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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「イエーイイエーイ、オレっちに何か用かい? キュートなレディ」


 こいつ……本当に精霊なの? と僕は思ってしまう。だっていくらなんでもこう……ね。ノリが軽すぎてありがたみがないというか、精霊の神聖さが全く感じれない。いや、リルフィンの奴にも神聖さなんてなかったけどさ……ここまで軽いやつではなかったから、まあまだ納得出来た。それに最初対峙した時はそりゃあ強かったしね。

 

 多分こいつも強いとは思う。だって軽い言葉とは裏腹にとても重いプレッシャーみたいな物を感じる。何かやられてる? 軽口叩きながらももしかしたら何かしてるのかもしれない。

 

「貴方、オルガトなの?」

「ウェーイ、そうさ! オレっちがクールでビューティーな常闇の精霊オルガト様さ!」


 わざわざポーズを決めてそう名乗ってくれるオルガト。

 

「あんた、何やってるの?」

「オレっち? オレっちに対して興味津々な感じ? 超気になる系? ウェーイ、オレっちの魅力は底なしだぜぇ」


 常々イラッとくる奴だな。質問にだけ答えてくれればいいのに、変な自慢入れるなよ。まあそもそも、このオルガトとか言う精霊が友好的なのかもまだ分からないが。けど、言葉とかから察するに、いきなり襲ってきそうではない。

 

「いいからさっさと答えなさいよ」

「うおっ全然俺に動じないし、超クールなんですけどー。あれ? なんかゾクゾクする。新たな感性花開いちゃう感じ? こんな小さなレディに威圧されてオレっちとっても興奮してる」


 おいおい、この精霊大丈夫ですかね? 危ない性癖持ってますが? ローレの奴の高圧的な態度が逆に良かったらしい。まあ普通は精霊と分かってて接触する奴に、こんな横柄な奴はいないよね。

 

「で、どうなの?」

「うっす。オレっちは今、契約に従ってこいつらに罰を与えてるところっす。かったるいけど、仕方ないんすよー。これも社畜って奴っすかねー?」


 軽! 言い方軽!? やってる事、すっげえエグかったけど、言い方超軽いな。けど契約ってそれはつまり……

 

「あんた既に契約してるの?」

「あんれー? 小さいレディは複数愛はお気に召さないタイプ? いやいや、オレっちってモテるからさー。もしもオレっちに惚れたのなら、そこら辺は許容ヨロシクー」


 くそ、ほんとイラッと来るなこいつ。わざわざ遠回しに言わないと気が済まないの? しかもどうでもいい情報付け足して。

 

「別に私はそんなの気にしないわよ。誰にも私は縛られないし」

「おおー、小さいのに器は大きいレディだぜ。ますます気に入った! そんな君にはサービス超盛りで行くんで! ウェーイ!!」


 うん、まあ……なんかローレは気に入られたみたいだ。とりあえず情報はくれそうで良かったよ。

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