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「すごい! すごいよ本当に!」
「へへっどーだ!
「「「おおー!」」」
私の周囲には沢山の称賛する子供たちがいた。そこには男女は関係ない。私の小さな剣を掲げて大きな虎のような生き物を倒したんだ。だれもができることじゃない。私だからできた。
私しかできない。なぜなら私は天才だから!!
「たすけてメカブもーん!」
「まかせんしゃい!!」
どこからか私を呼ぶ声が聞こえる。私はふわりと空中に浮いた。
「いっちゃうの?」
「私を呼ぶ声が聞こえるから」
「ありがとう!」
「ありがとう!」
私は感謝をされつつ次の事件を解決しに行く。
「犯人はお前だ!!」
「すみませーん!」
私の冴え渡った推理が犯人を追い詰めた。クリームパン増殖事件。それはこれにより解決だ!
「これをどうぞ!」
「ありがとう」
沢山のクリームパンをもらってしまった。風呂敷に入れてそれを私は背負った。感謝の気持ちを無下にはできない。だって私は正義の味方だからね。
「おおーメカブ! なんでお前はメカブなんだ!!」
「ごめんなさい。私は貴方の后にはなれません」
「とうして!?」
「だって私は……」
私はいつの間にかドレスに身を包んでた。ブルーで体のラインが強調されるドレスだ。とても今の私は美しい。左肩の近くには大きな青いバラがある。それを私はぐっとにぎった。
眼の前には妖精王にも負けないくらいの金髪イケメン。こんな人からの求婚を断るなんてなんて私は罪深い女なんだろう。
私はその花の部分から一気にドレスを前に広げた。
「私は皆のものだから」
現れたのは別の服装に身を包んだ私。世界の英雄として、歩みを止めることを止めない意思をやどした防具をまとった姿。
「それでも……それでもいい! 私は君を愛してるんだ!」
「ありがとう」
私はそういって背を向ける。ガシャガシャと動くたびにそんな音がなる。でもその重厚な音が、世界の重圧を表してる。そしてそれに耐えてる私。
「貴方の幸せを願ってます」
そう言って私は愛よりも使命を選んだんだ! くうーかっこういい!!




