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攻撃をし続けたい私だけど、この敵はそんな甘い相手じゃない。今までのようにフィールドに常にいるような、ちょっと歩けばすぐに見かけるような野良のモンスターではないのだ。野生動物程度の知能しかないような相手ではない妖精王は私の攻撃を受けながらも、屈折するような光線をはなってきた。
「あぐうううううう!」
歯を私は食いしばる。だってそのくらいしないと痛みで涙が出そうだった。フィードバック強い! こんな痛かったっけ? なにかおかしくない?
「大丈夫? 不細工な顔になってるわよ?」
「だ、大丈夫……」
不細工な顔って何よ? 私はこっちではアイドルもできそうな顔にしてるっての。ネタになんて走ってない。私は理想の顔を作ってる。大体はそうでしょう。ネタに走るのなんて大体男だろうし、女はきっと自身の理想ってやつを詰めこんだキャラを大体は作ってるはずだ。
私のこの見た目……リアルと一緒なのはそう……この近接時にはやけに邪魔と感じるこの胸部装甲だけだ。身長もちょっと高くして、足を長く細くして、リアルでは艶がなくお手入れもお座なりな私の髪もこっちではいつだってキューティクル全開。ちなみに派手な色にしてる。いやベースは白っぽいのにしてたけど、私はよく日によって髪色を変えてる。
だってどんな髪色だって別にこの世界ではおかしなことじゃないんだから、いろいろと遊ばないともったいない。別になにかなくても気分で髪色を変えたりしてる。ちなみに今日は柿みたいな? そんな色だ。
手も足も小さくて、武器を持つにはちょっと不便だけど、どれだけ冒険しても――といってもあんまり私は冒険してないが――手足は綺麗なまま。見せつけることにまったくの不安がないのがいいよね。リアルならそれこそ毛とか? 怪我の跡とか気にしてしまう。あとは単純に太さ……とかさ。
爪とかだって長くしたらそれだけもろくなる。厄介なんだ。けどここではならそんなこまかな心配なんて必要ない。すべてが私の理想。それがこの見た目だ。それを不細工って……どんな顔してもこの顔が不細工なわけないでしょ!
「ほら、また来るわよ」
まったく……ローレはいいね! 後方でふんぞり返ってればいいんだから! 早く前衛の召喚獣お願いします!




