世界を変える出会い
夕闇に染まる公園で私は皆とかくれんぼしてた。次々に皆が鬼さんに捕まってく中、私はニヤニヤしながら木の上でくつろいでたんだ。春先の涼やかな風には芽吹きはじめた花の香りが混じってて、冬を超えて輝きだそうとする命の強さが感じられる。
寄り添う樹の幹からはトクントクンという鼓動が聞こえるようで、日に日に暖かさを取り戻してく様な日差しは太陽が世界を優しく起こして言ってるようだなって思った。
「見つけた〜!」
そんな声にビクッと反応したけど、それはどうやら私じゃなかった様だ。茂みに隠れてた兄妹が一緒に見つかったみたい。お兄ちゃんに寄り添う様に小さな妹がその手を取ってる。とっても微笑ましい光景だね。羨ましい。
私にも妹が居る。とっても可愛い妹でお姉ちゃんとしてはとっても誇らしいんだけど、何故かあの娘って私のこと毛嫌いしてるんだよね。私はこんなに愛してるのに! 一体どうして嫌われてるのか私には皆目検討もつかないよ。だって生まれて直ぐからだもん。私があやそうとすると必ず泣いたし、一緒に遊ぼうとしてもお母さんの所すぐ行くし……なんなのかな? 私はもしかして生まれる前にでも何かをしたのかな?
そりゃあ面白がってお腹をバシバシ叩いのたのは悪いと思うけど、その恨みにしてはちょっと根に持ちすぎだと思うんだ。折角の姉妹なんだから仲良くして、ああいう風にして支えあうのが大切だと思うんだよね。
「後は日鞠ちゃんだけだね〜」
「ようし、皆で日鞠ちゃんを見つけよう!」
「「「おお〜〜!」」」
そんな共同戦線の声が高らかに響いてる。なんだか私一人除け者みたいな……ここはかくれんぼじゃなく缶蹴りにでもしておいた方が良かったかも知れない。それなら皆が掴まった後に私が颯爽と缶を蹴り捨ててれば、一気に英雄に成れたのにな。ただ隠れるだけじゃちょっと戦略性に欠けるよね。
でも今はかくれんぼ。勝利するには隠れ続けなくちゃいけない。皆は私の下をよく通るけど全然気づきはしない。もうちょっと頭の上も気をつけた方がいいと思うけど、皆は必死に地面の石ころ一つ一つ見るのに一生懸命の様だ。
流石に私蟻さんじゃないんだけど……けど上の方は気付きにくいってのは本当みたい。目の前や足元じゃなく、ちょっと視点を広めれば分かりそうな気がするけど、皆多分私を見つけようと躍起になってるんだろうな。
そのせいで頭も視界も狭まってる。このままじゃ誰も私を見つけるなんて––
「んん!?」
––なんか背筋がゾクッとした。なんだか見られてるって感じる。私は振り返って周りを見渡す。するとこっちを見てる男の子……に気付いた。でもあれは本当に男の子だろうか? なんとなくそう思ったけど、髪は私と同じ位かそれ以上に長いし、パッと見は女の子っぽい。でも服装が男の子のそれだし……でも男の子の服装してる女の子だって結構居るし……なんで私はあの子を男の子って思ったんだろう。
しかもあの子私を見てるのに、誰かに言ったりはしないみたい。汚れる事も気にせずに地面に腰を降ろして、ずっとこっちをただ見てるだけ……なんだろう、なんか––
(気持ち悪い……)
そう言えば時々あの子見掛けた事があるような。いっつも一人で公園の隅で誰かを観察してていつの間にか消えてるみたいな……そんな子だったよね。確か前に誰かが「アレは幽霊なんだよ」って言ってた。
確かにどことなくそんな雰囲気があるとは思う。虚ろな目は生気がなく、手足とかとっても細いし、伸ばしっぱなしみたいな髪は妙に艷やかで現実味がないというか……てかなんか毎日お母さんが手入れしてくれてる私の髪よりも艶やかななのは何なの? 私の髪って先っぽだけくせっけ気味でピンピン跳ねちゃうのがとっても面倒なんだよね。
だからいつも括ってるんだけど……あの子の髪は本当に真っ直ぐなストレートだ。艶やかな髪が重力のままに垂れ下がってるように見える。そして風が吹くたびにその髪を靡かせる様はハッキリ言って羨ましいと思える程に綺麗だった。
だって真っ黒な黒髪が光を吸い込んで、髪自身で発光してるかのように見えたんだもん。ちょっと現実とは思えない位と言うか……みんなが幽霊と呼ぶのも納得かもね。皆、どことなく気にしてる感じはあるんだろうけど、あの浮世離れした雰囲気に二の足を踏んでいるんだと思う。
でもなんだか私は俄然興味が湧いた。ビビッと来た。幽霊の正体暴いて見たら枯れ尾花––じゃないけど、なんだかもっと知りたいって思う。きっとがっかりなんかしない、そんな気がする。
「よし!」
私は樹の枝の上で腰を上げて立ち上がる。だけどその時、ちょっとよろけてしまった。
「うわっわっちょ––っとっとっと」
一生懸命腕を振り回す。空気を掻いて体を支えるんだ。だけど空気の抵抗程度じゃ、体を支えるには不十分なのはわかりきってるから、私は強引に枝を蹴って幹の方に体を寄せる。そして幹に寄りかかる形で危機を脱した。
「ふう……」
危ない危ない、流石にこの高さから下手に落ちたら大事故だよ。うんうん、ホントこの高さは危な……
「なんだろう、落ちかけたからか変に高く見える気がする」
自然と足が震えてきた。あれれ? 登る時は全然だったのにな……足元を見るとちょっと目眩が……どどどどっどどどおおっどどどどどどどおどどどどどどどど––
(どうしよう!!)
降りれなくなっちゃったぞ。このままじゃ私の計画が……あの子と仲良くなって遊ぶ計画が実行できない。こんなのさっさと終わらせて次の遊びに自然に誘う計画だったのに! 足が震えて体が動かない。無理矢理動かそうとすると、足を踏み外してしまいそう……そんな事私が起こす訳もないのにな……私は結構自分に自身ある方だし、みんなの中心でちょっとは頼りにされる存在だもん。
だけど……怖いのは怖いんだよね。子供だし。
「と、取り敢えずここは声を出して皆の手を借りればいいよね。うんうん、それが一番」
私はそう思って私を捜索してる皆に向けて声を出そうとする。けど息を吸って吐こうとした所で思いとどまる。だってなんかこれって……ちょっと恥ずかしい様な。だってだって、私は良く「凄いね〜」とか「しっかりしてるね〜」とか言われる子だもん。
自分で言うのもなんだけど、ちょっと周りの子とは違うんだなって思ってる。別にそこまで凄いなんて思ってないけど、ちょっとだけ特別って事は自分にとっては重要なんだもん。妹にお母さんとかは取られてるし、私のアドバンテージはいい子で凄い子って部分だけ。格好悪い事があったなんて知られたくない。
絶対に皆、悪意は無くてもこの事お母さんに喋るだろうし、そうしたらお母さんネットワークでご近所さんには一夜で広まっちゃうよ。そしたら必然的にお母さんの耳にも……うう、他の方法を考えようかな。
(そうだよ、そもそも自分の力で登れたんだから、降りれない筈はないんだよ。そこら辺の動物じゃあるまいし、私には立派は頭が付いてるんだもんね)
そう考えて暫し熟考。ここから下にはいくつかの枝がまだ生えてる。それを伝えば少しは地上に近づけるだろう。だけどそれでもまだ高い。しかもそれ以降は枝はないしね。下が砂場ならジャンピングしても良かったんだけど、あいにくとそうじゃない。
しかもこの木……というかこの公園の木はちゃんと保護されて手入れされてるようで、根の周りには小さな丸太みたいな囲いがある。下手したらそれのせいで着地が上手く行かず、変なこけ方をしてしまうかも。
そうなったらもう後は運の世界だよ。打ち所が悪かったら最悪……まさか死にはしないと思うけど、怪我したら元も子もないんだよね。
「う〜ん」
私は唸りながら幹をペシペシと叩く。やっぱり確実なのはこの幹を使うことだよね。そもそもそうやって登ってきたんだし、降りるときも、これを使うのはセオリーというもの。あれだよ、目一杯手を広げてしがみつきながらズズズっと降りていけばいいんだよ。
このさい多少の服の汚れは目を瞑ろう。
「よし!」
私は早速その作戦を実行に移そうとする。だけど……
(あれ? 思ったよりも大変だぞこれ……)
すっごいチクチクするし、ズズズなんてずり落ちれないよ! そんな事したら擦り傷だらけになりそう。しかも下に着くまでに私の筋力が持つとは思えない。途中で力尽きるのが一番危ない気がする。
「よし……この作戦は一旦保留って事でってて」
なんとか元の枝に戻る。まあ今のは実は練習だし。本気でやる気なら一段下に降りないとね。取り敢えずまずは少しでも地上に近づくことが先決。足を精一杯伸ばして下の枝に届かせようとする。
まさに足掛かりを作ろうとするんだけど、中々届かない。登るのはサクサクいけたのに、降りるとなると勝手が違うな……
「きゃっ!」
するとバランスを崩してもう片方の足もズリ落ちてしまった。腕だけで全体重を支える形に……登ろうとするとけど、服が何処かに引っかかってるのか上手くいかない。これだけ落ちても足は届かないし……散々だよ。
「うう〜」
ここから一か八か下の枝に飛び移るのはあまりにも危険が高い。背に腹は代えられない……ここはもう助けを求めるしか……
「みんな〜そろそろおやつに行くわよ」
「は〜い! でもでも日鞠ちゃん見つけてない」
「それは大変。だけどこの公園は探したのよね?」
「「「うん!」」」
「それなら帰ったとか? ほら妹さんまだ小さいし。あの子は賢いから何か心配事があって戻ったのかも知れないわ」
「そっか〜それじゃあ見つかるわけないね。じゃあおやつに行こう!」
「「おお〜〜!」」
そう言って皆ゾロゾロとお母さん達と共に公園から出てく。声を出したかったけど、踏ん張ってるからその声が出しにくかった。それにちょっと呆れてたし……流石にそれなら一言言ってくよ!
勝手に帰ったりしないよ。でも皆妙に素直に納得してた。多分興味が『おやつ』に傾いてたんだろう。子供の興味は簡単に移ろい安いんだ。
「うう〜〜」
公園から皆の声が消えたら一気に静寂……とまでは行かないまでも人影はなくなった。都合良く誰かが通りかかって私の事を見つけてくれる……って期待したいけど、あと五秒くらいでその希望が叶わないと駄目っぽい。げ……限界が……
「もうだめ」
私はズルっと枝から滑り落ちる。
「ごめんなさい。不孝者の日鞠は先に天国に行きます」
そんな事をつぶやきながら自分の最後を感じる。短く儚い人生だった。木々の葉の間から漏れる木漏れ日は天国への扉かな? きっと次に目を覚ましたらこの扉を開いて私はずっと上の方から地上を見てるんだ。
(きっと天国にいけるよね。地獄行きじゃないよね? 私何も悪いことしてないもん。でもでも昨日お母さんのプリン食べたのはごめんなさい。お父さんの電話を水没させたのも謝ります。興味本位だったんです。
防水だったから煮込んでも大丈夫かなって……後洗濯機に洗剤一箱全部入れて汚れ物は入れずに動かしてごめんなさい。だって本当にモワモワってなるか試したかったんだもん。後々、靴の靴敷ぜんぶ入れ替えてごめんなさい。地味にあれは楽しかったよ。皆違和感は感じるんだけど暫くは靴敷自体が違うことに気付かないのは爆笑ものでした。まあまだまだあるけど、きっと天国にいけるよね? 神様お願い!)
「「ぷぎゃあ!!」」
頭がグワングワンする。体もやっぱり痛いし……だけどあれ? 助かってる? なんだか下に温かい物を感じる……地面じゃないっぽい。私は目を開けて現状を確認する。
「君は……」
「うう……重い」
「てりゃ」
取り敢えずバシッと一発チョップを軽くかました。女の子に向かって重いとはこれ何事か。
「助けてやったのに……」
「そっか、そうだよね。ごめんなさい。そしてありがとう! 命の恩人だね」
私は下で虚ろな目をしてる彼? 彼女? に向かって笑いかける。近くで見るとかなり色白でこの漆黒の髪もやっぱりツヤツヤだ。相対的にそれぞれを引き立ててる感じ。私は無意識に髪を引っ張ったりしてた。
「だから重い……」
「とりゃ」
またまたペチッとチョップをかます。二度も言われちゃったよ。私は取り敢えずこの子から退いた。そして手を差し出す。
「大丈夫?」
「君に叩かれた事なら別に……手加減するんだね」
「?」
よく分からない事をいう子だなって思った。しかもかなりぼそぼそ喋るから聞き取るのが難しい。なんだかまるで初めて喋るみたいな……声がガラガラに聞こえるしで余計に男女かわからない。
するとその子が伸ばした手から血が出てた。きっと私を受け止めたせいだ。私は血を見てちょっと慌てるよ。
「わわっ、血が出てるよ! 急いで消毒しないと! 痛くない? 大丈夫?」
「ふふっ……ははっ……」
え? なんで笑ってるんだろう……私はそう思った。それと同時になんだか背筋にぞくっとしたものが疾走った。そして続けてその子は言う。
「大丈夫……痛いことも、血が出てる事も全部普通。死んでない証拠だよ。よかったね」
あれ? って思った。何かが違うって感じる。目の前にいるのに、どこか遠い……そんな気がする子だ。確かにこの子は幽霊なのかも知れない……皆が言ってた事が脳裏によぎる。だけど!
「良くなんて無いよ!」
私はそう言ってその子の血が流れる手を取る。そして力を込めて握ってその子に接近した。
「血が出たら痛いんだよ。そのままにしてちゃ駄目なんだよ。しっかり治療しないと駄目。それに痛いの君だけじゃない。私も痛いもん」
「君も? どこか怪我してるの?」
私は首を振るう。
「違うよ。怪我はしてない、でも傷ついた人が居ると自分も痛い。体じゃない、心がだよ。強がらなくていいよ。痛いって言ったらきっと周りが助けてくれるよ。私が助けるよ!」
「まあ……君のせいなんだけど」
「それ言っちゃうんだ!」
いや、正しいけどさ。私の格好良いセリフが台無しになるじゃん! なんだちょっとは実体感っての? 出てきたかも。私はその子を引っ張って水道の所に連れてく。まずは綺麗にするのが大事だからね。
「さっきの心っての……よく分からない。傷つかなくても痛いとか……そんなのおかしい」
「そうかな〜普通だと思うけど? 皆誰かと繋がってるんだよ。心は一人じゃ生まれない物なの。だから自分が傷付いてなくても、誰かが傷つくと痛いんだよ」
ジャボジャボと流れ落ちる水に赤い血は流れ去ってる。水の行方をじっと見つめる様にしてたその子はふと顔を上げて私を見つめてくる。この子瞳も黒い……黒すぎて光が無いみたい……
「そっか……だから僕は痛くないんだ。ねえ、僕も心を手に入れれるのかな?」
「君は心がないの?」
そんな人居ないと思うけど。だけどその時、その子の瞳が一際沈んだ様に見えた。
「ないよ。そんなの感じたことないもん。世界はずっと灰色で、空はいつだって薄暗い。聞こえる音は不快だし、君達を見てると……怖い」
「怖い?」
「違うから……違う……様に見える」
確かにそれは当たってる気がする。私達から見たこの子が異質な様に、この子から見た私達もまた異質なんだろう。でもそれでも……世界が灰色とか、どんな感性してるんだろう。今の時期は一年でも最も鮮やかな季節だよ。
それにこの国なら尚更……あれ? 私はあることに気づいて聞いてみる。
「ねえ、それならどうして助けてくれたの?」
「……それは……君は少し近かったから」
「近かった?」
どういうことだろ? 私この子みたいに暗くないんだけど……
「楽しそうにしてる……けど、周りと世界が違う様な……君も何かズレてるって感じた」
「へぇ〜なるなる」
何かを感じ取ってくれたのかな? 私のその特別性とかを? なんだか照れるね……
「君もきっと……一人に成るよ。世界はそうそう交わらないんだ。皆違う世界にいるんだから」
違う世界ね。確かに時々隔たりを感じたりするときあるよ。でもそれって、実は特別なことでも無いのかなって私は思う。私は特別だけど、私だけが特別じゃない。どこかで誰かはだれでも、もしかしたら特別なのかも。
私は流れ続けてた水を蛇口を捻って止めた。そしてタットンっと、ステップ踏んで両手伸ばして一回転。
「それなら私は世界を超えるよ! それで皆と心を繋ぐ。隔たってるのならその垣根をなくす。眺めてるだけなんて私はしない。だから……繋いでみようよ。そしたらきっと君の心も生まれるよ」
風が吹く。春風の匂い……漆黒の髪がなびいてる。
「どうでもいい……けど、心を得たら何かが変わるかな?」
「そうだね。きっとまずは色が見えるよ。私が君の為に色を塗ってあげる!」
「……カラフルになりそうだね」
私の傍にその子が近づいてくる。そして今度はその子から手を出してきた。だから私は速攻でその手を取った。
「私は日鞠だよ。好きに呼んでね!」
「ひまり……僕は……僕は……あれ?」
「どうしたの?」
「名前……なんだったけ?
「それは冗談……だよね?」
あり得ないよ。自分の名前を忘れるなんて。だけどなんでかな……この子のことだからどこか冗談じゃない気もする。そう思ってるとその子は地面に字を書き始めた。なるほど、字は書けるんだね。
私も既に中学漢字まではマスターしてるから余裕だよ。えっと何々……
「『蘇芳』…………えっと待ってね」
かなり難問きたなこれ。私は頭の辞書を検索する。大丈夫、確か見たことある。それに漢字はその造りから意味を想像できるものなのだ。ううむ……想像するのも難しい漢字だな。だけど大丈夫私優秀だから。
「別にわからないなら……なんでも……」
「駄目、それじゃあ駄目だよ。私は友達としてちゃんと名前呼びたいし。待ってね。実はここまで出かかってるから……」
「友達……」
なんで本人じゃなく私が頑張ってるんだろう。でも仕方ないよね。わからないのなら、しょうがない。流石に私より漢字を知ってるとは思えないし……するとその子は服の裾に付いてる血に気づいて固まったそれをゴシゴシと……ゴシゴシ……ゴシゴシ……ゴシゴ––
「蘇芳色……そうだよ。確かこれスオウって読むんだよ! 蘇芳色ってのがあってね! やっぱり私天才だね!」
「そっか……スオウか……僕は、『スオウ』だよ。よろしく日鞠」
「うん!」
私達の歩みはこの時から始まった。助けてもらって、会話して、友達になった。それからずっと私達は一緒に居る。
第六百三話です。
今回は日鞠視点で、そして過去回想でした。どうだったでしょうか? まああんまりまだ言えないんですけど、どっちも結構違うかな?
スオウとか特にですけど……取り敢えずこれが馴れ初めですね。
てな訳で次回は火曜日に上げます。ではでは。