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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「がっはっはっはっはっはっは!」


 そんな風に豪快に笑うのは一心のやつである。スカルドラゴンの話を聞いた奴は何故かこうなった。いやいや、気をつけろって言ったんだが?


「楽しいではないか。エリアバトルもよいが、こういう予期せぬ事態も楽しい物だ。よし、俺も情報を集めてみよう。そして見つけたから叩き潰す!!」

「いやいや、無謀な事やるなよ」

「何を言う。デメリットなんて何も無いんだぞ。無謀をあえて体験するのもこういう場所の楽しみではないか!」


 こいつは……ここではほんとアクティブな野郎だ。けどまあ、楽しんでるよね。ある意味純粋に今のLROを一番純粋に楽しんでるのはこいつかもしれない。一応気をつけろって意味で言っておこうかと思ったわけだけど、こいつの場合探しに行きそうだよな。

 

「あのスカルドラゴンは普通じゃないかも知れない。デメリットがないなんてわからないから成るべく無謀な事しない方が良いぞ」

「死ねるのか?」

「死にたいのか?」


 一心の奴は直ぐに首を振る。まあ死にたい奴なんていないよな。あれ? 今の死ねるのか? ってここで? それともリアルで? 

 

「まさか、アイツを置いては行けんわ」


 あいつってのはあの人の事で……それじゃあやっぱりリアルの方のことだったってことかな。実はもうリアルには疲れてる? ここに入り浸ってるようだし……それはやっぱりここが自由だからだろう。世界がじゃない。一心にとっては自分自身がなによりも自由なのがここなんだ。リアルでも会いに行ってるんだが、僕達が行くときは大体リーフィア被ってるからな。

 

 しかも装備の揃い具合とか、会う度にグレードアップしてるし……僕が対抗できるのはフラングランしかない。それでも自身のエリアは一心も発展させてないんだよな。この世界での知り合いは多分もう僕よりも全然多いだろうけけど、こいつも色んなチームに参加してはエリアバトルを楽しんでるって感じの軽い感じだからね。けど、自身のエリアを賭けないと健全に楽しめるよね。

 切羽詰まることがないというかさ。

 

「お前はチームは作らないのか? 目標が有ったほうがもっと楽しくなるんじゃないか? てか普段何やってるんだ?」


 僕が入れるのは夜くらい。だけど、一心は大体入ってる。僕と居る時だけエリアバトルの助っ人やってるわけでも無いだろうけど、そう都合よくエリアバトルやってるのか? よくわからない。

 

「俺はLROを普段探検してるぞ。素晴らしく綺麗だからな、エリアバトルにしか視線を向けないのは勿体無い。俺はこの世界をしゃぶり尽くす」


 ほんと満喫してる奴だ。ある意味羨ましくはある。そんな純粋に僕はもう楽しめなくなってるし。何か裏とかを勘ぐるというか、LROの意思とかが介在してるんじゃないかとかね。

 

「取り敢えず今日もエリアバトルやって貰うぞ」

「よく、僕が参加するの許したな」


 最近は僕が行く所にあの二刀野郎が現れるから、歓迎されてなかったはずだが? お陰で暇になって良かったんだが。

 

「別の目的があるのかもな、今回のはそんな感じだから油断するなよ」


 そう言って一心は歩きだす。合流場所に連れてってくれるんだろう。ニューリードからレスティアへと行き、今回の仲間、そして敵へと会う。けどなんだろう……それは本当に敵で味方? と思えるような印象だった。

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