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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「そうですか……そんな事が」


 そういったラオウさん。今、僕は秋葉原にある協会に来てる。今いる所はステンドグラスが夕日の光を受けて輝く礼拝堂だ。目の前には白い女神の像がある。僕はラオウさんと知り合うまで、協会の人は結婚式とかしか仕事がないと思ってた。


 けど実際はここには細々としてるが、人が来たりしてる。ラオウさんはそこらの神父とかとは違う。そう違うんだ。少しだけじゃない、圧倒的に。まず見た目が二メートル越えで筋骨隆々。この時点でなんでこんなのが協会に? ってなる。


 不釣り合いにもほどがある。けど既に僕は慣れてしまってる。だから違和感なんて……いや違和感は相変わらずあるな。でも慣れた。実際ラオウさんがいてこの協会は大丈夫なんだろうか? と思ってたが、案外大丈夫の様。協会の人としてちゃんと優しく接してるしね。


 確かに第一印象では逃げだすレベルで、実際そういう奴らもみた。けど、悪い人じゃない。だからここにきてる人はそれかわかってる人なんだろう。


 まあ今は誰もいないけど……けどだからこそこんな話が出来る。


「私がいれば良かったのですが……もう少し踏み入ってスオウ君の周囲を調べた方がいいかもしれませんね」


 僕の先日の誘拐未遂事件を聞いてラオウさんはそういった。


「とりあえずスオウ君を襲った奴らの特徴をもう少し詳しく教えてください」

「あんまり物騒な事は求めてませんけど、情報は欲しいですから……」


 ラオウさんは色々な国や傭兵組織をめぐってたらしい。だから僕を襲った奴らもわかるかもしれない。多分クリスに聞けばわかるんだろうが……あいつはイマイチ信用できない。だからラオウさんだ。僕はとりあえずこの前の事を思い出しつつ色々と答えていく。けど、向こうもプロ、そんなあからさまに組織を示すような物はなかった。


 とりあえず何か国語か喋ってもらってあの時の言語と照らし合わせてどこの国の組織かを少しは絞る。でも言葉だけでは足りない。組織というのは一つの国の住人だけで囲われてるとは限らないらしいからだ。でも国という後ろ盾で動いてるのでは? とも思うが、ラオウさんがそういうのならそういうものなのだろう。


「銃はどれを使っていましたか?」


 そういって懐から銃を取り出すラオウさん。おいおいここは日本ですよね? 最近僕は、結構この国も物騒なんじゃないか? って疑い始めてる。


「うーんこの中にはないですかね?」

 

 僕はそこまで銃に詳しくない。けど、自分で撃った銃くらいはわかるし、最近は目もいい事あってよく見える。ラオウさんが出した五丁くらいの銃ではないといえる。僕の言葉を聞くと、ラオウさんは「こちらへ」と言って僕を別の部屋へと案内する。


 協会の地下……見た目的には別段おかしなところなんかない。やけに殺風景だなって思うだけ。けど壁の一つに手を置いて押すと、壁の一部分がくるんと回って掛けられた銃が出てきた。それをいくつかやって壁の所々に銃が現れた。


「あの言語を使う組織なら、ここら辺が主力だと思ういますがどうですか?」


 使う銃にも組織的な特徴があるらしい。だから僕にどれかをラオウさんは求めてる。けど……けどさ……なんどでもいうけどここ、日本だよね!?

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