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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「皆は!?」


 何とか槍の雨を突破した僕は下をみる。それは酷い惨状だった。視界を埋め尽くす程に槍が刺さってて、地面を黒く染めてる。自分はどうやらそれなりに高い位置に居たから槍が勢いをつける前に壊せて脱出できた。

 けどこれを見る限り、槍は何度も降り注いだみたいだった。僕はどうやら槍の発生源の上に来れたから一度斬るだけでよかったんだろう。けど、下に居た皆は……そうおもってると槍の一部が勢いよく吹き飛んだ。そしてそこから皆の姿が……僕は地上に降りると同時にそこに向かう。


「良かった無事で。でもどうやって?」

「この街には領主が作った地下通路があったろ? だからオウラさんが地面をぶっ壊してそこに逃げ込んだ」

「なるほど」


 下手をすれば、これだけの攻撃に耐え切れずに逃げ込んだ先の地下通路が崩落したかもしれないが、まあ無事だったのならいいだろう。


「スオウ、行けるわよ」


 そう伝えてくるローレ。僕達その言葉に頷くよ。準備は出来た。いよいよ街の人達をスカルロードドラゴンから解放する時だ。スカルロードドラゴンも槍の雨に晒されて全身串刺し状態だ。HPが減ってる訳ではないが、変化は起きた。

 スカルロードドラゴンのスカル部分、元は肉体で中身の出現と共に外装へとなった骨の鎧が槍の雨によって全てが破壊された。もうスカル部分無くなっちったよ。けど依然として奴はスカルロードドラゴンらしい。


「まだ何か変化があるのか?」


 三段階変化とかどこのラスボスだよ――といいたくなる。そもそもこいつはラスボスではないし……あんまり変化を売りにしないでほしい。スカル部分がなくなると、奴の黒い肉体がボコボコと沸き立ち始めた。そしてそれは膨らんでいき、スカルロードドラゴンのデカさが増す。それと同時に、戻らなくなってた翼がもどった。


(飛ばれる!)


 そう思ったが、どうやら逃げ出す気はもうないようだった。ここまで来たら、奴も僕達を潰さないと気が済まないんだろう。奴は浮かぶ上がり、その翼を動かす。それだけで生まれる強烈な風が僕達を地面に縫い留める。

 そしてその隙をついてスカルロードドラゴンがブレスを吐く。闇の炎が僕達の体を焼く。熱いというよりも触れるとピリピリとして痛いそのブレスは呪い付加の特別効果がある様だった。自分達のHPの横にドクロマークが現れてる。そして始まるカウントダウン。


「解呪します!」


 そういってシルクちゃんが解呪の白魔法を使ってくれるが、以前ドクロはついたままだった。もしかしたらこれは術者を倒さない限り消えない類呪いなのかもしれない。そしてきっとこのカウントダウンを見るに、この数字がゼロになった時、この戦いは終わる。僕達の負けという形で。

 本当に……どんだけ厄介な敵だよ。


「ローレ!」

「召喚するわ。私に一ミリも攻撃通さないで!!」

「「「おおう」」」


 僕達は攻めつつローレを守る。スカルロードドラゴンは上から大量の攻撃をさながら爆撃の様に降らせてくる。きっとこれが最後の攻防になる。立ってて見せる。最後まで!!

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