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命改変プログラム  作者: 上松
第一章 眠り姫
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考える事

 え~と今回もちょっと休止で!! 何故なら新IPADをどうしたら便利に使えるかで大変なので!! アンドロイドしか使ったことなくて、色々とわかんない事一杯です。

 なので今回もちょっと勘弁してください。本篇をどうぞ。


 特徴的な建物が多いノンセルス1。建物の形とか……遺跡としか思えない感じの町並みなんだけど、リアルのアンコールワットとは違って、こっちはまだ滅んじゃいない。街に入ると、すっごくワイワイと賑わってる。プレイヤーやNPCがもうごった返してる感じだ。


「なんだこれ? これがいつもの光景なのか?」


 今までで一番人工密度が高いかも。そう思える位にいっぱいだ。なんかお祭り騒ぎみたいになってるような……普通に冒険とかを楽しんでるプレイヤーからすれば、今の状況もイベントの一つ程度の認識しかないのかもしれないな。

 LROは一人の行動がこの世界全体に影響する……なんて事はあんまり珍しくないのかも。一人一人の為の切り取られた……いいや、ましてや与えられた世界じゃない。僕達が今居る世界は、何百万が同時に存在する、確かな世界。

 だからこそ、今日何が起きるか分からなくてワクワクする。ここにはそう言う人達がそんな好奇心で集まって来てるのかな?

 普通にゲーム感覚で、普通に楽しんでる、大多数の人達。どこかの国の所属とか、どっち側とかのこだわりがなく、どこにだって興味ある事や場所を求めてるフリーの冒険者。

 まあそれが、プレイヤーの元の姿なんだけどね。僕達は最初この世界に降り立ったとき、果てしなく自由だった筈だ。胸の鼓動に身を任せて走り回ったり、どこまでいけるか試す為にとりあえず街の外にでて、遙か彼方を目指したりさ。

 初めての戦闘に胸を高鳴らせながらも、怖くて逃げ出したり……いろんな事が始めてで、僕達はこの新世界を体験して、これから始まる冒険とかに思いをいっぱい馳せてた。


 まあ僕の場合はそれはほんの数時間くらいで終わった訳だけど……でも、ここに集まってる大多数の人達は自由である冒険者……なのかな。

 普通に楽しんでたら、僕も今の世界の変化を、ただのイベントの一部程度としか認識してなかったのだろうか? 自由奔放なプレイヤーの一人として、責任なんかあまりない、リスクなんて飛んでもない……そんな世界に生きれたのかな? 


「確かに人が多いわね。全くお祭りなんかじゃないってのに……」

「しょうがないですよ。確かにいろんな変化は起こってますけど、これが最終的にどうなるのか……初めての五種族の代表達が集まって行われる会談。いわゆるサミットみたいな物だし、ちょっとしたお祭り気分なのは仕方ないと思います。

 それに幾ら自分達に危機が迫ったとしても、ここはLROというゲーム。その大前提が皆さんにはあります。世界がどう変わろうとしてて、自分達をどう巻き込んでくれるのか……皆さんはきっとそちらに興味があると思います」


 みんなきっとこれから大規模な何かが起こる。そんな事に期待を膨らませて集まって来たのかな? 僕自身は何も知らずにた目の前の状況を楽しめるこの人達が、少し羨ましくはあるよ。

 だってそれがゲームである所のLROの楽しみなんだからね。命懸けたり、そんなのゲームでやる事じゃない。だけど――僕は自身に落としてた視線をあげる。


「ん?」


 その時だ。喧噪の中に一人の少女の姿が見えた。栗色のフワフワした髪。華奢な体に、整った顔立ちの美少女。そこら辺にも沢山「美」が付く人達は居るけどさ……僕の視線は彼女以外を映さない。


(あれは……まさか!)


 僕は思わず飛び出す。だけど上手く進めない。溢れ返るプレイヤーやNPCが僕たちの間を阻む。


「クソッ!」


 何とか出入り口のゲートクリスタル前に居た波を抜ける。だけどその時には、僕が見た彼女の姿は無くなってた。


「おい、どうした?」

「ちょっと、アンタはそれなりに有名なんだから、あんまり注目浴びる様な行動とらないでよ。下手に騒がれると、困ることになるわ」


 後ろからリルフィンとセラの声。僕は「ああ」と生返事を返しといた。


「おい、だからどうしたんだ?」

「ああ……」

「アンタね、聞いてる?」

「ああ……」


 ここにアイツが居るわけがない。そう思おうとする。でも実際、ここにアイツがいないとは断言出来ないよな。ローレのやろうとしてること……そして神の存在。それをシクラが見逃さないのなら、ここに居ても……


「聞きなさいよ!!」

「ぐはっ!?」


 背中に走る痛みと共に、前に突っ伏す僕。おいおい、さっき目立つなって言ってた奴の行いがこれか? おかしいだろ。


「っつうぅぅ――何するんだよセラ」

「やっとでまともに返事したわね。どうしたのよ? 様子おかしいわよ」


 なんだ? 心配してくれてたのか? でもこのやり方はどうかと思う。周りがジロジロとこっち見てるぞ。僕は取り合えず埃を払いながら立ち上がる。


「全くもっと優しくできないのよ。そんなんじゃいつまで経っても彼氏出来ないぞ」

「ムッ……アンタにそんな心配される覚えないわよ」


 そう言って腕組みして頬を膨らませて、そっぽを向くセラ。すると今度はシルクちゃんが顔を覗かせて言ってくる。


「それよりもスオウ君。本当にどうしたんですか? いきなり走り出しちゃって」


 少し顔を傾かせてそう言うシルクちゃんは可愛いな。銀髪がサラサラ靡いてる。


「え~と……」


 でもよく考えたらこれって言って大丈夫かな? なんだか不安要素を与えるだけの様な。セツリを見た……気がするなんて……みんなクリエの事を考えてる時に何、余計な雑念を混ざらせてるんだって思われない?


「スオウ君。言ってください。私たちは仲間ですよ」


 シルクちゃんの優しさがちょっと痛い。僕は何を思ってるんだろうな。もしもセツリが居たのなら、それはそれで重要な事じゃないか。

 雑念とかなんとか言ってないで、シルクちゃんの言うとおりに仲間を頼れば良いだけだ。それにこのままじゃ悶々と考えそうだし。それは今からの為によくないよな。

 僕は決めたよ。


「実は……さっき視界にセツリが見えた様な気がしたんだ」

「ホント?」


 僕は頷くよ。ここでそんな嘘は言わないよ。


「幻覚……」


 そんな事を震えた声で呟くのはセラだ。何、哀れそうな目でこっち見てるんだよ。別に頭がおかしくなった訳じゃないからな。


「お前な、なんだその目は。確かに確証がある訳じゃないし、もしかしたら見間違い……だったかも知れないけどさ……可能性はゼロじゃないだろ」

「確かにそうですね。あちらもこのLROの世界を支配したいと思ってるんですから、可能性としてはあり得なくはないです」


 流石シルクちゃん分かってるね。なんて良い子なんだろう。抱きしめたい。それに比べてセラの奴は……


「でもセツリ自らここに来るなんてあり得るでしょうか? シクラ達にとってセツリは絶対的な保護の対象ですよ。それを何が起こるか分からない所に連れ出すとは思えませんけど。

 見たのがシクラとかなら、まだ分かりますけど……いきなりセツリは無いですね。そんなに恋しいの?」


 何、その蔑んだ目? 「恋しいの?」って言ってる目じゃない。寧ろその視線は恋いじゃなく変って感じ。変態って感じの目を向けられてる気がする。

 考え過ぎか。どれだけセラの視線に被害妄想してるんだよって感じだな。


「いや……恋しいって言うかなんと言うか……でも、アイツって意外と積極的だったりするし、あり得なくはないないと思うけど……」


 なんとか反論してみる。だけど余りにも不確か過ぎて、声を大にはできないな。すると意外な所から助け船が入る。


「確かにセツリ様は向こうのお姫様って感じの存在っすよね。てか、敵側の奴らは絶対服従……存在意義が彼女って感じだったっす。

 それなら、彼女のワガママを受け入れる事は想像できるっす。それに自分もアルテミナスで彼女と少し一緒にいたっす。結構無茶やる子っすよ」


 おお、ノウイの癖にマトモな事を言ってる。


「確かにね。それはわかる。だけどこいつが見たのは一人で居るセツリでしょ? それはあり得ると思う? そんな大切なセツリを奴らが一人にするかしら?」

「う~ん……それは……ないっすね」


 論破早いな。あっさり負けやがった。いや、まあセラの言う通りだけどな。確かにそれだけ大事な存在のセツリを、奴らが一人にする……とは考えられないか。


「――って事はやっぱりあれは見間違いか……他人の空似か」


 そう呟く僕。でもちょっと安心もしたような……今の僕たちがシクラ達と出会ってもちょっとね……構ってられないのが正直な所だ。

 それに絶対にこの事態が悪い方向に向かうと断言できる。セツリはともかく、シクラが関与したらそうなるだろ。これ以上事態を引っかき回されたらたまらないからな。


「だけど、実際彼らがここにいないとは限らないよ。スオウ君の見たセツリ君は見間違いだったかも知れないけど……実際彼女達がここに居てもおかしくないと思う」


 真剣な口調でそう紡ぐテッケンさん。確かにそれはそうなんだけど……テッケンさんが言うと誰もが真剣に受け止めるから、ちょっと空気が重くなるな。


「おい、さっきからなんの話をしてる? ここに居るとか居ないとか、重要な事なのか?」


 話に入ってこれなかったリルフィンが不満そうにそう言ってる。そう言えばこいつはセツリの事とか知らないか。でもアルテミナスの事は知ってるんだよな? それならチョチョイっと説明すれば事足りそうだな。

 セツリの所は別にそこまで深く話す必要もないしな。危険なのはシクラ共々あの外側の姉妹だ。


「重要だな。お前もアルテミナスの事は知ってるだろ。あれを引き起こした奴ら……外側の存在が関わってくると事態はややこしくなる。

 反則的な能力のオンパレードの奴らが居るんだよ。そいつ等がこの世界とセツリを手に入れる為に事を起こしたのが、アルテミナスのあの騒ぎだ。

 奴らは自分達の一つ目の目的のセツリを手にした。今度はこの世界を取りに来てる筈だ。それなら、今の状況を芳しくないって思っててもおかしくない。

 奴らが出てくる可能性は十分にあるって事だ」

「なるほど……アルテミナスを引っかき回してあそこまで破壊した奴らか……確かにそれは問題だな。そんな奴らまで出てくるとしたら……どうなるか想像も出来なくなる」


 事態の深刻さがわかっただろう。シクラ達はチートだからな。実際奴らには邪神であるテトラも勝てるか微妙だろ。


「出たとこ勝負。それで良いだろ。ここにいるかどうかもわからない奴らを気にしてたって雑念になるだけだ。俺たちは俺達の目的を達する。その筈だろ。

 余計な事を考えてると、また目的がズレていくぞ」

「鍛冶屋……」


 確かに鍛冶屋の言うとおりだな。もう見失わないって決めたんだ。今集中するべき事は、セツリの事でもシクラ達の介入でもない。

 僕たちの目的……クリエ奪還だ!!


「そうだな。取り合えず心の隅に止めておくだけにしよう」

「そうですね」

「そうね。だけど忘れちゃいけないことでもあるわ」

「そっすね。いざとなったら、自分が全員を一斉に離脱させるっす。まあそれは最後の手段っすけど」


 みんなそれぞれで納得する。この話は取り合えずここで終わりだ。僕たちは行動を開始する。取り合えず作戦通りにだな。


「じゃあ自分は、逃走ルートの確保に向かいまっす!」

「頼むよノウイ」

「自分にはこれくらいしか出来ないっすからね。ここだけで頼られるのが生き甲斐っすよ!」


 そう言ってノウイは人混みの中に消える。アイツのスキル『ミラージュコロイド』は実際かなり使い勝手が良い。戦闘能力はほぼないんだけど、それを補って余りある性能を有してるよ。

 これはほとんど奇襲作戦だ。僕たちの読みでは、会談後の世界への向けての放送できっとローレは伝えるだろう。今の世界の危機と現状。そしてそれを回避する対策。

 その役目を負う大役がクリエなら……クリエもその場にきっと。確証はないけど、あの時のテトラの言葉……探してた物をやっとで見つけた……みたいなあの口調。

 奴は神だ。クリエに宿ってる二つの神の力の真実とか利用方法とか知っててもおかしくない。それに自分の目的しか考えてない奴がわざわざあんな子供を浚う理由……利用できる、必要な存在だからとしか思えない。

 クリエは何もわかってないかも知れないけど、あのしたたかなローレの事だ、そう言うところもきっと上手く使ってくると思う。

 上手いこと言ってアイツをかつぎ上げて良い気分にしたあとに、テトラの願いの道具となって終わる……そんな想像が出来る。


 それにあんな子供が世界の為に~とか同情だって集まるだろう。世界を上手く操ろうとするローレが考えそうな事は、大抵最低な事を考えてれば当たらずとも遠からずだと思う。

 まあ本当は会談後の演説とかの前にクリエを取り戻す事が出来れば、邪神とはち合わせずに良いかも知れないんだけど……それが出来れば苦労はしないよな。

 だってローレや代表とかが集まってる建物は警備とかかなりやばそうだし……どこにいるかわかんないクリエを探して侵入するにはリスクが高すぎる。

 まあ実際は演説か……それかほかの大々的な発表の時にローレがクリエをかつぎ上げるかも保証なんてどこにも無い。だけど日鞠が言うには、大体七十%の確率でありうるそうだ。

 どういう計算法でその数値を叩き出したかは聞いてもよくわかんなかったけどね。とにかく僕と秋徒の与えた情報で、そう日鞠は推測したって事。


 実際、あの場所にはアイリさんやアギトも居るわけで、ノエインもアンダーソンだって居る。もしかしたらそこら辺を使えば入れるかも知れない。

 それも考えたけど、実際これからやることを考えたらね……知り合いが問題を起こす。それは疑いになるし、肩身も狭くなるからな。却下した。

 僕たちはだから一度のチャンスを待つしかない。クリエがその場に現れる事を信じるしか……



「来る……でしょうか?」


 会談場の建物の周りを物色する僕達。その時シルクちゃんが不安げにそう言う。


「クリエの事? 来て貰わないと困るけどね。まあこなった時は、手荒な事をしないといけないかもね」


 一応クリエが姿を現さなかった場合の作戦も決めてる。だけどそれは……結構というかかなり無茶な作戦だ。実際成功率は激減する。生き残れるかも……その場合は怪しいな。だから願うしかない。そして逃走用のミラージュコロイドの他に、強奪用の鏡の場所も吟味しないと。

 僕達はここで戦う気はないからね。ここで輝くのはきっとノウイだろう。


「ねえ、アンタ邪神の望みが何かわかってる?」


 セラの奴が横から入ってきてそう言った。


「邪神の願いな……気になってるけど、でも確証はなにも無いだろ。きっとシスカ絡みなんだとは思うけど……」


 違ったっけ? でもローレがテトラを危険視してないのは、自分の目的の障害に、テトラがなり得ないからだ。もしもそうじゃなかったら、あの二人が手を組む事なんかあり得ない。

 自分の利益になり得ない事をローレはやらないだろうしな。障害になるなら、早めに摘もうとするだろう。やむをない事情って線もあるけど……アイツが自分以外に大切にしてる物なんてLROには無いよな。


「ローレと邪神は手を組んでる。それはやっぱり自分にとって障害にならないから……この事によって考えられるのは邪神の願いは世界に大きな変化はもたらさないって事よね」

「だろうな」

「でも、私思うんだけど、シスカがもし蘇ったりしたら、それはそれで大きな変化じゃないかしら? この世界はシスカ教が九割越えしてるんだから、その神が復活なんてなったら、世界中がお祭り騒ぎでしょう?

 こんな程度じゃ収まらないわよ。連日連夜、それこそ陽気な歌が世界中から聞こえるかも知れない」

「なんだかセラにしては面白い想像だな」


 案外面白味もあるじゃないか。なんで世界中が歌うイメージなの? 聖歌とかか? でも言ってる事は確かにわかるかも。


「確かにシスカ復活とかは世界にとって大きいかもな。でもだとしたら他に何がある? テトラが世界をとる気なら、ローレとは対立してる筈だし、奴らがそれぞれの利益を出せる事って……」 


 難しくないか? 


「あの~良いですか二人とも?」


 僕達が考えてると、シルクちゃんがこんな事を言ったよ。


「そもそも邪神は願いの後どうなるんでしょう? シスカ様が蘇って二人でこの世界に居る……なんて考えれらないですよね?

 シスカ様関連じゃなくても、邪神は願いの後にどうなるのかも重要じゃないかなって思うんです。だってローレ様にとって、いつまでも邪神がこの世界に居るのは、不安要素でしかないと思いませんか?」

「確かに……それはそうだな」


 願いを叶えた後もこの世界に神が居るのはローレにとっては不都合だ。目の上のたんこぶとはまさにこの事。ってことは、邪神テトラは願いの後に居なくなる? 

 でもそれはいろんな解釈が出来るよな。そもそも神様なんだから地上に居る必要なんてないんじゃないか――とか、居なくなるって言っても、自分を殺す……存在を無くす……とかじゃないだろう。

 見守る位置に返れば良いだけの様な気がする。


「だけどそれじゃあシスカ教のままじゃない? アイツは世界をローレ教にしたいんでしょ?」

「そう……だな」


 セラの言うとおり、アイツはローレ教に置き換えたいんだよな。それを成すには、強烈に鮮明に、そして大々的に世界を救う必要があるよな。

 それだけの指示が必要だってことでさ。でももしシスカか復活したら、それは成し得ない。絶対に。


「スオウ君の考えでは、五種族の代表達はローレ様と邪神に協力する方向になるって考えてるんですよね?」

「そうだね。だって協力すれば驚異である暗黒大陸のモンスターどもも大人しいんだし、自国をわざわざ危険にさらしてまで現状を打破しようとはしないだろう」


 だからこそ五種族がローレ・邪神を拒否する理由がない。


「私思うんですけど、そこでも代表の方々は邪神の願いに焦点を置くんじゃないですか? まあ代表の方々は願いを叶えた後じゃなく、その願い自体を気にすると思いますけど」

「でもその願いが世界にそれほど影響無いってのはセラが言ったとおりだと思う。だからこそ、代表はローレと邪神側につきやすくなるんだ」

「そうですね。代表が付くって事はその国が付くって事です。そんな彼らの考えを妨害するんだから、私たちは立派な犯罪者……いいえ、テロリストかもですね」

「そうだね」


 実際今もテロリストっぽい事やってるしね。直ぐ近くにクリエが居る……なのに、近づけない。この行動が、世界にとって間違いでも、僕達にはこれしかない事だ。

 このまま安易に、邪神の願いは叶えさせない。めぼしい場所に印を付けてると、正面側から大きなどよめきが起きる。これはまさか! 僕達は互いの顔を見合わせるよ。


「行こう!」

「はい!」

「わかってるわ」



 会談場の正面に行くと、そこは沢山の人でごった返してた。沸き立つ声……それに応えてるのは五人の各国の代表者達。彼らは観衆を見下げる高いテラスに出て、その姿を見せてた。


「ローレ様達が居ませんね」

「おおとりは最後に出てくるんでしょ?」

「クリエちゃんは居るでしょうか?」


 するとその時、頭に響くメール着信の音。開いてみて僕はこう言うよ。


「来る――アギトからの確定情報だ」


 その言葉の直後だった。この場に力のある声が響く。


【大人しくしろ。そして心してその目に我が姿を焼き付けろ。貴様等が恐れる邪神の姿をな】


 激しく開かれるドアの音が聞こえてた。そして進み来る足音……遂に邪神テトラが大衆の面前に姿を現す。

 第四百九話です。

 まあ既に言ってますけど……Ipadですよ! ipad!! でもなんか使いづらい

!! が正直な感想かも。多分慣れてるのがアンドロイドだからでしょう。でも画面はめっちゃ綺麗ですよ。

 でも色々と不便だな~って思う所も多々あります。まあそれはこれから解決していけば良いんですけどね。あっ、そうだちなみに、今回はIPADでは書いてないです。

 今回は早めにこれを書き終わってたのです。どうせ今日は書けなくなるだろうからって思って、事前にこれと今日の分は終わらせといたのです。うん、賢い自分。まさにその通りでした。

 これから試行錯誤しながら付き合っていきます!!

 てな訳で、次回は土曜日に上げます。ではでは。

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