表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
807/2702

807

「あいつら――許すまじ!!」


 そういうメカブの奴が自身の武器を手に取る。それは輪っか状の刃物で投げて敵を切り刻む的な武器だ。基本後衛だからこいつの武器自体を初めて見た気もするが、案外難しそうな武器を使ってるな。これってブーメラン的に手元に戻ってくるんだよな? けど輪っか状だから握れる部分限られてるよね? 戻ってきたのを受け止めるとき怪我とか……ダメージ受けたりしないのだろうか? 気になる。

 そんな事を思ってる間にメカブはその武器を投擲する。僕たちは既に孤児院を視界に捉えてる。けどそこには領主の取り巻きの兵士共がいた。そしてそれに躊躇なく武器を向けるのがメカブというトラブルメーカーだ。まあなら止めろよ――と思われるだろうが、いつもなら勿論止めてるよ。けど今は状況が状況だ。だからもういいんじゃないかな? 的な感じで見逃した。

 寧ろ殺っちまえ! とさえ思ってます。だってあいつらむかつくんだもん。だから期待したメカブの攻撃。綺麗な放物線を描いて飛んでいくそれは兵士の一人に当たって……そしてカランと落ちた。

 

「おい……」


 開いた口が塞がらない。なんか想像と違いすぎてこれ以上の言葉が出てこねーよ。どうしたものかと思ってるといきなりメカブが飛び出した。おいおいいくら無様だったからって自暴自棄になるなよ。自殺するなら一人で死ね。僕を巻き込むな。だからこの手を離せ。

 

「いーーーやーーー」

「おまっ!?」


 あれ? 流石におかしいか。メカブの態度は進んで出ていってる様にはみえない。寧ろ何かに引っ張られてるような? 視線をさっきの兵士に向けると、メカブの投げた武器を引っ張ってる。……そしてメカブは引っ張られてる。なんか見えてきたぞ。

 

「お前、あれ何かで繋がってんのか?」

「だってそうしないと戻ってこないじゃない!」


 ほんとがっかりさせる事に定評のあるやつだな。全然華麗な武器じゃねーじゃん。想像してたのとぜんぜん違う。

 

「お前……それでいいのか? てか、今すぐ離せ。まだ僕だけなら逃げれる」

「私だってもっと優雅に出来るって思ったわよ。いや、離さないからどうにかしなさい!」


 この野郎、自分だけピンチに陥るのは許せないのか。はた迷惑過ぎる奴だ。そうこうしてるうちに囲まれてるし……てかやっぱりこいつらはアンデッド化してないな。

 

「まさかまだアンデッド化してないやつがいるとはな。冒険者みたいだし浄化されちまってるようだな」


 気になるワードを兵士の奴が言った。浄化? どういう意味だ? やっぱり僕達がアンデッド化してないのにはちゃんとした理由がありそうだ。ここはとりあえず聞いてみるか。

 

「どういうことだ? 浄化って……それにこの状況はなんだよ」

「ははは、それを知ってどうなる? どうせお前らは死ぬんだよ」


 下卑た顔をして武器を抜き去る兵士共。向こうは八人、こっちは二人だけど、実質一人みたいなものだ。やれるか? フラングランは凄い剣だ。けど、まだ対人戦は経験ない。行けるとは思うが確実ではない。でもむこうはやる気満々。やるしか無い……そう思ってるとメカブが口を開いた。

 

「ふっふふ、はーはっはっは! 私をインフィニットアートの使い手と知っての台詞? 死ぬのがどちらかわからないの?」

「なんだと?」


 あまりにも劣勢な状況なのに一切物怖じしてないメカブの台詞に兵士共は動揺してる。あれ? 案外こいつ凄いのか? ちょっと勘違いしそうになるな。それにインフィニットアートなんて物がなんかきいてるし……兵士達がインフィニットアートってなんだ? とざわついてる。リアルなら妄想乙だけど、ここはLROだから有り得そうな言葉なのかもしれない。

 

「メカブ、動くから気を引いとけ」

「ふん、任せなさい!」


 アホでした。おまっ、なんで小声に大声で応えるんだよ!! 一斉に警戒を強めた兵士達。しょうがないから僕は静かに集めてた風を使って一番近い兵士に斬りかかる! 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ