153
それっぽくいってみたわけだけど……さすがに手元のメーモスの杖は反応なんてしなかった。勝手に動いてくれる出力側の輪っかとは違うからね。それは私自身わかってる。すべてにおいて便利で思い通り……とはさすがにね。そもそもメーモスの杖との付き合いだってまだ短いのだ。私はまだメーモスの杖の完全体を知ってるわけじゃない。
そもそも……そうそもそも、があの出力側の輪っかがどうしてあんな風に動いてるのか? って謎だし。案外私が望んだところにいってくれてるんだよね。そこは結構都合の良い感じになってる。私の脳波でもよみとってるのだろうか?
あそこらへんに行ってくれないかな? って思ったところに行ってくれたりするし……その可能性はとても高いと思ってる。それなら私の望みもくみ取ってるはず。でも入力側のメーモスの杖本体は……大きくなってくれたりはしない。
まあそこは物理的にこの杖は存在してるからってことなんだろうって思う。ゲーム的に……ね。出力側の輪っかはメーモスの杖をアクティブ状態にすると勝手に現れる仕様だ。どこからきた? って最初は思ったし? たぶんいろいろと追加していった中で、こんな機能があった……のか? それとも特定の物の組み合わせで発動したのかは今になってはわかんない。
だってこのメーモスの杖と同じものをレビリオンテープによって作ろうと思っても、きっと無理だ。でもここにこれはある。そして私は飛躍的に強くなった。これだけあたりの武器をレビリオンテープによって作り上げた奴はきっといないとおもう。
とりあえず設置だけはしておこう。あとは勝手にローレが良いようにしてくれるはずである。
メーモスの杖を一時的にでも手放すのは嫌だけど……この状況をどうにかするためなら仕方ない。私だって活躍したって実績が必要だしね。このメーモスの杖によって大きなダメージを与えられたのなら、それは私のおかげで、私の活躍といってもいいと思う。
まあローレが何を考えてるのかはしらないが……とりあえず位置関係的に、輪っかはローレと妖精王の中間に設置した。当然だよね。輪っかは勝手に動くからいい。でも入力側であるメーモスの杖自体はそんな機能はない。だから……私が支えるしかない。
幸い、このマントのおかげで下降は緩やかで空中でも姿勢制御ができてる。これなら大丈夫でしょう。
出力側の輪っかはできるだけ大きくしてる。だからその輪っかの所を通ってる間に、この入力側のメーモスの杖の丸い部分を狙ってもらう。それしかない。
「ローレ! 今よ!!」




