表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
766/2698

関係性の広がり

「ううううヒャァァァァァァァァぁぁぁ!!」


 ニューリードの近くの平原で一人のプレイヤーがはしゃいでる。夕飯も終わり,空には星が輝く時間帯だ。昨日のお祭り騒ぎでニューリードはまだまだ活気で溢れてる。でもそれは街の中であって外ではない。他のプレイヤーは繋がったレスティアに可能性を見てエリアバトルにさらに夢中になってる。

 だからわざわざ街の外でモンスター狩りなんてやってるのは僕たちだけ。

 

「なんで僕がこんなお守りなんて……」


 そんなことをぶつぶつ呟きながら僕ははしゃぐプレイヤーを横目で見る。彼の名前は『一心』日鞠に押し付けられたプレイヤーだ。あいつが面倒見ればいいものを……忙しいからって僕に押し付けるなっての。確かに僕はチームもなければ、エリア発展もやってないし今は孤児院の方もどうしようもないから暇といえば暇なんだが……だからって厄介ごとを押し付けられるのはたまったものじゃない。

 

「うおおおおおおおお! なんか出たぞおおおおおお!」

「てっおい!」


 一心は出てきたモンスターを興味深そうに見てる。出てきたモンスターは幸い雑魚。ロックスライムとかいうスライムが頭に岩をのっけたようなやつだ。街から離れてないし、弱いモンスターが多いけど、あれはその中でもとびきりの雑魚だな。運がいい。とりあえず上げた腰を、もう一度下ろす。

 

「そいつ弱いからきっと倒せるよ」

「むむ、戦争か?」

「そんな規模じゃないけどな」


 一心はその腰の剣をとり切っ先を月明かりに照らす。何の変哲もない鉄の剣。装飾も何もない無骨な剣は少しだけ震えてるように見える。でもそれはそうか、モンスターであれ殺すことは怖いものだ。それに戦い自体も。僕もそうだったしね。画面の向こうにいる敵じゃない。モンスターは目の前にいる。

 その圧倒的な存在感ってのは実際目の当たりにしないとわかんないものだ。雑魚なのはわかってるんだけど最初に交える敵は特別。そこには強さなんて関係ない。

 

「手伝ってやろうか?」

「ふざけたことを抜かすな。こいつは儂の獲物だ」


 そう言って舌舐めずりする一心。なんか僕とは違う感じだな。その目はなんか爛々としてる気がする。迫ってくるロックスライムに一歩も引かず前に出て剣を振り上げる。

 

「うりゃああああああああああああ!! −−−−うぐ!?」

「どうした?」


 なぜか一心は手を振り上げたまま固まってる。いや、そのままふり下ろせよ。ロックスライム迫ってるぞ。

 

「腰が……」

「腰?」

 

 ああ、と−−僕は思う。確かにあんな勢いよくあげたらリアルではもたないかもしれないな。でもここはLROだ。

 

「言ったろ。ここなら大丈夫だ。そのままふり下ろせ!」

「南無阿弥陀!!」

「今なぜにそれ!?」


 歳が出ちゃってるんだろうけど、ちょっとびっくりしちゃったよ。けどそれだけ覚悟を入れておろした剣は弾かれた。最弱クラスのモンスターなのになぜかって? それはちょうどロックスライムのロックな部分に当たったからだ。唯一の硬い部分狙ってどうするんだよ……

 

「ぬううう小癪な!!」


 小癪なも何もないと思うけど、とりあえず一心は飛びかかってきたロックスライムを横によけて今度はサイドを狙って剣を振るう。今度こそ攻撃が通るだろう−−僕だってそう思ったし当の本人である一心なんてちょっとキメ顔作ってたくらいだ。でもそんな予想とは裏腹に−−

 

「避けたああああああ!?」


 ロックスライムはジャンピングして剣を飛び越えた。そして狙い定めたかのように一心に向かっていく。そしてそのままロックな部分がぐさっといった。

 

「あっ……」

「ぬがああああああ!! やられたああ!?」

「いやいやまだ死んでないだろ」

「だが血が! 血が!!」

「でねーよ、んなもん」


 ここはLROだからな、確かに大体リアルと一緒だけど、血の表現はしないんだよな。だから落ち着いてもう一度だ。冷静になれば負けるような相手じゃないんだからな。

 

「よし……」


 気を取り直して構える一心。よく相手を見て、呼吸を整えて……一回ダメージ受けたからか、随分と表情が引き締まってる。これなら……

 

 

「ぬあ……ぜはあぁぁ……」


 息をあげながら一心は剣を地面に突き立てた。そして剣を残して後ろに倒れこむ。それほどか……と僕は思ったよ。だって今の敵かなり雑魚だぞ。しかも見た目もやさしい部類だ。かなり小さいし、怖気付くなんてことも今のやつならないだろう。初戦の相手としてはかなり理想だと思う。

 けどそれでもコレ−−だからな。やっぱり年か? こっちでは若作りしてるわけだけどさ,それでも本当の歳はごまかせない? うーん……

 

「このくらいで息切らしてどうするよ。せっかく若返ってるのに意味ないぞ。HPはほとんど減ってないんだしそれほど苦戦もしてないだろ」

「そうは言うがな、なんだって現実感アリアリなんだ……重さも、匂いも、鼓動もな」


 胸に拳を置く一心。そこで動いてるわけじゃないはずだけど,確かに鼓動は伝わってくる。

 

「でもここではこんなの無視できる。リアルの肉体が動いてるわけじゃない」

「精神が肉体を超えるとかいうあれか? そんなの一朝一夕にできたら苦労なんてしないだろ」


 確かにそれもそうだな。僕だっていつでも精神が肉体を超えてるわけでもないしな。普段はもちろんちゃんと精神と肉体はバランスを保ってる。でも一線を超えたとき,LROは心に応えてくれる。

 

(一心にはわかるわけもないか……)

「だが−−−−」


 ん? 一心は空を見上げながらこう呟くよ。

 

「確かにまだまだなのは確かだな。ここではたくさん無茶をやる方がいいようだ」

「おう,若返ってるんだしね。なんだってできるさ」

「第二の人生……やってみるか」


 どうやら前向きにLROをやる気になったみたいだ。よかったよかった……なのかはどうかわからないが、でもせっかく自分が気に入ってるものなら誰かにも好いていてもらいたいものじゃないか? だからよかったでいいと思う。とりあえずは嫌いにはならなかったってことだからな。

 

「よし,じゃあもう一戦と行くか!!」

「大丈夫なのか? 年考えろよ」

「忘れろ言ってたのは貴様だろうが。それにな、興奮が止まらん。こんなわくわくしたのはいつ以来か。今の俺は止まれと言われても止まらんよ」

「あっそ、言ってみただけだよ。今日はとことん付き合ってやるから安心していいよ」

「その言葉忘れるなよ」



 −−次の日−−

 

 学校が終わってさっそくLROに入った。そして一心との待ち合わせ場所に行くと……そこには奴の姿はなかった。こっちが早く来るなんてありえないからどっかで油売ってるな。しょうがないからウインドウを開いてメッセージを送る。けど何故か返事がこない。

 

「何やってんだあいつ? 年だから記憶力弱いのか?」


 しょうがないから僕は周囲を探すことにした。そんな遠くにはまだまだいけないはずだしそこらにいるはずだろう。

 

「でも調子乗って強い敵とかと戦ってなければいいけど」


 フィールド上にはあんまり人影は見えない。ここらで戦闘する奴なんて殆どいないからな。でもそのおかげで見つけやすいはず……と思ってから早十分経った。どこにいるんだあの野郎? まさか本当に来てないとか? でもそんなこと……僕が思案してると頭に響く軽快な音。どうやらメッセージが届いたようだ。

 

「一心だな。何々……ん?」


 そのメッセージを目にして僕は眉をしかめる。だって一心が綴った文字にはここよりも少し遠いダンジョンの名が書かれてる。まだまだ駆け出しのくせになんでそんなところに……僕はとりあえずその場から動くな−−と伝えてそのダンジョンに向かう。荒野の端っこ、ぽっかりと口を開けたただの洞窟が一心がいると言ってたところだ。

 正式名称はなんだったっけな? 『トド洞窟』とウインドウで確認した。とりあえずはまだまだ初級ダンジョンだ。荒野よりも敵は強いだろうけど、なんとかなる付近ではあるはずだ。

 ダンジョンに入ると同時にパーティー申請を一心に向けて送る。パーティーを組めばマップ上に仲間の位置が表示されるからそれを宛てにするよ。けどあの野郎蹴ってきやがった。なんのつもりだよ!? 

 

『すまん、今ちょっとたてこんでるから後でな』


 そんなそっけないメッセージだけが送られてきた。どういうことなのか……ちょっとイライラしてきたぞ。そんな複雑なダンジョンでもないっぽいし、進むか。剣を抜き、僕も暗いダンジョンに挑むことにしたよ。暗闇の向こうからかすかな声が聞こえてくる。それは人の声じゃない。変な表現しづらい声。黒板を爪でひっかくように甲高く、けど種を潰すように重く苦い。

 

「雑魚どもが沸くな。でもこの程度!!」


 僕はモンスターを切り裂きながら先へ進む。そしてある程度奥に進むと広い空間に出た。そこは白い水晶が淡く輝いて辺りを照らしてた。なかなかに綺麗な場所。でも前のLROで色々と見たわけだからそこそこだよ。でも初心者ならこういうのでも十分感動できると思う。一心はここを見て感動したんだろうか?

 そう思ってると誰かがモンスターを引っ張って行ってる。引っ張るってのはモンスターを自分たちの狩場まで誘導することだ。それをやってるってことはここで狩りをしてる人たちがいるってこと。でもまあ,少しはいるよね。とりあえずあれは関係ないだろう。そう思ってるとどこかから聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「うおっしゃああああああああああああ! もう一戦行くぞおおおおおお!!」


 そんな声に呼応するパーティーの中に見知った顔が見えた。てか、なんか仕切ってる。おいおいなにやってるんだあいつ? パーティー組んでるのか? 僕は気になってそのパーティーに近づいていく。

 

「そっち行ったぞ!!」

「回復を頼む!」

「連携いくぞ!!」


 眩しい光が集ってく。そしてモンスターに向かってその光が弾けて、光が消えるとともにモンスターも消えていく。倒したようだ。勝利の美酒に酔いしれる面々。随分と盛り上がってるようだ。全く、人が心配してたってのに……まあいいけどさ。

 

「おい」

「おお、スオウきたか」

「来たかじゃねーよ。何やってんだ?」

「見てわかるだろ? 戦闘だ。一人じゃ効率悪いからな」

「それは……まあわかるけど……」

「それにお前はこの時間まで来れないじゃないか。待ってられるか」


 どうやらすでに相当ハマってるようで。確かに僕は学校もあるからいつだって入り放題の一心とは齟齬があるだろうけど、それならそうと言えよ。僕はパーティーの面々を見渡す。今はまだそんなに新規は入れないはず。てか、市販はまだ再開されてないんだし,この人たちも前のLROの経験者なはず。こんなところで今更戦闘する必要なんて……

 いや、でも前のLRO経験者全員に戻してるわけじゃない。てかそもそも何を基準に返してるんだ? 最近帰ってきたのならまだまだ弱い人はいるか。

 

「おいお前,なんか見たことあるな」


 げっ……やばいな。僕は嫌われてるんだ。前のLROを終わらせたのは僕だから。そこでの積み重ねがあった人たちは勝手におわらせた僕を恨んで当然。少なくない時間を使ってたはずなんだから。でもまだ完全にはばれてない?

 

「いやいや、僕なんか一介のプレイヤーなんで」

「スオウってあれじゃね? この世界を一回終わらせた……」

「そういえばそんな名前だったような」


 うっやばいな。このネットの時代、一度出回ったらそれを完全に消すことなんか不可能で僕の悪評は未来永劫残るのである。こうなったらあれだな,バレるよりバラしてくスタイルで行くか? 

 

「おい,貴様は有名人なのか?」

「ある意味な。確かに僕はそのスオウだよ」


 どうせバレるときはバレるしな……この姿を変えれればよかったんだけど、それは何故か出来ないからどんなに隠したってバレるときは来る。そして僕のそんな発言を聞いて一心のパーティーメンバーは少し険悪な雰囲気を漂わせる。

 

「本物……確か前のままの姿とか,よくもまあまだその姿で入れるな?」

「諸事情でね。それで何か言いたいことがあるなら聞くよ。逃げる気なんてない。みんなの時間を勝手に奪ったんだから」

「なるほど、覚悟は出来てるってわけか。流石は命かけて戦ったやつだな」

「でも言い方が気に入らないな。もっと申し訳なさそうにしとけよ」

「まあまあ皆、どのみちあのままだったらフルダイブ型のゲームは終わってたんだしこうやってまたここに入れてるのも彼が命かけて終わらせてくれたおかげだよ」

「ふん……」


 許せる人とそうでない人……それはきっと様々だ。こんな数人のグループでも別れるんだからね。だから直接襲われるわけでもない今の状況は恵まれてるのかもしれない。いや、水面下では狙われててもおかしくないけど……でも表面化してないだけマシだよね。ネット上での声なんて見なければいいだけだし。

 無視するのは得意なんだ。

 

「なんだか色々とあるようだな」

「一心よりは長いから……」


 それから少しの間沈黙がこの場を支配した。僕から彼らに話しかけるのもあれだし、逆もまたしかりだからな。ここは何も知らない一心が場をかき乱すというか,繋いでくれればいいんだけど……そんな期待を込めて僕はちらりと一心を見る。

 

「ふむ、このスキルはもう少しで完徹できるな。そうなると武器を変えて……」


 どうやら自分の成長しか見えてないようだ。いや分かるけどね。最初の方はどんどんとスキル覚えるのが楽しいんだ。そうやって少しづつ自分が強くなっていくのが感じられるから。一心が頼れない以上、自分でこの空気をどうにかするほかない。

 

「そういえばこれっきりのパーティーなのこれって?」

「いや、チームを組もうかと思ってる。あいつはなかなか楽しそうなやつだしな」

「ふーん……」


 まさかチームまで組む気とは、なかなかの行動力だな。てかやっぱりここにいる人たちはまだ始めたばっかりっぽい。始めたばかりじゃなかったらチームなんてとっくに組んでるだろうしな。日鞠のやつが今でもリーフィアを定期的に送ってるって言ってたし、まだまだここには人が増えていくことだろう。

 確か三百万は居たんだよな? 今はどのくらい戻ってきてるのか公表とかされてないからわからないけど、百万もまだまだいないだろう。そもそも三百万がもろもろ戻ってくるとも思えないしな。確かにここでの体験は唯一無二だけど恐怖とかだって普通のゲームよりもずっと強く大きい。

 だから一度そういう感情ができたら敷居が高くなってしまいそうな気がする。

 

「どうだスオウ? お前も入るか? そこそこ強いだろ?」

「「「え?」」」


 おいおい僕だけじゃなくお前のパーティーメンバーまで驚いちゃったじゃんか。この反応で絶対に求められてないことがわかる。みんな渋い顔してるもんな。まあ僕はそういうものなんだ。なんかそういう星の元に生まれたように思う。でもそんなこと言うと日鞠のやつは怒るけどね。

 あいつは誰も何も変わらないと思ってる。生まれとか、人種とかそんなことじゃなくて人の根底の部分。そこは、そこだけは大差ないとあいつも思いたいのかもしれない。いくら自分自身を他の人と変わらないと言い聞かせても周りはそれを許してはくれてないしな。

 僕もあいつも求めても得られないから互いに補い合ってるのかも……慰め−−みたいなね。

 

「いや、いいよ。あんまり求められてないだろうし」

「別にいいだろ。誰かに求められないと動かないのか? やりたいことをやる! それが人生を楽しく生きるコツだ」

「そんな図々しい神経してたら楽だったかもな」


 僕は残念だけどそんな図々しさ持ち合わせてない。けどなぜか一心のやつは僕を返してくれないようだ。

 

「図々しくなればいいさ。もともと嫌われてるのならこれ以上嫌われる心配しなくていいから楽だろう?」

「どういう発想の転換だよそれ。それにここからもっと嫌われる可能性だってあるだろ」

 

 嫌いに上限なんてない。どこまでだって他人は嫌いになれる。そういうものじゃないか? すると僕のそんな発言を聞いて一心の奴は少し鋭い目をしてこっちを見てくる。

  

「だが反転する可能性だってあるぞ。嫌われてるところに飛び込む方が勇気がいる。でも価値はあるだろう?」

「別に……僕はそんなに友達が欲しいわけじゃないしな」


 僕はわかってくれる奴だけでいいスタンスなんだけど。 わざわざ意識改革するほどに熱心じゃない。日鞠の奴ならやるだろうけどね。

 

「俺にはあの子とお前にそんなに差はないように見えるがな。違いは愛嬌とか、行動力だろう」

「愛嬌はともかく、行動力だけであんなに好かれるわけないと思うけどな。あれはあいつの才能みたいなものだ」


 仮に日鞠と同じ事が僕にもできたとしよう。でも僕じゃあきっとあんなに愛されないよ。愛嬌もそうだけどさ、僕だときっと妬まれるだけだと思う。幸いあれだけの才能も行動力もないのに妬まれまくってるけどね。ははっ……全然幸いじゃない。本当、世界は僕を嫌ってると思う。

 

「才能だって開花させなせければ意味はない。だからなんでもやってみないとだろう? いつだってやれる−−そう思ってるうちにやらないと何もできない歳になるぞ」

「それは実体験からの助言かな?」

「今の時代、選択肢は膨大にある。どうせなら難しいことを選んで行った方がいいと思わないか?」


 何だその挑戦するかのような視線は? だから僕はそういう性格じゃないって言ってるだろうが。いつ理解するんだよこいつは? そう思って否定してやろうとして僕は口を開くけど、その時一心が先手を打ってきた。

 

「まあどのみちお前はしばらく俺に付き合う契約だからな。いやでも付き合ってもらうさ」

「その契約にどんな強制性があったっけ?」


 そもそも契約とまで言った覚えもないし、本気で嫌なことやる気はない。でも一心は自信満々でこう言った。

 

「そうだな、あの子の信頼といった所かな」

「うぐっ……」

「よし、話もまとまったしもっと奥に入ってスキル上げだ! 明日からはエリアバトルもしていくぞ!!」


 おいおい張り切るのはいいけど他のメンバーに相談なしに決めていいの? 一心の中ではすでに僕は入ってるんだろうけど、メンバー達は渋い顔したままだぞ。不協和音がすでになってる気がする。とりあえず僕は愛想笑いを振る舞った。戦闘をすれば少しは打ち解けるだろうと、楽観視してたんだ。

 暗い洞窟の中で僕たちの歩く音だけが反響してた。

 第七百六十六話です。

 あげるの忘れてて遅くなりました。次話分まで書いてるんですけどね。いや本当ですよ。何だか最近調子上がってきました。

 なので次回はちゃんとあげます。一週間後に! ではでは。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ