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命改変プログラム  作者: 上松
前に進む為のyの解編
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 激しい戦いが続いてた。だから私は思う。


(まだ!? まだ戻ってこないの?)


 五分も稼げば戻ってくると思ってた。だって地上のほうに戻ったとしても、別に月に来るのにロケットに乗らないといけない……とかではない。だってここはLROだ。リアルのような煩わしさは極端に減ってる。だからロケットなんてものは必要なく、ゲートという扉をくぐれば月に来れる。そして月への扉は……


(まさか、ゲートがつながらなくなってるってことはないよね?)


 それは最悪な想定だ。だってそうなると……だよ? そうなると、もう援軍が来ることはなく、そうなると……だよ? そうなると、つまりはもしも今リア・レーゼを攻めてる人たちがうまく世界樹を取り戻したとして……取り戻したとして……だよ? それから先も私とローレだけでこの月の攻略をしないといけないの? さすがにムリゲーすぎじゃない? だってまだ妖精王だけじゃない強敵がいっぱいいるよ? セツリだってそうだし、ほかにもあの子の姉妹とかいる。それにリア・レーゼを裏切った巫女だっているだろう。

 まあその子は幼いらしいから戦いはしないかもしれないけど……でも月人とかもまだまだ出てきておかしくない。それなのにもうこっちは戦力二人? いやいやいや、馬鹿にすんなって話である。


(あぁ~一抜けたい)


 そんな風に思いながらも私は妖精王に攻撃をする。だってすでに一抜けではないし? 抜けるにしても出遅れてるし? 一応アーシアもいるけど……あの子はそんなに戦闘では役に立たない。むしろ今は足手まといだ。まあ守ってるのは私じゃなくローレだけど……でも今の人数ならあの子も戦えたらどんなによかったか。てかいつもなら思わないけど、サボり魔な私がこれだけ働いてて、一人が何もしてないとか……なんかもやっとくる。


(後衛ならもっと落ち着いて話せるのに……)


 今は前衛の役割をしてる関係上、動き回ってるからローレと話す暇がない。あの召喚獣に任せる? いやいや、今は二人で攻め立てて何とかって感じだ。私のモーメスの杖のバクを利用することで、妖精王の不可視のシールドを透過して腕や足を届かせることができてる。

 それでどうにかこうにかやりあってる状況だ。それなのに私が抜ける? そんなことしたらこの均衡も一気に崩れる。なにせ妖精王のシールドの性能もその要因もまったくもって不明、なぞだ。今のところその攻略方法は私のバグしかない。この状況では抜けれるわけないよ。

 それにそれは妖精王もわかってるわけで……攻撃は私により苛烈にやってきてる。だから無理なんだ!! こんな状況じゃ、ローレのところに向かうこともできない。だって迷惑だし。アーシアもいるし、なるべく後衛を巻き込まないように立ち回るのは前衛の基本だ。

 うう……必死に努力したことができてるのを喜ぶべきなのか、悲しむべきなのかわかんないよ! どうにかしてローレ!! 私は今が精いっぱいだ。虎の子のメーモスの杖でも妖精王に通用はするけど、決定打にはできない。それにもういっぱいいっぱいだもん。

 だからローレに頼るしかないんだ。私は視線をちらちらとローレに向けて「なんとかして!」――という合図を送る。

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