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今私が出せるメーモスの杖のオプション的な輪っかは三つだ。自身のそばに常にある大本のメーモスの杖そのもの。そして周囲を飛び回ってメーモスの杖へととおした腕や足を転送した先の出力である輪っかが二つだ。
これだけなのは何か理由があるのか? たぶん腕や足を同時に使うのは二つが限界だから……とかじゃないだろうか? いやもしかしたら私の腕や足が増えたら、それに対応してメーモスの杖の輪っかも増えてくれるのかもしれない。
そんなのはあんまり考えたくもないが……戦闘には腕が増えたりするのは効果的にかもしれないが……そんな姿の自分を想像すると、いいとは言えないよね。まあそれはどういう風に? というのがあると思う。
直接体から新たな腕が生える……とかいうのはちょっと私としては遠慮したい。だって私は女の子だ。腕も増えても……別にうれしくないというか? ネイルがこれで二十本分デキル!! とかいう女子ならいいんだろうけど……まあさすがにそんなのはいない……かな? 私は少なくともそんな風に喜べない。
まあとりあえずは私が今出せるのは三つなわけで、とりあえず出力の輪っかは勝手に出てくる仮想のわっかというか? いや一応私は触れられる。けど、普段はメーモスの杖は一本なわけで、突如出てくるそれはシステム的な輪っかだと思うんだ。だからそれ自体は大きさとかさ、変えられると思う。
でも問題はメーモスの杖の本体だ。本体というわけでそれは物理的にちゃんとある。いやそもそもが仮想世界のLROで物理的にってのもおかしいと思うけどさ。だってこの世界はすべてが仮想だからだ。でもそんな仮想世界にもルールはある。
それを無理矢理変えようとすると、それはシステムにストップかけられるよね。それでもやろうと思えば、きっとそれこそ祝福が必要だろう。でもあいにく私は祝福を持ってない。そもそもコード? なんてものを理解しようなんて思わないし、理解できるとも思えないんだけど……あんな文字びっしりの世界なんて見たくもない。
私はこのきれいな世界をきれいなままで見たい派だよ。
でもこのままじゃ要望に応えられないのも事実。それに本体のメーモスの杖を通さないとそのあとの出力につながらないわけで……
「メーモスの杖よ、我の願いにこたえよ!」
そんな風に私は格好よく、そしてそれっぽくいってみた。




