さな穴が空に空いた。そしてその直後黄緑色の風が吹き荒れて向かってきてた闇を打ち払う。マントが二つに分かれて、更に激しく大きく力を帯びていく。翼の様に広がるその力をはばたかせて僕は闇の中へと突っ込んだ。そしてフラングランで切り裂く。いや……食い破る。


 ただフラングランはを振るってるんじゃない。裂いた力を掴み僕は返還してる。普通の攻撃じゃ、この闇にはどんな効果もないだろう。けど今の僕の攻撃は通じ合った風と雷、そして制御できるオリジンによって力を裂けるほどになってる。そして支配権を奪ってる。


 全てを壊すオリジンの力。でも今や、僕のオリジンの力は違う。変換されたオリジンの力は光のシャワーの様にレスティアへ……いや、このエリアへと降り注いでる。そして全てをもとに戻してく。オリジンは破壊だけじゃない。全ての起源となる力は、全ての情報をそのうちに持ってるんだ。


 何もわからないときは、一番単純で簡単な破壊だけの部分が出てたにすぎない。けど今や、違う。僕はオリジンの声さえ聴ける。


「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」


 左右の武器が大きくなる。風と雷を帯びた両方の剣。二つを合わせて、一本の巨大な剣へと化した。そしてそれを力が立ち上る場所へと振り下ろす。禍々しかった光景が、光の本流へと変わる。その光の中で頭に色々な情報が流れ込んできてた。ほぼわからない事ばかりだ。


 だから大体は無視だ。けど一つだけ、ハッキリとわかる事があった。


『スオウ、信じてるよ』


 そういう日鞠の声だけを僕は確かに受け取って、そして頷いた。

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