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命改変プログラム  作者: 上松
前に進む為のyの解編
2803/2807

140

 妖精王には今の所まともに攻撃が通ってないのは確実だ。今の私の攻撃、そしてローレの攻撃はなかなかに強力だとおもう。でもそれでも、まともに妖精王には攻撃が通ってないのだ。

 それはここが月ってこともあるとおもう。つまりは妖精王のホームだ。きっと自身に対しての色々なバフが乗ってるんだとおもう。そしてこっちには元々あった世界樹の加護というバフがなくなってる。一応戦闘が起こる事はわかってたことだから、ここに来る前に後衛の人たちからバフを掛けてもらってたけど……


「あれ? バフなくない?」


 HPバーの下の方にいくつかの印があるはずなのに……それらが一切ない。いやモーメスの杖を使うことによって生じるバフはあるけど……それ以外は全てなくなってる。切れた? とも思った。いやそれには早すぎるだろう。

 魔法は色々と厄介で面倒だ。絶対に詠唱が必要だしね。でもそのかわりにMPという概念はないわけだし、効果時間だってそう頻繁に詠唱しなくて良いためだろう長くなってる。


 だからこんな十分くらいで切れるわけない。確かに効果が高いバフとかを撒ける魔法はその分短くなるだろう。でもそれは戦闘の局所で使うみたいな魔法だ。こんな事前にかける魔法はとりあえずで一応かけておくか……っていう魔法であって、それはだいたい短くても30分。長かったら数時間はそのまま持ったりする。

 だから今切れてるのはおかしい。もしも切れてるのならそれは……


(月ではバフが適用されない?)


 その可能性あるかもしれない。でも前は……会長を助けに一回来た時はそんな事無かったような? でもあの時は月の女王であるセツリがこっち側だった。だからもしかしたらそういう不利になることをしないようにしててくれた可能性はある。

 それかあれから一応数日は経ってるわけで……こちら側が準備したように月側も対策を用意してたとしても不思議じゃない。でもそうなると……


「向こうはバフ盛り盛りってわけじゃん!」


 私はそういいつつ、召喚獣とローレの攻撃で見極めた妖精王のシールドの近くに輪っかを飛ばす。そして更にその近くにもう一つそれらをぶつけ合って空間を転送する同士が影響し合ったバグがその時発生する。

 空間を通れるトンネルが2つ重なったせいなのかなんなのか、詳しい事は私にはわかんない。でも反発するかのように、一つの輪っかが空間をスライドするのだ。それによってシールドを無視して輪っかが内部に通る。ここだ!!

 

「しねええええええええええええええええええええ!!」


 そんな言葉を放って私は渾身の拳を叩き込んだ。

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